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  • ハルマゲドンの苦難のもとでもエホバにあって歓喜する
    ものみの塔 1974 | 3月15日
    • 27,28 (イ)移住時のイスラエル人は敵対者や非友好的な民に面しながらもどのように前進を続けましたか。(ロ)イスラエルの行進の出発点についてモーセの言及はハバククのことばとどのように一致していますか。

      27 移住時のイスラエル国民は,エドム人の不満と反対のために,エドムの土地を通る王の道を使わず,エドムの東側境界に沿って北に進み,モアブの地を回って死海に向かったものと思われます。(民数 20:14-21)こうして,行進の道すじにいた敵対者や非友好的な民も,パランの山地からテマンを通り越して約束の土地に向かうイスラエル人の前進を阻むことにはなりませんでした。預言者モーセは行進する国民の,目に見える指導者でしたが,前進するイスラエル人の南方の出発点に関する彼の描写はハバククの描写と一致しています。イスラエル人がヨルダン川を渡って約束の土地に入るよりもわずか二か月足らず前のこと,モーセはイスラエルに対する祝福を次のことばで始めました。

      28 『エホバ,シナイより来たり [エドム人の占領していた]セイルより彼らにむかひて昇り パランの山より光明を発ちて出で 千万の聖者の中よりしていたりたまへり その右の手には輝ける火ありき エホバは民を愛したまふ その聖者は皆その手にあり』― 申命 33:1-3。

      29 エホバはどのようにして行進する民の前を行かれましたか。ご自身のためにどのような記録を作られましたか。

      29 もとより,エホバ神が縦隊をなして行進するイスラエル人の先頭に,見えるかたちで現われたわけではありません。しかし,人間の目には見えないかたちでとどまっておられたとはいえ,彼らの見えない指導者として,ご自身のために,賛美に価する記録を作られました。また,見えるかたちでエホバを表わしたもの,すなわち,昼に表われた雲の柱と,夜に表われた火の柱が彼らの前を行きました。―出エジプト 13:21,22。民数 14:14。申命 31:15。

      30 幾十年もの間うずもれていたのち,イスラエル人はどのようにして再び光の中に出てきましたか。

      30 紀元前1474年,エホバが一定の宿り場を持たないご自分の民をついにパランの山地から移して約束の土地に向かわせた時,異邦諸国民はそのことに気づくようになりました。彼らに対して物事を明瞭にしたものは照り輝く光にも似ていました。それは,神ご自身がその威光のうちに行進しておられる証拠でした。それまで幾十年もの間,エホバの民はシナイ半島の荒野にうずもれていましたが,今や彼らは光の中に出てきたのです。エホバの強力な「手」の働いているのが見えました。それはさながら,二すじの光線がその「手」から発し,両方向,両方の側に光を放っているかのようでした。エホバの手の中には力が秘められています。そこから出る光は強力な光です。敵対する諸国民はそれをかすませたり,その栄光に気づかないでいたりすることはできません。―ハバクク 3:4,新。

      31,32 (イ)ハバクク書 3章5節は疫病や燃えるような熱病に関してどのように成就しますか。(ロ)エホバはこのことをするご自分の能力をモアブの平野でどのように発揮されましたか。

      31 歴史は,「終わりの時」が第一次世界大戦のぼっ発の年である1914年に始まったことを証明していますが,イエスはその「終わりの時」に関する預言の中で,単に国際間の戦争だけでなく,地震や飢きんや疫病もあるであろうと言われました。(マタイ 24:3,7,8。ルカ 21:10,11。ダニエル 12:4)そうした疫病は,不道徳な,そして戦争に悩まされた人類の作り出した非衛生的な状態のゆえに引き起こされてきました。しかし,近い将来,ハルマゲドンにおける「全能者なる神の大いなる日の戦争」に向かって行進される時,エホバは,非暴力的で静かな処刑の手段である疫病によって,敵対者の多くの者に死をもたらされます。

