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人間がパラダイスで神とともにいたとき人間の益のために今や勝ち誇る,神の「とこしえの目的」
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た。神は24時間の一日という意味で「日」という言葉を用いていたと,アダムは解していたに違いありません。明らかに神はご自分の地的な子供の理解力に応じて話されたのですから,一貫性という見地から考えて,神は24時間の一日のことを言っておられたに違いありません。神は,「善悪の知識の木から取って食べる,千年の長さの日には,あなたは死ぬ」という意味で言われたのではありません。そのような意味であれば,神の警告の力強さは失われてしまいます。
34 アダムは,禁じられた木に関する禁止命令をどのように受けましたか。アダムは神との意思の疎通をどれほどの期間享受し得ましたか。
34 神は目に見えない使いを通してアダムに話しかけたのかもしれないとはいえ,彼はその強力な警告を直接神から受けました。それは神の言葉,神の音信でした。神は目に見えない世界からアダムに話しかけられたのです。神は,へびのような,ある下等動物を用いて,ご自身の命令をご自分の地的な子アダムに伝えたりはしませんでした。後者の場合,動物としてのこの創造物はその後,神を象徴する存在として用いられ,神聖な存在として,それ相当の敬意をもって取り扱われ得るものだったのです。しかし,真の神は,創造物である動物を通して崇拝されることを欲してはおられません。楽しみのパラダイスにいたアダムは,神を直接崇拝していました。もしアダムが永遠にそうし続けるとすれば,神とのそうした意思の疎通は永遠に保たれたことでしょう。このようにして,アダムが地上のパラダイスに神とともに永久に留まれるとは,何という特権だったのでしょう。
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神は,男と女に対するご自分の目的を明らかにされる人間の益のために今や勝ち誇る,神の「とこしえの目的」
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4章
神は,男と女に対するご自分の目的を明らかにされる
1 神はアダムの創造に際し,アダムが人類の父になるべきことを当人に話されましたか。
最初の人,アダムが地上の下等な生き物だけを仲間として,楽しみのパラダイスのなかで独りでいたとき,神はアダムが人類の父となることについては,何も言われませんでした。しかし,神はそのこと
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