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  • 復活を確信できる理由
    ものみの塔 1973 | 7月15日
    • ていません。過去に復活させられた人びとは,死に至るような病気の状態に戻されたのではありませんでした。復活した当時完全でなかったとはいえ,彼らは欠けたところのない健康なからだをしていました。

      明らかに,正確に同じ原子から成る同じからだを生き返らせることは不可能です。人体は崩壊過程を通して植物に吸収されるような化学有機物に換元されます。次に,人間はその植物を食べます。その結果,初めの人を構成していた元素は別の人のからだの中にはいるようになります。明らかに,復活の時,生前持っていた同じ原子が元の人の体内にあり,他の原子が他の人の体内にあるようにすることはできません。

      しかしエホバ神は,復活のさいに同じ人物を復元することができます。わたしたち各人を特徴づけているものは,からだを形成している有形の物質ではなく,わたしたちの人格,経験,知的成長の度合いなどです。現在あなたのからだを作り上げている分子は,7年ほど前のものとは全く異なっています。それらの分子は入れ替わりました。ですから,約7年かかってしだいに行なわれる分子の入れ替えが,復活の時には瞬間的に行なわれるわけです。

      そのようなことは信じがたいと思われるかもしれませんが,これは人間の受胎のさいに生じる事がらとさほど異なりません。精子と卵子が結合してできる小さな細胞は,今までに地上で生活したどんな人物とも異なる人に成長する可能性を秘めています。要するに,この小さな細胞の中にその人が成人した時に示す型が収められているのです。そして,その型は成長する人間のからだの一部となります。ですから,人間の創造者が死者の個性と生活の記録を備えたからだを復活させる,つまり再創造することができるというのは道理にかなっていませんか。

      ですから,実際には復活つまり再創造は人類の命の型に関する神の記憶に依存しています。わたしたちはその記憶力を確信することができます。不完全な人間でさえもビデオテープを使って,見たり聞いたりできる光景を保存したり,復元したりすることができます。まして無数の星をすべてそれぞれの名で呼ぶ神が,記録を保持するさらにすぐれた能力を備えておられるのは当然です。(詩 147:4)命の型を完全に記憶しておられ,死者を復活させるという目的をお持ちであるゆえに,エホバ神はアブラハム,イサク,ヤコブなどの忠実な人びとを生きているとみなすことができました。―ルカ 20:37,38。

      確かに,死者の復活,つまり再創造を信じる理由は非常にたくさんあります。復活に対する信仰は,神の確かな約束や歴史的に確証された過去の復活,また命の型を完全に保存し,復元する神の信頼の置ける能力に基づいています。

  • 神は一国民を復活させた
    ものみの塔 1973 | 7月15日
    • 神は一国民を復活させた

      1 西暦前607年にエルサレムが滅びた後,ユダヤ人は一国民としてはどんな状態にありましたか。

      西暦前607年のこと,エルサレムは滅ぼされ,生き残ったユダヤ人の多くの者は連れ去られ,バビロンへの流刑に処されました。事実上,ユダヤ国民は死にました。流刑に処されたユダヤ人の大多数の者は,一致団結した国民として神から与えられた土地で再び生活するという希望を失いました。バビロンの地はそれらユダヤ国民の墓地のように見えました。エホバ神ははたしてその死んだ国民を復活させるでしょうか。

      2 一国民を復活させるのはエホバ神にとって至難なこととはいえません。なぜでしょうか。

      2 そのような復活は全能の神にとって至難なことではありません。それ以前に全能の神は,死人をよみがえらせる力を忠実な預言者エリヤとエリシャに授けました。(列王上 17:17-24。列王下 4:32-37; 8:4,5。ヘブル 11:35)ですから,幻の中でエホバ神が,死んだ一国民を生き返らせることを預言者エゼキエルに明らかにされたといっても驚くにはあたりません。

