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エホバの組織とともに前進しなさいものみの塔 1967 | 9月1日
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のはしもべたちです。会衆内に正しい精神を高めるため,できるすべてのことをしなさい。テサロニケ人への第一の手紙 5章23節は述べています。「あなたがたの霊と心とからだとを完全に守って,わたしたちの主イエス・キリストの来臨のときに,責められるところのない者にして下さるように」。それで会衆には一つの霊つまり精神的態度もしくは霊的な気質があります。会衆をおとずれるとき,あなたはこの霊を見きわめることができるでしょう。キリストと同じ態度をつちかうように会衆を助けなさい。
23 これをするのに幾つかの方法があります。集会の出席が良いとき,その会衆をほめなさい。多くの人が集まり合うことの祝福,喜び,益について語りなさい。良い注解がなされるなら,集会に対する参加と良い準備とに感謝を表わしなさい。奉仕のなんらかの面に進歩が見られるなら,その点で会衆をほめ,感謝のことばをのべなさい。
24 しもべたちは個々の人の前進をどのように助けることができますか。
24 個人個人の進歩に親しく関心を払いなさい。人の進歩に応じてより大きな特権を与えなさい。兄弟たちに必要な三つの面での訓練を忘れてはなりません。まず野外奉仕の訓練,つぎに組織的な事柄についての訓練,第三に兄弟たちをやさしく,巧みに扱うための訓練です。
25 正しい道を前進するなら,どんな主要な益がありますか。
25 エホバがご自分の組織に定められた道に従って,前進するなら,わたしたちは人間でなく,重要なかた,つまりわたしたちの神を喜ばすことになります。神のほほえみはわたしたちの幸福と命です。パウロはヘブル人のクリスチャンに述べました。「平和の神が,イエス・キリストによって,みこころにかなうことをわたしたちにして下さり,あなたがたが御旨を行なうために,すべての良きものを備えて下さるようにこい願う」― ヘブル 13:20,21。
26 組織と共に前進するなら,前途にどんな見込みをもつことができますか。
26 このようにするなら,わたしたちは前途の試練と患難に対し,円熟性という防壁を築くことができるでしょう。そしてより大きな証言がなされます。またわたしたちは物事をなしとげる満足をもち,エホバへの信仰を強くして,次の任命を待つでしょう。そしてわたしたちは他の人の前進を助ける喜びに満たされ,前途には新秩序での命と,完全になったときはるかに有用な者として仕えるかがやかしい希望をもつでしょう。
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戦いに出る花むこものみの塔 1967 | 9月1日
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戦いに出る花むこ
1 古代イスラエルにおいて,新婚の男子のためになにが配慮されましたか。
「恋人はほほえましいもの」と俗に言われます。新婚の若者が戦いに召集されるならば,近隣の同情が彼に集まります。政府も新婚の男子の場合には召集を延期して考慮を示すことが少なくありません。古代イスラエルにおいても新婚の若者は1年間,兵役を免除されました。それは妻のためであり,また彼が世継ぎである子供をもうけ,その顔を見る機会を得るようにとの配慮でした。イスラエルにおいては各人が相続財産の土地を持ち,したがって戦争に行って死ぬようなことがあれば,家名を継ぎ,財産を相続するむすこがいないことになります。戦争は家系を保つ権利以上に重要なものではありませんでした。―申命 24:5。
2 この記事の中で論じられている花むこが,花むこのままで戦いに出るのはなぜですか。
2 ここで問題にしている花むこはふつうの兵士ではありません。彼は司令官です。戦いはふつうのものではなく,したがって彼には召集に応ずる義務があります。その戦いをするのに必要な資格を備えた者は,彼のほかにはいません。これはまた家名と名誉をかけた戦いです。このような資格を持ち,自分の結婚式の座をはずし,しかも自発的に喜んでそうするこの司令官はだれですか。戦いをそれほどまで重要視するのはなぜですか。
戦いに出る理由
3 (イ)花むこイエス・キリストには,戦いに出ても花嫁のもとに帰れなくなる心配がないのはなぜですか。(ロ)彼は戦いに出ることを,なぜ熱心に望みますか。
3 この司令官とはイエス・キリストにほかなりません。キリスト教国の諸宗派は寝かされた赤子,あるいは柔弱で,悲しげな,哀愁に満ちた人としてイエスを描くことになれていますが,それは事実と著しく相違しています。聖書を読むならば,キリスト教国の宗教家でも認めざるを得ないように,イエス・キリストはもはや人間ではなく,栄光を受けた,力ある,天の不滅の霊者です。(テモテ第一 6:16。ピリピ 2:9-11)戦いから生きて帰れなくなる心配はありません。戦死して花嫁の元に帰れなくなる心配はないのです。この戦いはまず父エホバ神の御名がかかわっているゆえに,そして第二には花嫁を保護するためにイエス・キリストにとって重要です。これは今まであったような戦争ではなく,神と人間の敵を地から一掃する戦いであって最も優秀な指揮者を必要とします。このような者としてのイエス・キリストの資格を考慮しましょう。
4 この花むこが戦いにでるのは,事態がどんな時点に達した時ですか。
4 聖書の黙示録 19章は,「小羊の婚宴」の発表直後にイエス・キリストが戦いに出ることを描いています。神は赤い獣の「十の角」によって表わされている王たちを使って,偽りの宗教の世界帝国大いなるバビロンを滅ぼしたところです。(黙示 17:16)イエス・キリストはなお地上に残る神の敵,すなわち神の国に敵対し,花嫁の残りの者たち,つまり「小羊の婚宴」に招かれている者たちを滅ぼそうと努めている諸国家と戦います。
戦士の器量
5 (イ)彼の乗る白い馬は何を表わしていますか。(ロ)彼が「忠実で真実な者」と呼ばれるのは,なぜふさわしいことですか。
5 目の前に光景が開けると,司令官は白い馬に乗っているのが見えます。「またわたしが見ていると,天が開かれ,見よ,そこに白い馬がいた。それに乗っているかたは,『忠実で真実な者』と呼ばれ,義によってさばき,また,戦うかたである」。(黙示 19:11)馬は戦いを暗示します。むかし神はこう言われました。「あなたは馬にその力を与えることができるか……これは……遠くから戦いをかぎつけ(る)」。(ヨブ 39:19,25)戦場に突進する馬の例も聖書に使われています。(エレミヤ 8:6)白は清さ,清浄の象徴です。エホバは清く,エホバのみこころにかなう事柄は清くなければなりません。それゆえイエス・キリストの戦われる戦いは正義のもの,聖なるものであり,神のみこころにかなった,そして人類にとって必要な,益のあるものです。イエスは,「だれでも真理につく者は,わたしの声に耳を傾ける」と,ポンテオ・ピラトの前で言われました。また使徒たちにむかってご自分が「道であり,真理であり,命である」と言われ,死
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