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  • 神が約束なさった事がら
    目ざめよ! 1974 | 10月8日
    • を受ける機会に恵まれるであろうという約束をなさいました。―ルカ 23:39-43。

      また,神がなさった他の約束の幾つかにも注目してください。神はその多くを,私たちの信仰と希望と慰めのために,模型的,もしくは縮図的な仕方で既に西暦前6世紀に成就させました。

      『荒野とうるほひなき地とはたのしみ 沙漠はよろこびて番紅の花のごとくに咲きかゞやかん 盛んに咲きかゞやきてよろこび かつよろこび かつうたひ……そは荒野に水わきいで沙漠に川ながるべければなり』― イザヤ 35:1,2,6。

      こうした約束は,イスラエル人がバビロンから帰還したとき,小規模な仕方で成就しました。彼らの土地は完全に荒廃し,そこには70年の間,人間も家畜も住まず,ただ野獣だけが棲息していました。その土地の大半は砂漠のような荒野と化していました。しかし,イスラエル人が真の崇拝に立ち返ったことを喜ばれた神は,その地に河川を流れさせたので,ほどなくして彼らの土地は花を咲かせ,豊かにものを産するようになりました。

      エホバは王国の支配下でご自分に従う人たちに対する永遠の祝福を約束しておられます。その祝福は,帰国したイスラエル人にエホバがお与えになった祝福に似ています。

      『その日には我かれら(我が民)のために野の獣そらの鳥および地の昆虫と誓約をむすび また弓箭ををり戦争を全世界よりのぞき彼らをして安らかに居らしむべし』― ホセア 2:18。

      もしイスラエル人が忠実を保っていたなら,彼らの平和は永続していたでしょう。ところが,彼らは神に反抗したのです。天からなされるキリストの支配のもとでは,そうした反抗は生じないでしょう。なぜですか。なぜなら,キリストは人類のために提供したご自分の贖罪の犠牲に基づいて,従順な人びとを徐々に完全な状態に向上させ,利己心や貪欲を地上から一掃なさるからです。これこそキリストの王国による支配がもたらす平和の基盤と,この世の指導者たちが確立させようとしている平和のそれとを比べるさい,その間に見られる大きな相違点なのです。

      今でも,聖書の原則を適用することによって,悪い性質を部分的に克服し,だいたい制御することができます。しかし,キリストの犠牲の益が十分に適用されるとき,従順な人びとは霊的,精神的また身体的に十分の癒しを得,自分たちの機能すべてを完全に制御できるようになるので,彼らは自分たちの不完全性すべてを克服するでしょう。―ローマ 7:18-25と比べてください。

      聖書巻末の書の中で神が永遠の平和と健康と安全を私たちにどのように保証しておられるかをご覧ください。こう記されています。

      「『見よ! 神の天幕が人とともにあり,神は彼らとともに住み,彼らはその民となるであろう。そして神みずから彼らとともにおられるであろう。また神は彼らの目からすべての涙をぬぐい去ってくださり,もはや死もなく,嘆きも叫びも苦痛ももはやない。以前のものは過ぎ去ったのである』。そして,み座にすわっておられるかたがこう言われた。『見よ! わたしはすべてのものを新しくする』。また,こう言われる。『書きなさい。これらのことばは信頼できる真実なものだからである』」― 啓示 21:3-5。

      約束をなさる真実の神

      そうです,それらの言葉は信頼できるものであり,真実です。それは権力者として占める顕著な地位を固守しようとする人間の単なる政治上の約束ではありません。神はたいへんな努力を払って,遠い昔からそうした事がらを準備し,私たちを教えるために何世紀も前にそれらを書き記させました。(テモテ第二 3:16,17)これまでに見たとおり,神はご自分の約束を小規模な,また一時的な仕方で既に成就させてこられました。そのほかにも神はさらに多くの約束をなさり,それらの約束をも既に果たしてこられたので,それらの約束は神の言葉は信頼できるものであるということを確信させる強力な根拠となります。その二,三の例に注目してください。

