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    目ざめよ! 1972 | 1月8日
    • ぼくたち虫の仲間には,あなたがた人間でさえ技術の粋と考えるつかを作るシロアリが幾種類かアフリカにいます。そうしたつかの構造物のなかには,巨大なキノコの形をしたものもあります。その建築様式は,彼らが直面する状況によって異なります。ある地域では,シロアリの建築家たちは,小塔のある城のようなものを建築し,ちがう土の地域では,アリづかは高さ6㍍の塔のように見えるかもしれません。

      こん虫が築く最も驚くべきつかは,オーストラリアで見られます。ここでは,ある種のシロアリが,「磁石づか」と呼ばれるものをつくります。これは高さ3.6㍍,長さ3㍍くらいで,必ずと言っていいほど南北をさし,平坦な面が東西に面するように建てられています。あなたがたのこん虫専門家も,なぜこれら小さな職人たちが,そのつかを磁石状に作るのか,実際のところ知らないようですね。それに,ぼくたちも言わないのでね。

      穴掘り人夫と坑夫

      それから,長さ5ないし13㌢の髪の毛のような管を持つ雌のヒメバチがいます。彼女はその管で樹皮を十四,五㌢えぐり,木を食べるこん虫のかくれたトンネルを掘りあてます。つぎに,管をとおして卵を生みつけ,卵はふ化すると,他のこん虫を食べます。彼女はどのようにして,その細い管を堅い木に打ち込むのでしょうか。管の先端に小さな歯がついていて,それを使って木のせんいを切り開くのです。また,えぐる箇所を選定するヒメバチの能力もたいしたものです。彼女は木を注意深く調べ,ときおり触角で打診します。ついに満足な箇所を見つけ,足のつめを樹皮にたてて,かくれた標的めがけて穴掘りを開始します。

      驚くべき坑夫はウッド・ワスプの幼虫です。あるとき,ウッド・ワスプが松材の中に卵を生みつけました。その松材はあとで厚さ3.8㌢(15層)の鉛のケースにはめこまれました。やがて幼虫が出てくる時となり,幼虫は木にトンネルを掘って進んでいるうちに鉛のケースにぶつかりました。しかし彼らはあごを使って鉛のケースに力強くいどみ,途中で幾匹かは死にましたが,あとの幼虫は厚さ3.8㌢の堅い鉛をかじって進み,外に出ました。しかもそれは赤ん坊たちが本能にかられてやったのです。

      虫の世界の他の驚くべき坑夫は,サウバ・アントと,ある種のシロアリです。サウバ・アントはいつか,パライバ川の川床の下にトンネルを作ったことがあります。パライバ川は,テームズ川の,ロンドン・ブリッジがあるあたりの川幅と同じ広さをもつ,ブラジルの川です。また砂漠に住むある種のシロアリは,砂地に深さ40㍍ものたて穴を掘ります。そして水のところまでくると,必要なだけの水を巣まで運びあげます。

      お話ししようと思えば,まだいくらでもあります。結局,ぼくたち虫のほうが,あなたがた人間よりはるかに数が多いので,ぼくたちのほうに,知っていただきたいものがたくさんあるんですね。しかし,きょうはこのくらいにしましょう。きょうは,ぼくたち小さな職人をもっとよく知っていただく楽しい機会になりました。これで,ぼくたちが,厄介者よりももっとましな者と見ていただけるようになれればと思うのですが。

  • コンスタンチヌス「大帝」
    目ざめよ! 1972 | 1月8日
    • コンスタンチヌス「大帝」

      ● しばしば「大帝」と呼ばれるローマ皇帝コンスタンチヌス1世は,いわゆる「キリスト教」をローマ帝国の国教とした。

      「中世史」と題する本はこの皇帝について次のように述べている。「コンスタンチヌスが『政治的』クリスチャン以上のものであったかどうかは大いに疑問視されている。その私生活については,自分のむすこ夫婦を殺害とまでは言わないにしても,処刑していることからすれば,キリスト教の霊的な感化を少しも受けなかったと言えよう。彼は終生,異教徒に対しては異教徒,クリスチャンに対しては名ばかりのクリスチャンであり,ローマの宗教の伝統を廃したことは一度もなかった」。

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