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リンガラ語 ― アフリカの簡単な言語目ざめよ! 1973 | 4月8日
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ある考えをリンガラ語で表現するには新しいことばを作らなければならないことが時々あります。たとえば,リンガラ語には「魂」と「霊」を表わすことばがひとつしかありません。それは「モリモ」です。リンガラ語に訳されたいくつかの聖書では,普通「モリモ」が「魂」と「霊」の両方に使われています。ところがこのふたつのことばには全く違った意味があります。すると,「神のことばは生きていて,…魂と霊…を分けるまでに刺し通す」という,ヘブル書 4章12節〔新〕の聖句はどうなるでしょうか。
ほとんどの翻訳者はそれをリンガラ語で,「モテマ ナ モリモ」を分けるまでにと訳しています。しかし,これは良い訳ではありません。なぜなら,「モテマ」は「心」という意味であり,「魂」も「霊」も「心」と同じではないからです。そこで,人々に聖書について話す際,エホバの証人の奉仕者は,「魂」に「モリモ」を当て,「霊」に対しては「エリモ」ということばを作りました。ものみの塔聖書冊子協会がリンガラ語で印刷している聖書の手引きも「霊」に対して「エリモ」を使用しています。
「モリモ」に関するこうした問題を別にすれば,入手できるリンガラ語訳の聖書は,大体において,原語の本文の意味をよく伝えています。それらの翻訳は,神のお名前を「ヤーウェ」として明示しています。クリスチャン・ギリシャ語聖書の古い翻訳は,ヘブル語聖書の,「ヤーウェ」という名前が出ている聖句がヘブル語聖書から引用された箇所ではその「ヤーウェ」をとどめてさえいます。
このように,リンガラ語は,神のお名前と王国をふれ告げる多くのことばのひとつになっています。毎号約1万冊の「ものみの塔」誌がリンガラ語で印刷されており,「とこしえの命に導く真理」と題する聖書の手引き書はリンガラ語で幾万冊も印刷されています。こうして,有用な伝達手段であったこの簡単なアフリカのことばは,今や,神の壮大な目的に関する良いたよりを広める強力な道具になっています。
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舌を詳しく調べてみましょう目ざめよ! 1973 | 4月8日
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舌を詳しく調べてみましょう
『舌を突き出して,あーと言ってごらんなさい』。長年の間に,お医者さんはこのことばを何度繰り返してきたことでしょう。多年,医師は病人を診察するにさいして,舌の形状の重要さを認識してきました。特に昔の医師は,化学的試験よりも自分自身の観察能力に頼らなければなりませんでした。
舌は確かに人体の他の部位のある種の変化や病的な状態を反映するものですが,舌を調べて特定の疾患の診断をするというようなことはめったに
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