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『すばらしいことを行う』大いなる神ものみの塔 1960 | 5月1日
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に,西洋の国々でも宗教はしばしば生活の付属品のように見なされ,結婚式とか,葬式,『復活祭』行列その他のときだけ必要になります。それで,自分の考えを替えてヱホバの考えを受け入れる人は,たとえ最初は奇妙に思えても,毎週数回の聖書研究の集会に定期的に出席する習慣をつくらねばなりません。大いなる真理の神の道に十分通ずるようになるためには,ぜひ行かねばなりません。国家の祭日,休日そして余暇の時間に対する態度は,変化しなければなりません。この悪い時代に時間を浪費することはヱホバの道ではありません。むしろ,クリスチャンは賢い者として歩き,『今の時を生かして用い』そして『ヱホバの御心がなんであるかを悟れ』とヱホバは告げています。(エペソ 5:15-17,新世)時間はきわめて貴重なものであつて,この古い世のことに浪費すべきではありません。『クリスマス』,正月,祭日,週末の休日,というような時に,新しい世の奉仕のために時間を生かすことができます。時間を賢明に用いなさい。―エペソ 4:22。コロサイ 4:5。
27 今日,真実なこと,純真なことは,どこでまたどのように見出されますか。
27 『最後に,兄弟たちよ。すべて真実なこと,すべて尊ぶべきこと,すべて正しいこと,すべて純真なこと,すべて愛すべきこと,すべてほまれあること,また徳といわれるもの,称賛に値するものがあれば,それらのものを心にとめなさい。』(ピリピ 4:8,新口)思いと心をこれらのものでみたさねばなりません。今日,このように真実なもの,称賛に値するものは,どこに見出されますか。サタンの世には,どこにもありません! ただ神の言葉である聖書の中に見出されます。そして,それらの事柄は,ヱホバの証者の新世社会にいる他の者との貴重な交わりの中に考慮されるでしよう。毎週のもつとも大切な時間は,集会で大いなる真理の神のすばらしい御国の目的を考慮する時間,そして,家から家に伝道して教えるためについやす時間です。献身した全生涯中すべての心をこめてヱホバをあがめつづけなさい。なぜなら,ヱホバは『すばらしいことを行なつて』いるからです。ヱホバ ― ヱホバだけ ― が,真実に大いなる神です。
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すばらしいことを行う神の幸福な家族ものみの塔 1960 | 5月1日
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すばらしいことを行う神の幸福な家族
1 なぜ神の家族は,今日ひじょうに幸福ですか。
今日の地上には,非常に幸福な家族が一つあります。それは,『すばらしいことを行なう』大いなる神の幸福な家族です。その家族の成員は,地上のあらゆる国や人々のあいだに散在していますが,すべての者は全宇宙内で最も大きな愛を持たれる御父を崇拝することにより幸福な一致を保つています。彼らは幸福です。なぜなら,彼らの父なるヱホバは,天の御国を設立して,御子キリスト・イエスの御手にゆだね,また永遠につづく豊かな家族生活というすばらしい見込みを彼らの前に置かれたからです。彼らは,幸福な神の幸福な子供たちです。
2 (イ)なぜ今日の大多数の人間家族は不幸ですか。(ロ)現代の『神々』については何と言えますか。
