ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • 「ラバのような力でけ飛ばすデージー」
    目ざめよ! 1979 | 2月22日
    • を急速に生長させるので,植え付けから約四週間後には早くも刈り入れが行なわれます。

      花を摘み取る

      除虫菊の摘み取りが行なわれるときには,家族総出で働きます。五歳くらいの女の子でもサイザルアサの小さなかごを持っていることがあります。彼女もそのお兄さんやお姉さんも十分に開いた花だけを摘み取るよう教えられており,よく動く指で器用に花をもぎ取ります。大人の場合は,一日に27㌔から45㌔くらい摘めます。除虫菊は60センチくらいの高さにしか生長しないので,これはとても骨の折れる仕事です。子供たちはほとんど一年中,学校へ行っているので,この収穫の時は愉快で楽しい中休みとなります。

      収穫は九か月間続きます。大体二週間に一度の割合で,ピレトリンの含有量の最も多い,完全に開いている花を摘み取ります。花はすべて地面に広げ熱い太陽に当てて乾燥させますから,ナクルの工場へ運ばれるときまでにはその重量は四分の一ほどになります。

      加工処理

      近代的な工場と加工施設には最新の機械が備え付けられていて,乾燥した花は原料置き場から圧搾機までパイプの中を温かい空風のクッションで運ばれます。そして様々な濃度の油が花から抽出され,大きなドラムかんに入れられます。これらのドラムかんには白いデージーの印が付けられ,「ケニア除虫菊エキス」というラベルがはられます。抽出液は米国,ドイツ連邦共和国,日本といった国々に輸出され,そこでよく知られている殺虫剤のスプレーが製造されます。また,“マーク”と呼ばれる粉末の残りかすは蚊取り線香の原料として主に極東へ輸出されます。蚊取り線香はゆっくり燃えて煙を出し,その煙に触れる昆虫を殺すようにできています。またこのマークにはたんぱく質が13%,つまり小麦のもみがらとほぼ同量のたんぱく質が含まれているため,動物の良い飼料になります。

      様々な用途

      殺虫力があるうえに人間や家畜には無害なので,除虫菊の用途は少なくありません。今日広く使用されている合成殺虫剤の場合とは違って,除虫菊に対しては害虫の抵抗力は強まらないことが知られています。この“天然”殺虫剤の他の利点としては,上水に入れたり貯蔵食品の保護に使用したりしても,合成殺虫剤によくあるような有害な影響がないという点が挙げられます。除虫菊は強い太陽光線に当たると容易に変化しますが,これは“自然のバランス”を乱すほどその効力が持続しないことを意味します。そこで,生態学上のシステムを乱さずに恐ろしい害虫を殺すこの除虫菊は,汚染意識の強い今日の世界の家庭衛生に,効果的な武器を提供します。

      珍しい特質を持つこの明るいデージーがさらに多くの人々の家庭の友となるかどうかは,将来にならねばわかりません。除虫菊が家庭用殺虫剤に,食品の保存に,さらには皮膚に塗る虫よけに,さらに広範囲に使用される可能性はあります。一見無害に見えるこの小さな花が“ラバのような力でけ飛ばすデージー”と言われているのももっともなことです。

  • わたしが「キャンドルフィッシュ」と呼ばれるわけ
    目ざめよ! 1979 | 2月22日
    • わたしが「キャンドルフィッシュ」と呼ばれるわけ

      お初にお目にかかります。わたしはキュウリウオ科の塩水魚で北太平洋産です。なるほどわたしは小柄で20センチほどしかありませんが,しかしわたしは美味なのです。少なくともそう考える人が大勢います。人々はわたしを賞味するので,漁師は,二月から四月にかけて産卵のため川に上るわたしを捕えます。しかしわたしが「キャンドルフィッシュ」と呼ばれてきたのはなぜですか。それは北米西岸に住むインディアンが昔,行なっていた事に端を発しています。彼らはわたしの仲間を干して,たいまつ,あるいはろうそく<キャンドル>として用いたのです。

日本語出版物(1954-2026)
ログアウト
ログイン
  • 日本語
  • シェアする
  • 設定
  • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
  • 利用規約
  • プライバシーに関する方針
  • プライバシー設定
  • JW.ORG
  • ログイン
シェアする