      神は何世紀も前に洪水によって地を清めることを約束しましたが,そのとおりに洪水が起こりました。(創世 6:17; 7:11-24)神はイスラエル人をエジプトから導き出すことを400年以上も前に約束しましたが,時をたがえずそのとおりになりました。(創世 15:13,14; 50:25,出エジプト 12:37-42)神はまた,クロスという名のペルシャ人を起こしてバビロンを倒させ,イスラエル人を解放させるということを,およそ200年も前に約束なさいましたが,そのとおりになりました。―イザヤ 45:1,2。歴代下 36:22,23。エズラ 1:1-4。

      その上,メシアに関する何百もの預言は,約束の解放者で,王であられるイエス・キリストに実際に成就しました。イエスの誕生する場所や誕生の仕方,メシアとして出現する時,彼が裏切られること,その死や復活その他の事がらはあまりにも多くてここでは指摘し切れません。―ミカ 5:2。イザヤ 7:14。ダニエル 9:25,26。詩 41:9。イザヤ 53:12。詩 16:10。

      したがって,わたしたちは,神が約束された事がらは,神が言われたとおりに起こるという道理にかなった結論に達します。利己的な利得のことなど少しも考えなかった忠実な人たちが生涯の終わりに臨んで,自らに栄光を帰すどころか,神を約束を果たす方としてほめたたえて語った証の言葉を,わたしたちは無視できるものではありません。イスラエル人を導いて約束の地を征服したヨシュアが彼らに告げたとおりです。「あなたがたの神エホバがあなたがたに語られた良いことばはひとつも欠けることなくすべて果たされた。あなたがたはこのことを自分の心と魂のすべてをもって十分に知っている」― ヨシュア 23:14,新。

      人びとがほんとうに欲し,またほんとうに必要としている事がらを約束する言葉は,聖書以外どこにも見いだせません。永遠の命はもとより,正真正銘の平和,犯罪からの解放,健康,安全そして豊かさを約束する言葉を,ほかのどんなところに見いだせるでしょうか。それこそ,あなたがほんとうに望んでおられる事がらではありませんか。では,こうした無類の約束は十分に調べる価値のあるものではないでしょうか。

  • 神は約束を果たすのが遅いと言えますか
    目ざめよ! 1974 | 10月8日
    • 神は約束を果たすのが遅いと言えますか

      正真正銘のより良い時代に関する神の約束が指摘されると,あなたは,『もし神が良い状態をこの地にもたらそうとしておられるのならどうしてずっと前にそうなさらなかったのだろう』と言う人と同様の気持ちを持っておられますか。

      とはいえ,わたしたちすべては,自由意志,つまり選択の自由を持つ特権を尊重しているのではありませんか。

      実は人間はその歴史の初めに,自分自身の意志と方法にしたがって物事を支配することを自ら好んで始めました。人間は元々,知性や選択の自由を持つという点を含めて,神の形と様に造られました。神はこの事実を尊重し,人間を理性のない動物としてでもなければ,責任能力のない子供としてでさえなく,知性のある理性人として扱っておられます。

      さて,もし神が,従うことを好まない人間にご自分の支配を独断的に押しつけたのであれば,人間はどこで自由意志を働かせたり,自由な選択を行なえたりしたでしょうか。最初の人間アダムが神の支配を退けたのち,神は人類に自治を試みさせる十分の適正な機会を与えてこられました。このようなわけで人類は,神から独立した人間による支配が失敗に帰するものであることをはっきりと知り,どんな支配が人間にとって最善の支配かを悟るに足る十分の時間を与えられてきました。

      こうした問題で趣旨を徹底させ,辛抱強く行動するという神の原則を示す例は,アブラハム(アブラム)と神との交渉にも見られます。神はアブラハムの後代の子孫にカナンの地を与えると約束しました。しかし,アブラハムとその子孫はその地を得るのに四百年待たねばなりませんでした。なぜでしたか。なぜなら,神が言われたとおり,『[その地に住んでいた]アモリびとの悪がまだ満ちてはいなかった』からです。―創世 15:13-16,口語。

      そうです,神はカナンの原住民とその指導者たちに行ないを改めるに足る十分の機会を与えましたが,彼らは腐敗の極みに達しました。神は専横な仕方で彼らの土地を取り上げたりはなさいませんでした。彼らは腐った実しか産み出さない腐った木のように,ますます堕落してゆき,子供を偶像に犠牲としてささげることをならわしにしたり,倒錯した卑劣な性崇拝にふけったりしたので,人びとの間には不潔な状態や病気がまん延しました。正義の規準からすれば,どの点から見ても彼らはその地から追い出されるにふさわしい者でした。何世紀もたって,そうした時期が到来するまでは確かに神は彼らを除き去るよう命じられなかったのです。―レビ 18:21-28。

