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  • ハチドリ ― 魅惑的な鳥の曲芸師
    目ざめよ! 1980 | 6月8日
    • ほんの一瞬の間で,鳥が首をちょっとかしげると光沢はたちまち消えてしまいます。

      その上,羽の生え方も種々様々です。光沢のある長い尾をしていて,花から花へ突進すると,その尾が信号旗のようにはためくというハチドリもいれば,脚のわた毛の房を見せびらかしているハチドリもあります。また,口の両脇にほおひげのような羽を付けた,いきな格好のハチドリもいます。

      さらに,くちばしも実に変化に富んでいます。例えば,アンデス山中に生息するヤリハシハチドリなどは,くちばしが飛んでいるようだ,と形容されます。その反対にラムフミクロン ミクロリンクムは珍しい紫色の背中をしていますが,くちばしは一番貧弱で,へん平な花向きに作られています。一方,長い曲がったくちばしを持つハチドリは奥行きのあるらっぱ状の花をよく訪れますが,それはもっともなことです。

      1962年にアウグスト・ルシというブラジルの動物学者はペルーのアンデス山地で目のさめるようなラケットハチドリ(Loddigesia mirabilis)を再発見して捕獲しました。この魅惑的な鳥は非常に数が少ないので,絶滅したと考えられていました。求愛の時,ハンサムな雄は,二つの繊細で美しい尾を体の下に巻き込み,ラケットの形をした先端の部分で顔を包みながら,うっとりしている雌の前で舞います。

      習性その他

      ハチドリを観察したことのある人ならすぐにうなずかれることですが,ハチドリは華麗で,けんか好きで,好奇心が強く,大胆不敵です。えさをくれる人のそばへ行って,砂糖水を吸います。あなたの手からえさを食べることさえするかもしれません。

      ハチドリはほかの鳥から自分のなわ張りを守ろうとします。それが仲間のハチドリでも容赦しません。カラスがいるとその頭の周りをブンブン飛んで勇敢に攻撃し,ついにそれを追い払ってしまうのです。たかと小ぜり合いをしているのが観察されたこともあります。たかはハチドリより100倍も大きな体をしていますが,すごすごと退却します。花の咲きみだれる一つの茂みでたまたま出会った二羽のハチドリは,くちばしでつつき合ったり追い払い合ったりします。

      ハチドリは空中で生活します。つまり木の枝には留まりますが,地面に降りることは決してありません。水浴びも飛びながらします。池に飛び込んだり,滝や露でぬれた木の葉の間をくぐったりするのです。

      ハチドリは非常に美しい鳥ですが,隠すことのできない一つの“欠陥”を持っています。スキステス ジェフロイを除いて,どのハチドリも聞くに堪えるような声をしていないのです。ハチドリたちののど自慢では,すずめが割り込んでも一等賞を獲得することでしょう。調子はずれの鳴き声を立てるハチドリもいますが,悲しいかな,おせじにも美しいとは言えません。

      ハチドリは確かに人目を引く小さな生き物です。活発で,大胆不敵で,おまけにけんか好きです。他に類のないほど変化に富むその色彩と形は時間をかけて観察するだけの価値が十分にあります。本来の生息地にいるハチドリを観察した人なら,ハチドリが魅惑的な鳥の曲芸師であることにすぐ同意されるに違いありません。

  • 競争相手を撃退する
    目ざめよ! 1980 | 6月8日
    • 競争相手を撃退する

      アワヨトウガの雌は雄をすみやかに呼び寄せるにおいを出します。しかし,最初にそのもとへやって来た雄は,他の雄が来るやいなやそれらを追い払います。その雄は,性欲を減退させる役割を果たす固有のにおいを出し,競争相手の雄を追い払うのです。

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