      32 その時,エホバの勝利への行進の道すじに立ってそれを妨げることは,危険な,いや致命的な結果になります。エホバはその歩みの前方に疫病を送り出し,その後方には,死をきたす燃えるような熱病の犠牲者を残すからです。ハバクク書 3章5節が近づき来るエホバについて述べているとおり,「その前を常に疫病が行き,燃えるような熱病がその足もとから出て行」きます。(新)こうしたことを行なうエホバの能力はモーセの晩年に例証されました。その時エホバは,約束の土地から川を渡ったところにあるモアブの平野で不道徳なイスラエル人2万4,000人を撃って死なせました。それは,彼らがエホバのおきてを破り,異教の女たちと淫行を犯して,偽りの神,ペオルのバアルの崇拝に転じたためです。―民数 25:1-9。

      諸国民は驚く

      33 ハルマゲドンにおいて敵の軍勢に立ち向かって進む前に,エホバは,ハバクク書 3章6節に暗示されるとおり何を行なわれますか。

      33 遠い昔それぞれの状況のもとで行なわれたと同じように,エホバはハルマゲドンの戦場を調べ,敵勢の戦列の展開に注目されます。それで,哀歌に似たハバククの祈りはさらにこう続いています。「彼は立ち止まった。地を揺り動かすために。彼は見た。そして諸国民を躍り上がらせた。また,とこしえの山は打ち砕かれ,いつまでも定めなく続く丘は腰をかがめた。遠い昔の足どりは彼のものである。危害を持つものの下に,わたしはクシャンの天幕を見た。ミデアンの地の天幕の布は激しく揺れはじめた」― ハバクク 3:6,7,新。

      34 (イ)エホバが立ち止まることによって地はどのように揺り動かされますか。(ロ)エホバが『見る』とき,諸国民はどのように躍り上がりますか。

      34 エホバが目あてかまわず衝動的に突き進むということはありません。じっと立ち構えて行動を必要とする状況に注意を払い,敵する者たちがご自分の望む所に来て,その意向を明確に表わすのを見定めるのです。エホバがご自分の立場を定めて行動の備えをする時,その前に横たわる比ゆ的な「地」は激動します。敵する者たちの地上の組織にいわば地震が起きるのです。近づいてその前に立っているのがほんとうにエホバであることがはっきりわかるとき,その地上の組織は壊滅に先だって激しく揺れ動きます。全能者なるエホバ神が自分たちを「見」,自分たちに注意を向けていることについに気づく時,諸国民はほんとうに驚きを感じます。今や事の実態に目ざめた彼らは躍り上がりますが,それは喜びのためではなく,衝撃と突然の動揺のためです。彼らは,紅海のただ中にはまり込んだ時になって自分たちの問題の真因を悟ったエジプトの戦車の乗り手や騎兵たちのようになります。それらの者たちはこう叫びはじめました。『われらイスラエルを離れて逃げん そはエホバかれらのためにエジプト人と戦へばなり』― 出エジプト 14:25。

      35 (イ)エホバの行進の道すじにある,山や丘のような組織はどうなりますか。(ロ)どのような意味で,エホバの「遠い昔の足どり」はその時にも変わりませんか。

      35 山のごとくにそびえ立つものであれ,地上のいかなる組織も,勝利に向かうエホバの行進を妨げることは許されません。そうした山のような組織は,とこしえに保つように見えるものであっても,ことごとく打ち砕かれます。ほかのそれほど目だたない地上の組織も,たとえ丘のようにいつまでも定めなく存続するように見えようとも,屈服して腰をかがめ,エホバが自分たちを踏みつけて行進することを許さざるをえません。ハルマゲドンにおけるエホバの足どりは,エホバの「遠い昔の足どり」と似ていますが,その規模がきわめて大きくなっている点だけが異なっています。エホバは過去に行なったことを今日でも行なうことができます。昔の活動を再びよみがえらせるのです。