2 今日,人類の大多数の家族は不幸です。その理由は,彼らが『幸福な神の栄光の福音にしたがう健全な教えに反対して』いるからです。(テモテ前 1:9-11,新世)いままでにかつてないほど,人間家族は離婚,青少年犯罪,そして不人情により破られています。なぜそうですか。なぜなら,一致と幸福の唯一つの真の源,幸福な神ヱホバを知らないからです。かえつて,彼らは数多くの偽りの神々を持つに至りました。キリスト教国の宗派と同じ数ぐらいの宗派的な『神々』があり,また先祖の『神々』や国家の『神々』があります。共産主義の中国は,その『神に』ささげる犠牲のために,家族生活をこわしてしまい,また共同社会体の中では男女を別々にしました。他の者は,国際連合に救いを帰しています。多数の人々は,不道徳な映画界の『俳優たち』,あるいは,軍事的な英雄,政治の英雄,またはスポーツの英雄の帰依者になつています。この現代が,物質主義的な思いを持つていることは,使徒パウロにより適切にこう述べられています。『彼らの神はその腹,彼らの栄光はその恥,彼らの思いは地上のことである。』(ピリピ 3:19,新口)彼らは,実際には『この組織制度の神』なるサタンに盲目にも捕われているのです。(コリント後 4:4)彼らは幸福でありません。
3 何だけが今日の人々を幸福にしますか。
3 『幸福な神の栄光の福音』,すなわち神の御言葉なる聖書の中に述べられているすばらしい音信全部だけが,今日の人々を幸福にするのです。神の御国についてのこのよいたよりだけが,人々をこの狂気の世界の暗やみから出して,天と地に存在する神の家族の楽しむ輝かしい光と一致にみちびきます。真の幸福を求める人は,使徒の行なつたごとく,あらゆる生物の幸福な神なる父を崇拝すべきです,『こういうわけで,私はひざをかがめて,天上にあり地上にあつて「父」と呼ばれているあらゆるものの源なる父に祈る。』― エペソ 3:14,15,新口。
4,5 (イ)地上の人間は,天にあるヱホバの家族の栄光をどのように認識しますか。(ロ)ヱホバの尊厳を証明するヱホバの被造物のいくらかの栄光は何ですか。
4 『神のごとき者よりすこし劣つて』つくられた人間は,肉眼によつては天にある神の家族を見ることができません。しかし,神の霊感された御言葉の教えを通して得た霊的な識別の目によつて,人間はその家族と,その御父のすばらしい栄光について多く理解することができます。そして,天のセラピムの一人が叫んだ次のよろこびの言葉を深く認識することができます,『聖なるかな,聖なるかな,聖なるかな,万軍のヱホバ。その栄光は全地にみつ。』(イザヤ 6:3)本当に地上にある神の創造の栄光は,目に見えない天にある神のすばらしい被造物にみちみちている大きな栄光をいくらか反映しているのです。
5 ちよつとの間,神の被造物に示されるいくらかの栄光を見てごらんなさい。堕落した人間の手によつて汚されていない自然は,知恵,美,そして調和を表わし示します。移り変る四季,色彩の変化,そして人間や動物および植物にみちわたる無限の変化と美,これはみな『その時に適いて』すべてのものをつくつた,愛の御心を持つ創造主について証言をするものです。(伝道之書 3:11)これらの驚異は,幾千年という年月のあいだ,神の法則にしたがつてずつと繰り返えされてきたのです。まつたく,現代人が科学の副産物で地と空気を汚し始め,人間の心が無神論的な教えで汚される以前からそうでした。核科学によつて,地上から人間を吹き飛ばそうとしている人々は,創造主なるヱホバが幾十億年ものあいだ平和の目的のために核爆発を用いてこられたことを考える方が良いでしよう。完全な組織者ヱホバは,太陽と呼ばれる核溶炉をつくつて,それから遠すぎることもなく,近すぎることもない軌道の上に地球を置きました。それは,地上の生物が生命を保つために適当量のエネルギーを得るためです。現代,信仰を持つ謙遜な人々は,昔のダビテのように,次のごとく言わざるを得ません,『われなんじの指のわざなる天を見,なんじの設けたまえる月と星とを見るに,世の人はいかなるものなれば,これを御心にとめたもうや。……われらの主ヱホバよ,なんじの御名は地にあまねくして尊きかな。』― 詩 8:3-9。
