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イエス・キリストの出現ものみの塔 1954 | 9月1日
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とつて約束されたメシヤは彼ら自身の利己的な利害に奉仕するために来るものと考えていました。
18 イエスは,彼の初臨を確定させるどんな徴を示されましたか?
18 イエスの伝道と癒しの仕事は,正しい心を持つた人々を確信させるのに十分でしたが(ルカ 7:18-23)しかしそれだけにとどまらず彼は国民に特別目立つ徴を与えました。それで,彼らはイエスは確かに神によつて遣わされた者であると認めることができました。『予言者ヨナの徴以外には,徴は何も与えられないであろう。丁度ヨナが大きな魚の腹の中に三日三晩いたように,人の子も地の懐に三日三晩いるであろう。』― マタイ 12:39,40・新世。
19 ユダヤの指導者たちは,その徴にどのように反応しましたか? その徴は,さらに何をすることになりましたか?
19 しかし,宗教家たちはこの徴をよろこんで迎え入れ,証拠として認め信じましたか? イエスは,よみがえりを通して霊になり,正しく義とされ,そして彼の初臨の主要な目的は達成されたということを彼らはいま認めましたか? いいえそれとは全く反対です。徴の現われる時が来た時,彼らはピラトをして墓に封印をさせ,そして兵士の警備隊を置くことによつて,その徴を妨害しようと努めました。しかし,彼らの策略はみじめにも失敗しました。それでその偽善を隠そうと努力し,その徴の重要さを隠し暗まそうと努め,その罪を加えました。墓を警備していた兵士が,イエスのよみがえりについての事柄を報告した時,『彼らは兵士たちに十分の銀貨を与え,そして言いました。「『彼の弟子たちが夜の中に来て,私たちが眠つているあいだに彼を盗んだ。』と言え」』(マタイ 28:12,13; 27:62-66,新世)それで,イエスの初臨の徴によつて,イエスは,試錬をうけそして証明されたメシヤと明らかに示されましたが,しかしまたそればかりではなく,それは弟子たちの伝道を通してユダヤと異邦人の両方の責任を定めました。
20 現代のキリスト教国は,どのようにイスラエルの型に従いますか?
20 現代のキリスト教国は,同じ型に従つています。ユダヤ人たちはその当時のキリストの降臨を待ち望んでいたと主張しましたがそれと丁度同じくキリスト教国はキリストの再臨を待ち望んでいると主張します。パリサイ派の人々や,またサドカイ派の人々は,キリストが彼らの中にすでにいるというすべての証拠を無視して,徴を要求しました。それと同じくキリスト教国の多くの宗派は,キリスト再臨の徴を見ようとはせず,キリストの出現の徴を待つと主張します。しかしその出現は彼らの亡びを意味するものです。
21,22 イエスは,彼の再臨の証拠として,どんな徴を指し示しましたか? 彼の出現について,その表れは何を示しますか?
21 彼らは実際には,ユダヤ人たちが当時に求めていた徴,すなわちダニエルによつて予言されていた『人の子の徴』を拒絶しています。(ダニエル 7:13,14)ユダヤ人たちが躓いたこの徴について,それはイエスが二度目に人の中に臨在する証拠であるとイスエ自身はつきりと指し示しました。『そして,人の子の徴は天に現われるであろう。地のすべての種族は歎き,そして人の子が天の雲にのり,力と大きな栄光をもつて来るのを見るであろう。』(マタイ 24:30,新世)ダニエルは,徴と御国を与えることを結びつけていますから,それは明らかにキリストの臨在の初めと彼が御国に来ることを指し示すものです。この徴はキリストの再臨まで起り得るはずがありません。それでイエスは,後日に起るであろう他の事柄とともに,ヨハネにこのしるしの黙示を与え,そのしるしは彼の臨在と御国とそして力の初まりを示すものであると明らかに示しました。(黙示 12:1,2,5,10)すべての証拠は,1914年がその日であると指し示しています。
22 キリストは,1914年に臨在し始めてから御国の権威をすでに取つておられ,また彼の臨在は裁きの時を始めるのですから,こういうことになります。すなわち,ハルマゲドンの戦いで裁きを執行するために,彼が象徴的な火の中に出現するのは,ごく間近いものであるに違いないということです。(マタイ 24:34)神と神の遣わされた方に対して正しい心を持つすべての人々は,他のあらゆる利害を第二次的に重要なものとして全く振り棄てるでしよう。そしてその心を正確な知識でひきしめ,救いをもたらすことのできる唯一つの活動に心から没頭するでしよう。
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説教とは逆の行いものみの塔 1954 | 9月1日
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説教とは逆の行い
キリスト・イエスによると,当時の牧師の行いは,その説教とは逆なものでした。(マタイ 23:3-5)それと相対物が今日にもあるというのは,次のことからも明白です。ノルウエーのルーテル派内部宣教協会の会長オウル,ハレスビー教授は,国家放送設備を通して罪人たちにこう警告しました。『みなさん,信じていないならば,気をつけなさい! 突然に倒れて死ぬならば,真逆さまに地獄に落ちこむであろう!』 ついでですが,この話しのために,国家的なひどい宗教論争がひき起されました。学問ある神学博士は自ら述べた地獄の火の説教を実際に自分自身にあてはめました。というのは,それから間もなくして同博士は,少くとも10年間税金のことについて政府を騙したという件で処罰されました。
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