      36 (イ)クシャンの天幕が危害を感じ,ミデアンの天幕の布が激しく揺れるということによって何が例証されていますか。(ロ)そのような者たちは歓喜するどんな人々の中に入っていませんか。

      36 ハバククの神が何ものも抗しがたい力で押し進みつつその途上で行なう事がらは,その報告を聞く者,エホバとその選ばれた民に友好的でない者たちすべてを恐怖に陥れます。その例示として,ハバククはクシャンとミデアンの地の天幕生活者たちを用います。これらは密接な関係を持つ,もしくは互いに隣り合う地域です。ミデアンの地はアカバ湾の東方にあり,約束の土地に向かうイスラエル人の直接の進路には当たっていませんでしたが,それでもミデアン人たちは動揺し,天幕の布さえその中に住む者たちの動揺のゆえに揺れ動くほどでした。預言者ハバククは「危害を持つもの」がクシャンの天幕の上にあるのを見ました。天幕居住者たちは,贖い取られた民を伴うエホバの通過がクシャンに住む者たちにはなんら良いものを意味しないことを感じ取りました。彼らを悩ます緊張感や重苦しい気持ちは彼らを害し,苦しめ,不安な状態に陥れました。ハルマゲドンにおけるエホバの進軍の知らせを聞いて苦痛や動揺感に悩む者たちの中にいることは明らかに良いことではありません。そうした者たちは,そうした状況のもとで,たとえ苦難があってもエホバにあって歓喜する人々の中には入っていません。

  • 個人的な苦難があっても歓喜できるのはなぜか
    ものみの塔 1974 | 3月15日
    • 個人的な苦難があっても歓喜できるのはなぜか

      1,2 (イ)ハルマゲドンのさいに歓喜できるのはどんな人とされますか。(ロ)ハバククは水に対して発揮されたエホバの超人間の力についてどんな描写をしていますか。

      ハルマゲドンの時,そのさいに臨む個人的な苦難に面しながらもなお歓喜できるのは祝福された人々です。ハバククは自分の預言的な祈りをさらに続け,ついにそうした歓喜の理由を明瞭にしています。ハルマゲドンにおける「全能者なる神の大いなる日の戦争」に入るさいのエホバ神の偉業についてさらに描写しつつ,預言者はこう語ります。

      2 「エホバよ,あなたの怒りが燃えたのは川に対してなのですか。川に対してなのですか。それとも,あなたの激しい憤りは海に対するものですか。あなたは馬に乗って行かれたからです。あなたの戦車は救いでした。あなたの弓は覆いを除かれてあらわになります。諸部族の立てた誓い,それが述べられたことばです。(セラ)。あなたはさらに,川をもって地を裂かれました。山々はあなたを見,激しい痛みを持つようになりました。水を含む雷雨が通って行きました。水の深みはその響きをたてました。その手を高くもたげました。太陽と月は立ち止まりました。その高大なるすみかに。あなたの矢は光のごとくに進みつづけました。あなたの槍の電光は輝きとなりました」― ハバクク 3:8-11,新。

      3 エホバは,紀元前1513年と1473年に,海や川のようなものさえその進路を阻むものとはなりえないことをどのように実証されましたか。

      3 山のような障害物もエホバの行進を押しとどめることができないだけではありません。渡り越すことができないと思える川や海も押しとどめることができないのです。紀元前1513年,紅海はそのことを学び知りました。その時,エホバは紅海の水を東から西に二つに分け,解放されたご自分の民を無事にシナイ半島側の岸に渡らせました。紀元前1473年には,洪水期のヨルダン川が同じことを教えられました。その時,全能者なる神は北から押し寄せる流れを切り断って川床を干し,将軍ヨシュアの率いるご自分の民にそこを渡らせて,ついに約束の土地に足を踏み入れさせました。行く手を阻む水に対するこうした処置のゆえに,預言者が,怒りや激しい憤りは川や海に対するものであったのかと尋ねるのはもっともなことでした。エジプトのファラオとその戦車や騎兵たちは紅海を渡ろうと企てながら水にのまれたのに対し,エホバとその天軍はいわば軍馬に乗って突き進み,進行を妨げるように見える川や海の中をさえかき進んだのです。エホバの象徴的な戦車は,その御者を水の深みに運んだのではなく,乗り手を救いへ,勝利へと運びました。