      3-5 エホバは,死んだイスラエル国民を復活させるのがご自分の目的であることをどのようにエゼキエルに示しましたか。

      3 エゼキエルは神の霊の活動の影響下にはいったのち,干からびた人骨の満ちる渓谷にいる自分に気づきました。次いで,『人の子よ これらの骨は生くるや』と問う声を聞いたエゼキエルは,『〔主権者なる〕主エホバよ 汝知りたもう』と答えました。それからほどなくしてエゼキエルはその質問の答えを知りました。彼はそれらの骨に向かって次のように話しかけるよう命じられました。『枯れたる骨よエホバのことばを聞け 〔主権者なる〕主エホバこれらの骨にかく言いたもう見よ我汝らのうちに息を入らしめて汝らを生かしめん 我筋を汝らの上に作り肉を汝らの上に生ぜしめ皮をもて汝らをおおい息を汝らのうちに与えて汝らを生かしめん汝ら我がエホバなるを知らん』― エゼキエル 37:1-6〔新〕。

      4 奇跡が生じました!『音あり 骨うごきて骨と骨あいつらなり』始め,干からびた骨の上に筋が現われ,骨は再び肉と皮で包まれました。これは20世紀の科学者でさえ行なえない事がらです。科学者は人間の骸骨を組み立てる方法は知っていますが,再び組み立てられた骸骨に筋と肉をつけたり,骨組の中に重要な臓器を組み込んだりすることはできません。しかしエホバ神は,人間には不可能なことを行なうかたとしてご自身を幻の中で表わされました。―エゼキエル 37:7,8。

      5 次いで,最も驚くべきことが生じました。神の指図どおり,エゼキエルは,再び組み立てられたそれら人体の上に吹くよう風に命じました。すると,『息これに入りて皆生きその足に立ち はなはだ多くの〔軍勢〕と』なりました。―エゼキエル 37:9,10〔新〕。

      6 生き返らされた者たちが『多くの軍勢』と呼ばれていることは何を示していますか。

      6 それはエゼキエルにとってまさに畏怖の念をいだかせる光景だったに違いありません。それらの人びとは『多くの軍勢』もしくは軍隊であって,ひ弱な人間ではなかったのです。兵役に服するのに適した強健な人間でした。こうして,エゼキエルはユダヤ国民の復活を幻を通して見る特権に恵まれました。このことは,その直後エゼキエルの受けた説明によって確証されています。それは次のとおりです。

      7,8 (イ)流刑に処されたユダヤ人は自分たちの状態についてどう感じましたか。(ロ)神の霊がユダヤ人の流刑者たちの上に働くとき,どんな事がらが生じますか。(ハ)回復されることになっていた「イスラエルの全家」にはだれが含まれますか。

      7 『これらの骨はイスラエルの全家なり 彼ら言う 我らの骨は枯れ我らの望みは尽く我ら絶えはつるなりと このゆえに預言して彼らに言え 〔主権者なる〕主エホバかく言いたもう わが民よ我汝らの墓を開き汝らをその墓より出できたらしめてイスラエルの地に至らしむべし わが民よ我汝らの墓を開きて汝らをその墓より出できたらしむるとき汝らは我のエホバなるを知らん 我わが霊を汝らのうちにおきて汝らを生かしめ汝らをその地に安んぜしめん汝らすなわち我エホバがこれを言いこれをなしたることを知るにいたるべし』― エゼキエル 37:11-14〔新〕。

      8 当時,ともすれば絶望状態に陥った追放されたユダヤ人は,破れることのないエホバのことばに基づいた新たな希望によって元気づけられることになりました。エホバの代弁者エゼキエルは預言をすることにより,失意に沈むイスラエル人を,何百㌔も離れた懐しい故国に復帰する希望をもって元気づけるのに一役買うことになりました。しかし,悔い改めたイスラエル人の内に聖霊をおいて,彼らを実際に組織し,自分たちの地に復帰したいとの切なる願いを抱く生き生きとした状態にさせるのは,ほかならぬエホバです。エホバこそ,彼らがバビロンの自分たちの「墓」地を去って「イスラエルの地」に戻る道を奇跡的に開くかたなのです。以前,アッシリア人によって国外に追放された十部族の成員を含めて「イスラエルの全家」がこのことにあずかることになっていました。

