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わたしたちは愛ある創造者の目的に包含されている人間の益のために今や勝ち誇る,神の「とこしえの目的」
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を謙虚な態度で感謝しています。神の目的の範囲内で生活しているので,生きがいのある生活を営んでいるのです。彼らの前途には永遠の幸福が待ち受けています。
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「とこしえの目的」の不滅の保持者人間の益のために今や勝ち誇る,神の「とこしえの目的」
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2章
「とこしえの目的」の不滅の保持者
1,2 「とこしえの目的」を持ち得るのは,だれだけでしょうか。その方について,モーセは何と言いましたか。
「とこしえの目的」! 常に生きておられる神以外,だれがこうした目的を持ち得るでしょう。現代の多数の科学者の説く進化論は,そのような目的を持てるものではありません。未証明の進化論の発端である偶然の出来事もしくは偶然には,意図や目的がないからです。西暦前十五世紀のこと,世界的に名高い律法制定者で,詩人だった人,すなわちアムラムの子モーセは,そのような無窮の神に注意を引いて,次のように言いました。
2 「山々が生まれる前から,あるいはあなたが,産みの苦しみをもってするように,地と産出力豊かな土地を生み出す前から,定めのない時から定めのない時までもあなたは神です。……千年もあなたの目には,過ぎ去れば,つい昨日のようで,夜の間の[4時間の長さの]一区切りのようです」― 聖書の詩篇 90篇2-4節,新。
3 「とこしえの王」は,どうしてそのような目的を十分に達成できるのでしょうか。
3 西暦一世紀のこと,律法制定者モーセの言葉を堅く信じていたある人は,過去および未来の時間的制約を受けない,その同じ神に注意を引いて,こう書き記しました。「では,朽ちることなく,人が見ることのできないとこしえの王,唯一の神に,誉れと栄光がかぎりなく永久にあらんことを。アーメン」。(テモテ第一 1:17)このような永遠の神は,ご自分の目的が首尾よく達成されるまで,たとえそれがどんなに永い時代を要するとしても,その目的をあくまで貫くことができます。
4 神の「とこしえの目的」について書いた人は,その目的を待望のどんな人物と結びつけましたか。
4 西暦一世紀のこの同じ筆者は霊感を受けて,神の「とこしえの目的」について書き,その目的と預言者モーセ自身の予告した待望のメシア,つまり「油そそがれた者」または「聖別された者」とを結びつけました。当時,中東にいたシリア語を話す人たちはメシアのことを「ムシハー」と呼びました。が,エジプト,アレクサンドリアのギリシャ語を話すユダヤ人は,霊感を受けたヘブライ語聖書を翻訳する際,基本的には「油そそがれた者」を意味するギリシャ語クリストスを用いました。その翻訳はギリシャ語セプトゥアギンタと呼ばれるようになりました。―七十人訳のダニエル 9:25参照。
5,6 神がメシアに関連して何をお立てになったかに関して,現代の翻訳者はどのように,ある問題を引き起こしましたか。
5 しかし,第一世紀のその筆者の著作を訳した現代の翻訳者は,ある問題を引き起こしました。十六世紀以降,英語の聖書翻訳は問題の箇所を神の「永遠の目的」として述べています。a ところが,もっと最近の幾つかの聖書翻訳は,そのギリシャ語の句を「代々にわたる計画」と解釈しています。このようにして,神はメシアに関してある「計画」を持っておられると言われています。
6 たとえば,J・B・ロザハムによる(西暦)1897年の翻訳の,エフェソス人への手紙 3章9-11節は次のとおりです。「また,まさしく万物を創造された神のうちに代々隠されていた神聖な奥義の管理とは何かを明らかにするためである。これは,今,天にある権天使と権威に対して,会衆を通して,神の多種
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