6 ダニエル書 7章9-14節は,(イ)ヱホバの天的な御くらの栄光について,(ロ)永遠の御国,について何を示しますか。
6 ほんとうにヱホバの御名は,全地にわたつて尊いものです。しかし,地に満ちるものがヱホバの栄光であるなら,たぐいないヱホバの霊の創造にみちるものは,なおさら一層にヱホバの栄光をあらわします! ここにも知恵と制度があります。しかもより一層に大規模なものです。『私が見ていると,もろもろのみ座が設けられて,日の老いたる者が座しておられた。その衣は雪のように白く,頭の毛は混じりもののない羊の毛のようであつた。その御座は火の炎であり,その車輪は燃える火であつた。彼の前から,ひと筋の火の流れが出てきた。彼に仕える者は千々,彼の前にはべる者は万々』幾百万という数の御使は,すばらしい一致の中に仕えているのです! そして,『日の老いたる者』なるヱホバは,キリストの御手に,すなわち『人の子のような者……に主権と光栄と国とを賜い,諸民,諸族,諸国語の者を彼に仕えさせた。その主権は永遠の主権であつて,なくなることがなく,その国は滅びることがない。』― ダニエル 7:9-14,新口。
7 エゼキエル書 1章4-28節は,ヱホバとその宇宙制度の性質について,何を示しますか。黙示録 4章1-8節は,何を示しますか。
7 エゼキエル書 1章4-28節も,天的な御くらと,そのまわりにみちるヱホバのまばゆいばかりの栄光について,鮮やかなまぼろしを示しています。このところでは,天にあるヱホバの忠節な制度は,『四つの生き物』によつて表わされています。それはまつたく完全なものであつて,ヱホバの命令をいつでも熱心にする用意がととのつています。なぜなら,『いなずまのひらめきのように速く行き来していた。』からです。この生き物の顔はそれぞれ,人間の顔,ししの顔,牛の顔,わしの顔を持つている,と示されています。そのことは,完全な平衡のうちにヱホバから出る性質を象徴しています。それは,天と地にある神の全家族を特徴づけています。すなわち無限の愛,勇気のある公正,何ものも手むかうことのできない力,そして遠くを見る知恵です。黙示録 4章1-8節は,聖なる被造物で構成されているヱホバの栄光にみちる制度について,類似のまぼろしを示しています。それは,神に献身していて,常に目ざめている宇宙制度であり,『聖なるかな。聖なるかな,聖なるかな。全能者なるヱホバ神。昔いまし,今いまし,やがてきたるべき者』というよろこびの言葉を叫びます。
8 (イ)ヱホバの宇宙制度は,献身した『妻』としてどのように仕えますか。(ロ)いま誰がヱホバとその制度の栄光を認識するにいたつていますか。
8 ヱホバの宇宙制度は,神に献身している『妻』または援助者としての家族関係のうちにヱホバに仕えます。それは,幸福な人間家族内の忠実な妻のごとく,目ざめていて,愛の心にみち,そして勤勉に働きます。(シンゲン 31:10-31)地上で油注がれている献身した子供たちを含む,この妻のごとき制度について,ヱホバは次のように述べています,『もろもろの国は,なんじの義を見,もろもろの王はみななんじの栄を見ん。……なんじはうるわしき冠のごとくヱホバの手にあり,王の冠のごとくなんじの神のたなごころにあらん。……新郎の新婦をよろこぶごとく,なんじの神なんじを喜びたもうべし。』(イザヤ 62:2,3,5)預言が前もつて述べたように,全国民から来た善意者は,いま地上でヱホバの御霊で産み出された子供たちの油注がれた残れる者と一緒になつています。そして,ヱホバの宇宙的な家族制度の義と栄光と美を見ているのです。彼らはこの世の諸国家をつつんでいる暗きとやみから出て,光と真理によろこんでいます。いま『ヱホバの栄光……照り出でたればなり。』― イザヤ 60:1-8。
9 今日,神の家族はどのように幸福と平和を見出しますか。
