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老後を楽しく暮らす目ざめよ! 1972 | 4月8日
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老年は人をおだやかにさせるところがあり,他人の気持ちを思いやることができるようにします。
あなたがもっているこうした祝福の価値を考えてください。命そのもの,いまの健康と体力を感謝してください。痛みがないということだけでもありがたいことです。そして命をささえるのに必要なものがあればそれで満足しましょう。―テモテ前 6:6-8。
またユーモアがあるのもよいことです。よく笑うことは思いや心によいだけでなく,からだそのもののためにもなります。事実,ある有名な医師は,笑いは内臓に影響をおよぼすための「最良の運動」と言いました。
とりわけ,何か有益な仕事をもつことは,老後を楽しむ助けになります。「あたふるは受くるよりも幸福なり」ということを忘れないようにしましょう。知人や友人,または親族を助けることからもしあわせを得ることができます。―使行 20:35。
有利な立場のクリスチャン
献身し円熟したクリスチャンは,老後を楽しむという段になると,たいへん有利な立場にあります。毎日を喜びで満たす助けになるものがたくさんあるからです。年を取ったクリスチャンはいつも神との交わりをもつことができます。ある年老いた独身の婦人のクリスチャンは,「ひとりでいるときの時間はほんとうに貴重なのです。私はお祈りの中でエホバとお話を致します。だれにも妨げられないで黙想や個人勉強を楽しむことができます」と言っています。そのうえに,りっぱなクリスチャンとの交わりを楽しめる集会があります。またクリスチャンの希望を他の人々に分かち与える機会もあります。神への賛美で満ちた日々は,まちがいなく楽しいものです。
ニューヨークのブルックリンにあるエホバの証人の本部の働き人の中の12人は,平均年齢が80歳以上ですが,印刷工場や事務所で,毎日3時間から8時間,楽しく奉仕しています。同じように,自分の家にひとりで住んでいる70歳を越えた未亡人の献身したクリスチャンたちも,たいへん明るい人たちです。すべてのことに怠惰になって自分を甘やかしたり,また仕事を疲れ切るまでするというような両極端を避ける人は生活に喜びを見いだします。とくに,近づいている神の王国の良いたよりを他の人々に伝えることによって人々に慰めを与えることに喜びを見いだします。―マタイ 24:14。
ある盲目の年老いたクリスチャンはこのように言っています。「自分とエホバとの関係をいつも意識しているなら,必要な力が生まれます。私は,神のお名前が自分の上に置かれていて,自分のすることがそのお名前の名誉ともなり,また不名誉ともなる,ということをいつも心にかけています」。
老境にはいっても楽しく暮らすことはできます。それは心の平安と,満足と,幸福を得る時ともなり得ます。老年は肉体の健康や経済上の問題を調整する知恵と知識をもたらすものです。精神的,感情的態度もそのことに寄与します。そしてなかでも,神と神のことばに信仰をもち,その賢明な助言に従って生活するように努力することは,老後を楽しく暮らすための最も大きな助けです。
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こん虫の大小目ざめよ! 1972 | 4月8日
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こん虫の大小
インドの蛾オオアヤニシキは羽を広げると,25ないし30センチにも達します。一方,単細胞の原生動物より小さいこん虫もいます。北アメリカのある甲虫はごく小さな針の目を容易にくぐりぬけることができます。なぜなら,その甲虫の大きさはわずか0.2ミリしかないからです。このようなわけで,科学者たちはこん虫は他のどんな動物群よりも大きさの点で大小の違いの最も大きな生物であろうと結論しています。
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