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神を呼ぶのにどんな名前を用いますかものみの塔 1984 | 3月1日
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ということを覚えておかなければならない」。ですから,「LORD」という語がこのような仕方で印刷されていれば,原語ではそこに神ご自身のみ名,エホバが用いられていると翻訳者は告げていることになります。―マクリントクとストロングの「百科事典」,1981年版,第4巻,811ページ。
お手持ちの聖書の中でこのみ名をご覧になったことがあるかどうかにかかわりなく,そのみ名はヘブライ語の原文の中にはあったのです。ドイツの学者カイルとデリッチは,創世記 2章と3章の50節足らずの間に「エホバ エローヒーム」(エホバ神)という表現が20回現われることを指摘しています。この学者たちは,「それはエホバがまことのエローヒーム[つまり神]であるという事実を目立たせるために独得の強調をもって用いられている」と述べています。―カイルとデリッチ著,「旧約聖書の注解」,1973年版,第1巻,72,73ページ。
事実,イエスご自身の名は,「ヤハ[エホバ]は救い」を意味します。また,「ハレルヤ」と言う時には,エホバのみ名の詩的短縮形を使っていることになります。ご自分で辞書を開いてハレルヤの項を見れば,それが『ヤハを賛美せよ』,つまり『エホバを賛美せよ』を意味していることが分かるでしょう。
エホバが神ご自身のみ名であることを覚えておいてください。それは,他の者とご自分を区別するのに神がお選びになったみ名です。このみ名を用いることにより,どのように神とそのお目的に対する自分の認識と感謝の念を深めることができるかを知りたいと思われますか。続く一連の記事の主題となっているのはまさにそのことです。
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み名を用いるべきですかものみの塔 1984 | 3月1日
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み名を用いるべきですか
神の聖なるみ名を用いることに不安を覚える人は少なくありません。信心深いユダヤ人はこのみ名を自分たちの聖書の中で見はしますが,それを発音すべきではないと考えています。他の宗教心の厚い人々の中にも,それを用いることにためらいを感じる人は少なくありません。
しかし,イスラエルの国民全体はかつて神がご自分のみ名を語られるのを聞きました。イスラエル国民はそれが正確に発音されたのを聞きました。イスラエル人は,シナイ山で天から語られた十の言葉つまり十戒の中でそのみ名を8回聞きました。―出エジプト記 20:2-17。
お手持ちの聖書の翻訳者が神のみ名を,原語のヘブライ語に出てくる箇所で用いているなら,その十戒の冒頭には次のような言葉があるはずです。「わたしはあなたの神エホバ,あなたをエジプトの地から,奴隷の家から携え出した者である。あなたはわたしの顔に逆らって他のいかなるものをも神としてはならない」。リビングバイブル(英文)はこの箇所を,「わたしはあなたの神,エホバである。……わたしのほかは,どんな神も崇拝してはならない」と訳出しています。(出エジプト記 20:2,3)お手持ちの聖書の翻訳者が神のみ名を用いなかったとしたら,「LORD[主]」という言葉を大文字で入れ,原語
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