9 あなたは,ヱホバだけが与えることのできる幸福と平和を願い求めますか。そうであるなら,ヱホバの妻のごとき制度を通してヱホバが与える教えに良く注意いたしなさい。その制度については,次のように書かれています,『またなんじの子らはみなヱホバに教えをうけ,なんじの子らのやすきは大いならん。』― イザヤ 54:13。
神の家族に対する健全な教え
10 イエスは,地上にある神の家族に健全な教えをもたらす機関が何であると,どのように示しましたか。
10 現在の組織制度の終りに関するすばらしい預言の中で,イエスは世界戦争,災い,増し加わる不法,そして荒らすことを生ぜしめるあの偽りの『神』,すなわち国際連合をも予告しました。イエスはまた『御国のこの良いたより』が全地に伝道されると予告し,このために彼が用いる機関が何であるかを明白に示しました。それは地上にある神の家族全部に健全な教えをもたらすでしよう。イエスは,次のように語りました,『主人が家人の上に任命して正しい時に食物を与える忠実にして,さとい奴隷とは実際に誰であるか。主人がついた時そのようにしているのを見られるその奴隷は幸いである。私はほんとうにあなた方に言う。主人は彼を任命して全財産を管理させるであろう。』― マタイ 24:7,8,12,14,15,45-47,新世。
11 『奴隷』は,御国の特権に十分目ざめていることを,どのように示しましたか。
11 この奴隷は,眠ることを愛するキリスト教国の見張りとはたいへんちがいます。(イザヤ 56:10)この『奴隷』,すなわち今日地上にいるヱホバの油そそがれた,献身した子たちの残れる者で構成されるこの群れは,御国の特権に全く目ざめており,その主であるキリスト・イエスに勤勉に従います。1918年,主が自称クリスチャンたちをさばくために来たとき,彼は主をよろこんで迎えました。この調べを行なつたときに主は次のように述べました,『良い忠実な奴隷よ,よくやつた。あなたはわずかなものに忠実であつた。私はあなたに多くのものを管理させよう。主人と共によろこんでくれ。』(マタイ 25:21,新世)この『奴隷』制度は,多くのことの管理をゆだねられました。全くのところ,地上にある主の御国の事柄全部の管理をゆだねられたのです。そして,ヱホバの御言葉と御霊のみちびきに忠実に従つて『時にかなう食物』である聖書の教えを出版し,それが地の果てにいたるで,ますます増加して行き渡るようにいたします。
12 神の家族を霊的に養うため,どんなすばらしい制度が産み出されましたか。
12 よろこびにみちる『忠実にしてさとい奴隷』の管理によつて,地上にある神の家族の全部は,正しい滋養物をいただきます。このことは彼らを建ておこすために,肝要です。霊的なよろこびと健康を保つために,すべての者は家族の食卓で定期的な食事を取らねばなりません。この理由のために『奴隷』は,全地の1万9000以上もある会衆に監督を任命しました。監督たちは,次のことを取り扱います,すなわち健全な教えのための正しい集会を毎週4回か5回取りきめて,会衆の家族内のすべての者がそれに出席し,また神の奉仕に参加するように援助いたします。このようにして彼らは『だれに対しても,とくに信仰の仲間に対して,善を行なおう。』(ガラテヤ 6:10,新口)この家族は,175の国と区域に拡大し,すべての部分は互に全き一致の中に働いています。それですから,この家族はこの地上に存在した家族の中で最もすばらしいものです。それは,現代の『神の家族』です。―エペソ 2:19,新口。
13 どんな面で,神についての教育は,この世の教育よりもすぐれていますか。
13 幸福な神からの健全な教えは,今日いちばん重要なものです。しかし,大混乱に陥つているこの世界では,多数の人は科学的な分野,哲学的な分野,そして文化の分野における教育を得ようと一生けんめいにつとめています。その短い寿命中,彼らはせいぜい一つの狭い分野に専攻し得ることを希望するだけです。しかし,
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