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では,あなたはこの体制が沈む時,生き残りますか目ざめよ! 1982 | 1月22日
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ていられる,とそうした者たちは主張します。しかし,忘れてはなりません。戦争や不法,食糧不足およびその他の苦難は,船が沈みつつあることを示す兆候にすぎないのです。最終的に,そうした事柄が船を沈めるのではありません。神が間もなくそれを突然にお沈めになるのです。
甲板は傾いている
それでも,二つの世界大戦,前例を見ないような地震の数々,毎年世界各地の飢きんのために幾百万もの犠牲者が出ていること,軍備競争の激化,これらすべては賢明な人々にとって,この快適な船の甲板が傾いていることの明確なしるしです。残された時は少なくなってきています。ちょうど,タイタニック号の乗客が自分たちの窮状の由々しさにようやく気付いた時には十分の救命艇が得られなかったのと同様,大半の人々がこの世界的な体制は滅びるということをようやく悟る時には,手遅れであることを聖書は示しています。“救命艇”はなくなっているでしょう。―マタイ 24:38-42。
救命艇がなくなってしまえば,あとに残された人々が救い出される希望はありませんでした。当時,ジョン・ジェーコブ・アスター4世の個人的な資産が推定1億㌦あったということも何の役にも立ちませんでした。そのお金は命を救うものとはならなかったのです。その息子ビンセントの持っていたお金も役に立ちませんでした。ニューヨーク市で,当時ビンセントは,「悲嘆のあまりヒステリーのようになり」,無線局に押し掛け,「[無線の]通信士が父親が安全であるとのニュースを聞いたとさえ言ってくれれば,欲しいだけお金をやる」とだれかれなしに告げていたと言われています。そのすべては無駄でした。
確かに,タイタニック号の遭難は大惨事でしたが,この事物の体制の前途に迫っている災いはそれよりもはるかに大きなものとなります。タイタニック号の乗客の約3分の1はかろうじて死を免れました。しかし,差し迫ったこの事物の体制の滅びの際に,世界人口のそれほど大きな部分が生き残ることを示す聖書的な根拠はありません。それとは反対に,「エホバに打ち殺される者は,その日,地の一方の果てから地の他方の果てにまで及ぶであろう」と言われています。(エレミヤ 25:33,新)その打ち殺される者には,「王たち……軍司令官たち……強い者たち……自由人ならびに奴隷および小なる者と大なる者」が含まれています。―啓示 19:18。
その警告は,これまで長年にわたって本誌および姉妹誌である「ものみの塔」誌の誌上で与えられてきました。今でも戸口にやってくる「家令たち」の聖書に基づく指示に従って,謙遜な人々が“救命艇”に自分の乗る場所を見いだすための時間はまだ残されています。しかし,その時間は残り少なくなっています。まだ機会が残されているうちに,この事物の体制が沈没する時に生き残る者となるため何をするべきかについて,エホバの証人に尋ねてみてはいかがですか。
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「ハチのように忙しい」― どれほど忙しいのか目ざめよ! 1982 | 1月22日
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「ハチのように忙しい」― どれほど忙しいのか
養蜂家に1㌔のハチミツを提供するために,ミツバチはどれほど働くのでしょうか。ドイツ養蜂家協会の出したチラシはその答えを与えています。それによると,1匹のミツバチは1時間に約700の花に授粉させることができます。しかし,1㌔のハチミツを生産するために,ミツバチは700万以上の花のところへ飛んでいかなければなりません。1㌔のハチミツを集めるには約15か月に相当するほぼ1万時間の“滞空時間”を要することを意味します。もっとも,これは1匹のミツバチがそれほど長く生きればの話です。そのハチは24万㌔,つまり地球の赤道をほぼ6周するのに匹敵する距離を飛ばなければならないのです。
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