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世界展望目ざめよ! 1984 | 6月22日
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ロボットが活躍
● すでに3万台以上の産業用ロボットが世界中で使用され,その数は1990年までには30万台にふくれ上がる可能性がある,とジャーマン・トリビューン紙は述べている。そのうちの約60%は米国と日本にある。ドイツは全体の11%を有しており,急速に追い上げている。これまでのところ,ロボットは主に自動車産業に用いられている。例えば,フォルクスワーゲン社では,「ロボットは生産過程の14ないし25%の仕事を行なっており」,その数字は60%に上昇するものとみられる。現代のロボットの品質は「ますます手先の器用な,理知的な」ものになっているといわれ,テレビカメラを目として品物を選別し,新しい仕事に適応することができる。科学技術が非常に早く発達しているため,2年前に突破口とみなされたものが今では時代遅れになっている。
痛み探知機
● 幾年もの間,法律および医学専門家たちの直面してきた大きなジレンマは,痛みを訴える本人の言葉の正確さを見定めることであった。その人は本当にひどい痛みを感じているのだろうか,あるいは多額の示談金を得ようとしてそのふりをしているのだろうか。痛みを探知する新しい手法 ― サーモグラフィー ― は答えとなるかもしれない。「この技術は,赤外線探知機を用いて,皮膚の温度分布をカラーの映像にするものである」と,カナダのグローブ・アンド・メール紙の一記事は述べている。X線では探知できない軟らかい組織の痛みは,筋肉のけいれんや血管の狭窄によって生ずる温度の相違のため,赤外線の画像に示される。米国の幾つかの州の裁判所ではサーモグラフィーを証拠として受け入れ,オンタリオ州の最高裁判所も最近それに倣った。このように,サーモグラフィーは正直な負傷者には祝福となり,仮病を使う人を暴く助けになるかもしれない。
強力な蚊殺し
● 科学者たちは,「数分以内に[蚊の]大軍を一掃できる新兵器」を開発したと考えていることがサンフランシスコ・クロニクル紙上で発表された。それは化学的な誘導体ではなく,幼虫駆除剤で,「発ガン性がなく,周囲の植物にも動物にも害がない」とその記事は述べている。これまでのところ,それは「蚊の幼虫と,他の二,三種類の害虫の幼虫だけに有害」と見られる。それには「非常な効果がある」と昆虫学者たちは結論を下している。
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他のほほをも向けるべきですか目ざめよ! 1984 | 6月22日
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他のほほをも向けるべきですか
そうするのは今日でも実際的なことですか。お子さんに,そうするよう教えたほうがよいでしょうか。
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