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とこしえの命に導く真理を持つものみの塔 1971 | 11月1日
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4:4)サタン悪魔が「この世の支配者」で「この事物の体制の神」であることを考えれば,その理由は明らかになります。(ヨハネ 12:31,コリント後 4:4,新)僧職者はこの世の戦争を終始支持し,世の政治的陰謀に関係しており,確かに世の一部となっています。しかしエホバの証人についてはどうですか。1969年10月18日付,シカゴのツデー紙は述べました。「そのうえ,証人たちの信仰の型は,彼らの住んでいる政治的社会とのいっさいのかかりあいを持たないことを要求する」。支配者としての神に服従するエホバの証人はこの世の一部ではありません。
20 支配者としての神に服従する人たちはどんな音信を強調するに違いありませんか。
20 実体を見分けるもう一つのしるしは,「終わりの日」に関してイエスが指摘された次の重要な預言の成就でしょう。「王国のこの良いたよりは,すべての国の民に対する証として,人の住む全地で宣べ伝えられるでしょう。そしてそれから,終わりが来るでしょう」。(マタイ 24:14,新)その王国はイエスの教えの主題でした。(マタイ 4:17,新)彼はご自分の追随者に次のように祈ることを教えました。「あなたの王国が来ますように。あなたの意志が天におけるごとく地上でも行なわれますように」。(マタイ 6:10,新)これはイエスが言われたときよりも幾世紀も前に預言者ダニエルが次のように話した王国なのです。「それはこれら[他の]王国すべてを打ち砕いて終わらせ,それ自体は定めのない時まで立つでしょう」。(ダニエル 2:44,新)人類のための唯一の希望は神の王国であることを今日だれが人々に教えていますか。この天の政府は神が悪を終わらせて平和ととこしえの命を従順な人々にもたらすためにお用いになる機関であることを教えているのはだれですか。僧職者はもはやこのことについてはほとんど触れません。しかし,エホバの証人はその現代の歴史の90年余にわたって,この雑誌の表紙に示されているとおり,エホバの王国を人類唯一の希望として力強く宣布しています。
21 エホバは今日の教会諸制度を用いておられますか。あなたの答えの理由を述べなさい。
21 以上,真理を分け与えるために神に用いられる人たちが生み出さねばならない実の幾つかをごく簡単に調べただけでも,エホバは確かにこの世の教会諸制度を用いてはおられないことがわかります。教会は全く混乱し衰退していますが,「神は乱の神にあらず,平和の神」です。(コリント前 14:33)キリスト教世界の僧職者は真理を持っておらず,神はそれら僧職者を用いておられないことをはっきり悟る誠実な人たちはふえています。それどころか,僧職者はイエスから次のように宣言された宗教指導者たちの現代的対型であることが終始いっそう明らかになってきています。「汝らは己が父,悪魔より出でて己が父の慾を行はんことを望む……われ真を告ぐるに,我を信ぜぬは何故ぞ,神より出づる者は神の言をきく,汝らの聴かぬは神より出でぬに因る」― ヨハネ 8:44-47。
22 真理を分け与えるために今日エホバに用いられているのはだれかということを決する特別な方法とはなんですか。
22 今日エホバに用いられているのはだれかということを決する特別の方法がほかにもあります。聖書預言,つまり事前に著わされた歴史は神からのものです。(ペテロ後 1:20,21)神は完壁な正確さをもって将来の事態を予見し,ご自分のしもべたちがそれにおくれを取らないようにさせることができます。エホバは「終のことを始よりつげ,いまだ成らざることを昔よりつげ(る)」かたです。(イザヤ 46:10)エホバはそうした事柄を支配者としてのご自分に服従する人たちに知らせました。「主エホバはその隠れたる事をその僕なる預言者に伝へずしては何事をも為たまはざるなり」とあるとおりです。(アモス 3:7)今世紀において将来のことを正しく知らされてきたのはだれですか。僧職者? 政治指導者? 経済界の首脳者? それともエホバの証人ですか。次の記事でこの問題を検討いたします。
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神の預言的な真理を知らせるものみの塔 1971 | 11月1日
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神の預言的な真理を知らせる
1 エホバはどんな重大な情報をご自分のしもべたちに供給されますか。
将来に関する真理を知っているエホバ神はこう言われます。「わがおもひし事はかならず成わがさだめし事はかならず立ん」。(イザヤ 14:24)エホバは支配者としてのご自分に服従する人たちを将来に関する重大な情報をもって啓発されます。「我また新しきことをつげん 事いまだ兆さざるさきに我まづなんぢらに聞せん」としるされています。(イザヤ 42:9)そうした新しい事柄は漸進的に明らかにされます。「義者の途は旭光のごとし,いよいよ光輝をまして昼の正午にいたる」。(箴言 4:18)将来に関するそうした知識は神のしもべたちの信仰を強めます。イエスは言われました。「その事の成らぬ前に,これを汝らに告げたり,事の成らんとき汝らの信ぜんためなり」。(ヨハネ 14:29)同時にエホバはご自分のしもべたちがそうした預言的な真理を知るよう望んでおられます。彼らがそれを他の人々に伝え,それらの人たちもとこしえの命への機会にあずかれるようになるためです。―ヨハネ 17:3。
2 だれが神の預言的な真理を持っていてしかるべきですか。
2 前の記事では,実体を見分ける主要なしるし,もしくは神に関する真理を知っている人たちが結ばねばならない実のいくつかを検討して,エホバの証人がそうしたしるしを確かに身に帯びていることを知りました。したがって,彼らは神の預言的な真理を持っていると期待されてしかるべきです。証拠はこのことを示していますか。エホバの証人が長年にわたって述べてきた事柄を検討し,この事物の体制の政治・宗教・商業界の指導者が述べた事柄と比較してみましょう。だれが真理を語りましたか。間近な将来のできごとについて語る者として信頼するに足りるのはだれですか。
3 第一次世界大戦前,世界情勢に関するどんな見方が広まっていましたか。
3 「1914年」と題する本の中でジェームズ・カメロンは西暦1914年における第一次世界大戦以前の一般的な見方をこう述べています。「ヨーロッパがこれほど繁栄した活気のある様相を呈したことはかつて一度もなかった。……それは啓発の時代であり……将来はきわめて有望だったばかりでなく,現在それ自体慶事というべきものであった。たとえ一瞬不安の念がわり込もうとも,すべての人の吟味できる記録があった。―自動車を,飛行機を,無線電信を見るがよい。……戦争など推測されることさえめったになく……西欧はほとんど2世代の間戦争を知らなかった」。この世の政治・宗教・商業界の諸分子は広くこうした見方を受け入れていました。
4,5 エホバの証人はどんな見方をしましたか。
4 しかしながら,エホバの証人はそれとはまさに逆の見方をしたのです。証人たちの公式の刊行物,「ものみの塔」誌(当時は「シオンのものみの塔」として知られた)1879年7月号は読者に告げました。「神は多くの聖句の中で,重大な苦難の時代が諸国民に臨むであろうことを教えておられる」。同年10月号の「ものみの塔」誌は,「『重大な恐るべき』事柄が世界に臨もうとしている。それはあらゆる政府,また法と秩序の瓦解社会の徹底的壊滅である」と述べ,「国家が存在して以来
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