      9 干からびた骨の満ちた谷に関するエゼキエルの幻の成就として西暦前537年にどんなことが起きましたか。

      9 この預言的な幻は成就を見ました。西暦前537年,バビロンの征服者クロス王は,バビロンに追放されたイスラエル人を解放し,彼らの神の神殿再建のためエルサレムに帰ることを認めた勅令を発布しました。クロスはそのことに対する責任をエホバに帰しました。その勅令は歴代志略下 36章23節によれば次のとおりです。

      10-12 クロスはユダヤ人釈放の功績をだれに帰しましたか。ユダヤ人を釈放した目的は何でしたか。

      10 『ペルシヤ王クロスかく言う 天の神エホバ地上の諸国を我に賜えり その家をユダのエルサレムに建つることを我に命ず およそ汝らのうちもしその民たる者あらばその神エホバの助けを得て上りゆけ』。

      11 そのようにしてエルサレムに『上ってゆく』目的は,エズラ書の中にさらに詳しく述べられています。

      12 『ユダのエルサレムに上りゆきエルサレムなるイスラエルの神エホバの家を建つることをせよ彼は神にましませり その民にして生き残れる者どもの宿りおる所の人々はこれに金銀貸財家畜をあたえて助くべし そのほかにまたエルサレムなる神の家のために物を誠意よりささぐべしと』― エズラ 1:3,4。

      13 ユダヤ人はクロスの勅令にどう答え応じましたか。

      13 こうしてクロス大王がこの意外なできごととエホバとを結びつけたとき,イスラエル人は,エホバこそバビロンの墓地を開いて自分たちを生かして連れ出し,荒廃した故国で神への奉仕と崇拝の活動にさらに携われるようにしてくださったかたであることを知りました。当時,種々の都合でバビロンを去ることができなかった思いやりのあるイスラエル人の援助を受けた4万2,360人のイスラエル人は,エホバから注がれた霊に答え応じ,イスラエルの地の丘や山や渓谷に再び人を住まわせ,エルサレムとその神殿を再建して,そこにエホバの崇拝を再興する機会があることを目ざとく認めました。また,イスラエル人ではない奴隷や専門の歌い手たち7,500人余が彼らに同行して,一致団結してエホバへの奉仕を行なう特権を受け入れました。(エズラ 2:64-67)それはまさに『はなはだ多くの〔軍勢〕』のようでした。―エゼキエル 37:10〔新〕。

      現代における復活

      14 干からびた骨の満ちた谷に関する幻とその成就は何を預言的に表わすものでしたか。

      14 干からびた骨の満ちた谷に関するエゼキエルの幻の歴史上の成就は,幻そのものと同様預言的性格を持つものでした。その後代における成就は,エゼキエルの幻の時代から7世紀余の後にしるされた黙示録の中で指摘されています。その中で,霊的なイスラエルの生き返ることが次のように描写されています。

      15,16 黙示録 11章7-12節は,霊的なイスラエルが生き返ることをどのように描写していますか。

      15 『彼らがその証を終えんとき底なき所より上る獣ありてこれと戦いをなし,勝ちてこれを殺さん。そのしかばねは大いなる都のちまたに残らん。この都をたとえてソドムといい,エジプトという,すなわち彼らの主もまた〔杭〕に釘けられたまいし所なり。もろもろの民・族・国語・国のもの,三日半の間そのしかばねを見,かつそのしかばねを墓に葬ることを許さざるべし。地に住む者どもは彼らにつきて喜び楽しみ互いに礼物を贈らん,この二人の預言者は地に住む者を苦しめたればなり。

      16 『三日半ののち命の〔霊〕,神より出でて彼らに入り,かれら足にて立ちたれば,これを見るもの大いに恐れたり。天より大いなる声して「ここに昇れ」と言うを彼ら聞きたれば,雲に乗りて天に昇れり,その敵もこれを見たり』― 黙示 11:7-12〔新〕。

      17 黙示録 11章7-12節と干からびた骨の満ちた谷に関する幻は,霊的なイスラエルの上にどのように成就しましたか。

      17 この預言的な光景の現代の成就においてクリスチャンの霊的なイスラエル人の残れる者は,公

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