支部の手紙

王国伝道者のみなさん:

みなさんにお伝えできる良い知らせがたくさんあるのは何と喜ばしいことでしょう。その一つは，日本において王国宣教学校が再び開かれることになり，来る12月から沼津支部において学校が始まることになったということです。まだ一度も王国宣教学校に出席したことのない長老たちが招かれますが，長老たちが神権的な優れた訓練を受けることにより，学校の益は会衆と交わるすべての方々に及ぶでしょう。

外にも良い知らせがあります。それは5月の野外奉仕報告です。伝道者の合計は3万7,128人の新最高数に達しましたが，これは昨年の平均を23パーセントも上回るものです。奉仕時間（137万5,481），家庭聖書研究（5万5,592），会衆の伝道者（2万8,326），特別開拓者（890）もそれぞれ新最高数でした。これに加えて，6月から9月ごろまで100人ほどの一時的な特別開拓者が約93の未割当ての町や村で奉仕する割当てを受けて働いています。いままで音信に接したことのないこれらの区域に住んでいる人々にとって一時的な特別開拓者の働きは何という祝福でしょう。みなさんもご自分が住んでおられる区域において奉仕を拡大し，この終わりの時の業に十分に参加してごらんになりませんか。

良い知らせは外にもあります。日本の野外が拡大しているので，新奉仕年度から巡回区はさらに三つ増え，合計で49となり，地域区も一つ増え，合計で四つとなります。旅行するこれら監督たちは，より親密な注意をみなさんに向けることができるでしょう。

しかしさらに良い知らせがあります。これは新しいことです。それはわたしたちがもっと多くの再訪問を行ない，もっと多くの研究を始めるのを助けるものです。どのようにしてですか。

協会は10月の「目ざめよ！」運動に備えて3冊の新しい小冊子を計画しています。それは特に一般の方々のために簡単な様式で書かれています。これら3冊の小冊子は1年の予約に対する贈り物として提供されます。新しい予約を得た各伝道者は再訪問し，それら小冊子

わたしたちに対する神の所有権を認識する

¹ 『それ，天と諸天の天および地とその中にあるものはみななんじの神エホバに属す』。（申命 10:14）このことばは人類が神に所有されていることを明白にしています。さらにエホバはみ子の死によってアダムの子孫すべてに贖いの代価を備えてくださいました。罪を償うイエスの犠牲の価値に全き信仰を働かせつつ，わたしたちに対する神の所有権を認め，それに関して忠実を守り，わたしたちはあるものを持つことができます。（ヨハネ 14:6）それは何ですか。献身と水のバプテスマによってエホバとそのみ子とのすばらしい関係を持つようになれるのです。これは多くの喜びや祝福をもたらします。わたしたちは罪の許しを受け，好意をもって祈りを聞いていただくことができ，そして神のすばらしい新秩序での限りない命の希望を享受します。

² わたしたちに対する神の所有権を認めて毎日の生活を送っているでしょうか。『神の王国と義を第一に求める』ことにより，自分が本当にエホバのものであり，神がふさわしいと思われる仕方で用いるための神の所有物であることを示していますか。（マタイ 6:33）神が与えてくださった模範者キリストに休むことなく絶えず従っていますか。そして自分の生活をキリストの手本に合わせていますか。―マタイ 16:24，25。ペテロ第一 2:21。

³ わたしたちはキリストの示された手本が神の是認を得るのに必要な多くの事柄，例えば道徳上の振舞いや態度，世の一部とならないことなどを含んでいることを知っています。しかしキリストの示された模範の中で強調されている事柄がありました。たとえばマタイ 28章19，20節を考慮すると，イエスが神の王国の良いたよりを宣べ伝え教えるわざを強調しておられるのに気づきます。―啓示 12:17。

⁴ わたしたちに対する神の所有権に関して忠実を守ることは，生活や時間の用い方の面で大きな変化を意味します。たとえば大変称賛すべきことに多くの神の民は自分たちの生活を簡素にする方法を見いだそうとしました。王国の関心事にもっと時間をささげるために子供が成長したとき，以前より小さな住居に移ることや，必要の大きな所で奉仕するために移転するなどしてこのことをしてきました。あなたはそのような変化をすることができますか。ある人々は正規または特別開拓者，ベテル奉仕者そして巡回や地域の監督となりました。（ヘブライ 12:1）ちょうどエホバに奉仕する幸福な経験をするようだれか他の人を助けることが喜びであると同様，エホバに仕えることそれ自体は喜びでありそのゆえにこうした変化がなされました。―使徒 20:35。

⁵ わたしたちのすべてが全時間奉仕のこれらの分野に入る立場にいるわけではありません。しかし，世俗の仕事，レクリエーションまたどんな種類のものであっても他の関心事が，キリストに従い続けるというわたしたちの特権を不必要に妨げないよう努力しながら，わたしたちは変化しましたか。エホバに専心の献身をささげ，わたしたちの状況や生活の事情に応じて実際に行なえることをする時，ご自分のしもべであり所有物であるわたしたちをエホバは確かに喜んでくださいます。―箴 27:11。

⁶ この夏も多くの方々が未割当ての区域や余りもうらされていない所で伝道するため状況や生活を調整されました。例えば世俗の仕事を持つ一姉妹は「8月に仕事のやりくりができてひまを頂けました。一か月というわずかな期間ですがこれから自転車を買って習うという状態のわたしでも用いられるようにと願っています。どうぞエホバ神，わたしのようなものでも奉仕できる（必要の大きな）所があったらお与えください。一時開拓に励みたいと思っています」と書かれた手紙を寄せられました。確かにこの姉妹は自分の事情に応じて実際に行なえることをすることによって所有者である神を喜ばせているのです。

⁷ 他の人々も神の所有物となって神とのすばらしい関係に入るよう助けるために自分に何ができるかいつも自問してみるのは良いことです。区域での伝道でも非公式の証言であっても「ものみの塔」，「目ざめよ！」誌をいつも活用することは人々が神との関係に入るきっかけを差し伸べるためにだれにでもできることです。それで載せられている大切な情報を人々に分かち合う意欲を高めるために各号の内容に十分目を通すようにいたしましょう。会衆として夕方の雑誌活動を取り決め，配布する機会を多くするのは良いことです。この取決めを支持するために近所に住む伝道者や新しい伝道者とさそい合って参加するのはいかがですか。また在学中の伝道者たちは夏休みの間に十分雑誌活動にあずかれるよう努力できるでしょう。証言と提供の仕方を両親とよく準備し練習して親と一緒に雑誌配布を楽しまれるようにお勧めします。

⁸ 神の所有権に関して忠実を守るということはわたしたちの全生活を包含するものです。すなわち，神の命令のすべてに従って生活すること，クリスチャンの集会に出席すること，仲間の奉仕者に配慮を示し必要な援助を惜しみなく与えること，天におられる所有者に常に祈ること，そしてキリストの模範に従い，神の王国の良いたよりを広める業にできる限りあずかることなどです。―ヨハネ 3:16; 13:17。