      神が遅いように見えるのは人間にとっては幸いな事

      実際,神は人間に対して寛容であられるゆえに,利己的な人間から統治権を取り去って,義と公正とに基づくご自分の天的な支配をもたらす十分の倫理的・法的権利を持っておられるということをすべての人が理解できる段階に種々の事態が進展してゆくのを許してこられたのです。そして,正しい考え方をする人は,そうした点を理解すると喜びを味わえます。法廷での審理の場合と全く同様,神は証拠をうず高く積み重ねさせてこられました。ですから,神は独断的で専横な,もしくは不当な方法を講じているとして非難できる人はひとりもいません。しかも,そのすべてはご自分の益のためではなく,人類の益のためなのです。ですから,人は,神が行動を起こされるさい,それが全く正当な行為であることを知ることができます。

      したがって,人間に自治を試みさせている神の時間表の中には,そうした失政に終止符を打つ予定の時が明確に定められています。神は創造者であって,ご自分の目的を承知しており,あらゆる状況を見守っておられるので,人間の努力の失敗した事態を終わらせる最善の時,またとない最良の時を選定できます。それとともに,神は人間とは違って,地に対する義の支配を到来させることを差し控えてこられた期間に人類が被った不正の悪影響をことごとく完全に除去できますし,また必ず完全に除去されます。かつての種々の悪い事がらは,『おぼえられることなく,心に思い起こすことはない』ので,そのために,神の王国による支配のもたらす幸せが損われるということはありません。―イザヤ 65:17,口語。

      それで,神はご自分の目的や約束を即座に成し遂げる力を持っておられるので,神こそ忍耐や辛抱強さ,そしてがまん強さを示してこられた方なのです。神はあらゆる侮辱に耐え,行なわれてきた恐るべき不正行為を見てこられましたが,ご自分の目的を遂行するため,またすべての者の究極的な福祉のために自らを制してこられました。

      使徒ペテロはこう書きました。「エホバはご自分の約束に関し,ある人びとが遅さについて考えるような意味で遅いのではありません。むしろ,ひとりも滅ぼされることなく,すべての者が悔い改めに至ることを望まれるので,あなたがたに対してしんぼうしておられるのです」。(ペテロ第二 3:9)エホバは,できるかぎり最善の機会を人間に与えるためには何が必要かを正確に知っておられます。また,人間がエホバの約束の成就を見,そして認識できるようにするには,いったいどんな土台を据えればよいかをご存じです。

      なぜ確かか

      今やわたしたちは,神がその壮大な約束すべてを完全に成就させるために行動を起こす時代に到達しました。どうしてそれがわかるのでしょうか。わたしたちは神の約束の政府がもたらすより良い時代を個人個人享受できるということを信ずべきどんな理由がありますか。

      というのは,現在の腐敗した体制は,ある特定の人びとの「世代」もしくは一生の末期に除去されることが予告されていたのです。聖書の示すところによれば,その世代は,第一次世界大戦の始まった1914年aに生きていた人たちによって構成されています。その年以後の全期間は聖書預言の中では,特にその時代のうちに起こるであろうと予告された数々の事がらに関連して説明されています。

      そうした預言の詳細の幾つかをご自分で確かめてみてください。それらはマタイ 24章,ルカ 21章,マルコ 13章そしてテモテ第二 3章に記されています。それらの預言の中では,世界的戦争,食糧不足,疫病,青少年非行などが予告されています。また,権威の崩壊,隣人愛の欠如,多くの人びとが神に対する真の信仰を一切捨てる事態はもとより,道義を犠牲にしてまで快楽を追求しようとする風潮も指摘されていました。

      こうした事がらは予告されたとおり,まさしく時間表どおり,1914年に起こり始めました。その年に,『黙示録の騎士たち』が馬にまたがって進み,荒廃をもたらすことに関する聖書の預言が,成就し始めました。それら象徴的な騎士たちが馬に乗って進み,その結果人類に苦悩をもたらす事態は,今日まで続いています。―啓示 6章をご覧ください。