      4 エホバはどのようにして水の流れで地を裂き,水の深みをしてその「手」を高くもたげさせることができますか。

      4 エホバの霊的なイスラエルの油そそがれた残れる者にとって,これは信仰を大いに鼓舞するものではありませんか。今日のそれらの人々も,古代イスラエルの諸部族と同じように,エホバに対する誓いのもとにあります。それは,み子イエス・キリストを仲介としてエホバに対する新しい契約に入っているからです。彼らは,裁き人バラクや女預言者デボラの時代になされたように,瞬間的な洪水によって地を裂き,敵する者たちをそれにのみ込むことも創造者にとって意のままであることを知っています。上なる空からの水は雷雨として降り注ぐことができます。上から落ちる水とは対照的に,地下の深みの水は噴き出させることができます。それは,水の深みがその手を高くもたげ,敵を滅ぼすために一役買っているかのようです。―ハバクク 3:9,10。

      5 ハバクク 3章11節はエホバの光り輝く戦闘の武器をどのように描き出していますか。

      5 山々が激しい痛みを持つかのようにもだえる時,エホバは超人間の武器を携えた戦士としてご自身を現わします。その死の投げ矢やそれを推進する道具は単なる人間製の矢や弓ではありません。それらは,弓覆いや矢筒の中にあるかのように,覆われたり隠されたりしているのではありません。とどろく雷鳴や鋭い雷光も神の武器倉の中に入っています。神の持つ死の手だてがその敵に対してひらめくとき,その光は昼も夜もきわめて強烈であり,自然の太陽や月は光明として自分が不要であると感じるかのようです。それは,太陽や月が「立ち止ま」って,光を携えるものとしての機能を果たさず,ただまばゆいばかりに輝くエホバの射出具に照明力を発揮させているかのようでしょう。光を放ちながら高速で飛ぶ滅びの射出具の,畏怖を感じさせるような光景に加えて,槍のようなエホバの大型の武器がすじを描いて空中を走り,その電光によって明るさを増し加えます。そうした戦闘行動が,エホバとその民に敵する者たちに与える精神的な影響について想像してください。

      その戦争はだれの救いのために行なわれるか

      6 ハルマゲドンにおいて救われる者たちについて,諸国民はどんなことを警告として聞くべきですか。

      6 地の諸国民は警告として聞きなさい。彼らが幾十年にもわたって「あらゆる国民の憎しみの的」としてきた人々,その人々をこそエホバはハルマゲドンで救い,一方諸国民自身は,エホバの愛する者たちを憎んだことのゆえに苦しみを身に受ける結果になるのです。預言者ハバククは,霊感のもとにその点を明らかにし,こうことばを続けています。「糾弾しつつあなたは地を行進してゆかれました。怒りをいだいてあなたは諸国民をからざおで打ち進まれました。そしてあなたは,ご自分の民の救いのため,あなたの油そそがれた者を救うために出て行かれました。あなたは邪悪な者の家からその頭たる者を打ち砕かれました。土台はその首のところまでむきだしにされました。(セラ)」― ハバクク 3:12,13,新。マタイ 24:9。

      7,8 (イ)この救いは,宗教上のどんな大きなできごとののちに起こりますか。(ロ)地上のどんなものを保護するためにエホバはこの救いをもたらされますか。そして,諸国民をどのように扱われますか。

      7 こうして,エホバ神の崇拝者たちは,ハルマゲドン

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