      まもなく到来する

      それら予告された出来事がすべて,まさしく時間表どおり,しかも一世代のうちに起きてきたという事実は,正真正銘のより良い時代に関する神の約束もやはり必ず成し遂げられるということを確信させる根拠となります。それはいつ到来しますか。“1914年の世代”の人びとの寿命が尽きる前に到来します。

      どうしてそれがわかりますか。というのは,イエス・キリストが現代に対するご自分の預言の一部としてこの点を特に指摘されたからです。イエスははっきりとこう言われました。「あなたがたに真実に言いますが,これらのすべての事が起こるまで,この世代は決して過ぎ去りません」― マタイ 24:34。

      “1914年の世代”はほとんど尽きようとしています。当時生きていた人びとの大半は既に亡くなっているからです。その残りの人びとも高齢に達しています。このようなわけで,人びとが現在地上で被っている圧力や苦痛からの真の救済をもたらす神の時はほんとうに近いことを確信する十分の理由があります。

      神の時間表によれば,今や悪を一掃し,人間の欲する事をほんとうに行なう政府を招来する必要があることを,神は私たちに告げておられます。では,その王国による支配を求めるわたしたちの願いは,確かに皮相的なものであってはならないはずです。それでは,どんな事がらが関係していますか。

      [脚注]

      a この年代に関する詳細については,「聖書を理解する助け」(英文)の94-96ページをご覧ください。

      [18ページの図版]

      象徴的な『黙示録の騎士たち』の行進は,まさしく時間表どおり1914年に始まり,その結果人類は苦悩しています

  • あなたはより良い時代をほんとうに望んでおられますか
    目ざめよ! 1974 | 10月8日
    • あなたはより良い時代をほんとうに望んでおられますか

      安全で,健康的で,良い食物の豊かなより良い時代が来ることを,あなたも望んでおられるにちがいありません。そういう時代が実現するには,世界的規模の変化と,個人の生活の変化が要求されることは言うまでもありません。

      しかし,わたしたちは,こうした変化を進んで受け入れるか,また自分自身が生活の面で必要な変化を行なうかどうか,各自決定しなければなりません。

      したがって,次のような質問をしてみるのはよいかもしれません。あなたは,どんな犠牲を払うことになっても,より良い時代をほんとうに望んでいますか。それとも,自分の言う通りの条件でのみそれを望みますか。

      きたるべき大規模な変化

      世界は,より良い時代の到来を妨げているものが除かれないかぎり,苦悩から解放されることはありません。そこで,それら妨害物について検討し,そうしたものがなくなることが,わたしたちにとって幸福なことであるかどうかを考えてみましょう。どの変化も,地球上に住むすべての人の生活に影響を及ぼします。

      憎しみと争いの最大の原因のひとつは偽りの宗教です。史上最悪の戦争のいくつかは宗教戦争でした。宗教は,第一次,第二次世界大戦中,戦争を宣伝する面で主要な役割を果たしました。両陣営の僧職者たちは,反対陣営の者たちを殺すために送り出される軍隊,戦車,飛行機,銃砲などを祝福しました。僧職者の中でも,いわゆるキリスト教会の牧師はとくに,政治に関与し,自分の教会員の霊性を顧みることを完全に怠りました。分裂を引き起こすそのような宗教がなくなることにあなたは賛成ですか。

      国家主義も世界を分裂させてきました。世の諸政府は,世界支配を志向する傾向があります。彼らはこの問題をめぐって二度も世界戦争を行ない,今また破壊的な第三次世界大戦のぼっ発を恐れています。彼らはエホバ神の主権とそのみ子の王国を認めようとはしません。聖書は次のように述べています。『地のもろもろの王はたちかまえ 群伯はともに議り エホバとその受膏者[キリスト]とにさから(う)』。(詩 2:1-3)彼らはその王国を支持せずに,腐敗と苦悩とをもたらした人間による支配の継続に力を注いでいます。神は彼らを滅ぼすと言われています。この神の裁きについて,あなたはどうお感じですか。―ダニエル 2:44。

      商業の貪欲さも,人びとを抑圧してきたものの

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