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  • 良いたよりを語り告げるわざは世界じゅうで実を結んでいる
    ものみの塔 1974 | 2月15日
    • 20 預言されていたとおり,キリスト教世界内の愛の質はどうなりつつありますか。それでパウロのどのような願いを成就させるために彼らは協力しなければなりませんか。どのようにして?

      20 今のこの世的な事物の体制の終結に関するイエスの預言,すなわち「また不法が増すために,大半の者の愛が冷えるでしょう」は,今日キリスト教世界の中で成就しつつあります。(マタイ 24:12)しかし,使徒パウロがコロサイ人に手紙を書くさいに示した願いは,今日のエホバのクリスチャン証人に対して成就しています。「それは,その人たちの心が慰められるため……彼らが愛のうちに調和よく組み合わされるためです」。(コロサイ 2:1,2)しかし彼らは,使徒がコロサイ人に書き送った次のことを行なって,使徒の願いに協力しなければなりません。「愛を身につけなさい。それは結合の完全なきずななのです」― コロサイ 3:14。

      21 そのような愛は,お互いの関係において非常に異なる背景を持つエホバの証人たちにどのような影響をおよぼしますか。

      21 したがって,今日のエホバのクリスチャン証人が,「すべての国民と部族と民と国語の」中から出て来たものでありながら,彼ら自身の間に,いかなる人種的,国家的,部族的障壁,あるいは皮膚の色の障壁をも認めないのは,不思議ではないわけです。彼らは自分たちの会衆や,全部の人が集まる大会などで,彼ら同志相争うことをしないばかりか,神権政治に反する国際戦争への参加もいっさい拒否します。そのような戦争に参加すれば,ひとつの国のクリスチャン証人が他の国の仲間のクリスチャン証人を殺すことを余儀なくされます。―啓示 7:9。

      22 彼らが,この世界にあってそのような道を歩むためには,どんな事実に信仰を持つことが要求されますか。また,信仰にかんしどのようにコロサイ人に似ていなければなりませんか。

      22 戦争に悩まされた世界の中でこの道を歩むには,非常に強い信仰が要求されます。しかし,20世紀のエホバの証人は,コロサイの会衆と同じく,聖書中に示されている律法および行動の規則の正しさを心から信じています。聖書は神をその著者とし,神権政治の本であり,自分たちが疑わずに従わねばならないものであるということを彼らは信じています。また,イエス・キリストは神の子であり,自分たちの主であって,自分たちはそのことばと模範に堅く従わねばならないということも信じています。彼らは,「そのみまえに」「なんらとがめのない者」であるように,コロサイ人と同じく,「引き続き信仰にとどまり,土台の上に堅く立って揺らぐこと(がないように)」努めています。使徒パウロはコロサイのクリスチャンたちに,「あなたがたの……キリストに対する確固とした信仰」を喜ぶ,と言いました。(コロサイ 1:22,23; 2:5)わたしたちも同様の理由で,今日のエホバの証人を喜ぶことができます。

      23 (イ)政治上の主が多数存在するこの時代に,だれを主とし,それに信頼を置かねばなりませんか。(ロ)迫害を受けても,非業の死を遂げるに至るまで忍耐する力を彼らに与えるものは何ですか。

      23 現在,地上には政治上の主が多数います。しかしエホバのクリスチャン証人はこの世の政治に関与しません。なぜですか。「主イエス・キリストを受け入れた」からです。彼らは,そのことにきわめてふさわしく,使徒パウロがコロサイ人に与えた次の戒めに従います。「彼[キリスト]と結ばれて歩みつづけ,教えられたところにしたがって彼のうちに根ざしかつ築き上げられ,信仰において安定した者となり,感謝をささげつつ信仰にあふれなさい」。(コロサイ 2:6,7。コリント第一 8:5,6)エホバを神として崇拝するクリスチャンたちが,死に至るまで,迫害者の手にかかって非業の死を遂げるに至っても,主イエス・キリストに対するこの信仰を守り通すことを証明する実例は,20世紀の歴史の中にも幾千となくあります。死者の復活を信ずる信仰が,彼らにそのことを行なう力を与えるのです。彼らはコロサイのクリスチャンたちと同じ信仰を持っています。それは,使徒パウロが言った,「彼[キリスト]を死人の中からよみがえらせた神の働きに対する信仰」です。―コロサイ 2:12。

      24 (イ)ほかにどんな要素が,神に受け入れていただける状態を保つようコロサイ人を強めましたか。このことに関して彼らは何を行なわねばなりませんでしたか。(ロ)信仰を形成することについて言えば,彼らはなぜすばらしい時に住んでいましたか。なぜ彼らは非常に恵まれていると感じましたか。

      24 19世紀昔,それらのコロサイ人はなんと大きな「希望」を持っていたのでしょう。その希望は,キリストを通して神に受け入れていただける状態を保つのに役だつ重要な要素でした。そういう強い理由があったので,使徒パウロはコロサイのクリスチャンたちに,「天下の全創造物の中で宣べ伝えられ」,かつ彼らが「聞いた良いたよりの希望からそらされ」てはならないことを思い起こさせました。(コロサイ 1:22,23)多数が異教国から来た改宗者であったにちがいないコロサイのクリスチャンたちは,神の目的の奥義となっていた点が初めて明らかにされ,そのことによって,神をおそれる信者たちがそのような解明の益にあずかることが可能にされた,きわめてすばらしい時代に住んでいました。確かにそれらコロサイ人のクリスチャンたちは,使徒パウロが次のような内容の手紙を彼らに送ったとき,自分たちがその点で非常に恵まれていることを感じたにちがいありません。「わたしは……奉仕者になりました。それは……神のことばを十分に宣べ伝えるため……すなわち,過去の事物の諸体制から,また過去のもろもろの世代からは隠されてきた神聖な奥義を宣べ伝えるためにです。それは今,神の聖なる者たちに対して明らかにされたのであり,神は,諸国民の間におけるこの神聖な奥義の栄光ある富がどんなものかを彼らに知らせることを喜びとされたのです。それは,あなたがたと結ばれたキリスト,その栄光の希望です」― コロサイ 1:25-27。

      25 パウロの言ったことは,当時の信者たちにかんし何を意味しましたか。その希望は,コロサイ人の心の中に何が育つのを促しましたか。

      25 これは,キリストが,ユダヤ人の信者とのみならず,非ユダヤ人すなわち異教の異邦諸国から出た信者すべてとも「結ばれ(る)」という聖なる取決めが初めて存在したことを意味しました。キリストが今そうした人びとすべてと結ばれているということは,すばらしい希望,「その栄光の希望」の基礎を備えました。したがってこの希望とは,全人類の永遠の祝福のために,メシアなるキリストとともにその天の王国にはいることでした。そのような希望はなんとりっぱなクリスチャンの特質を生み出すのでしょう。コロサイ人の愛と信仰は,「あなたがたのために天に蓄えられている希望のゆえに」生まれたのだ,と使徒パウロは言いました。(コロサイ 1:4,5)そのようなすばらしい希望が今日も生きているのです。

      26 この時代に,エホバのクリスチャン証人は,支配権にかんしどんな希望を持っていますか。それはどんな目的のためですか。

      26 では,世界的変動と政治的混乱のこの時代に住むエホバのクリスチャン証人は,どんな希望を持っていますか。それは,英国の王または女王になる希望ですか。フランス共和国の大統領になることですか。西ドイツの首相になることですか。ソ連共産党の議長になることですか。アメリカ合衆国のニューヨーク州かまたは他の州の知事になることですか。決してそのようなものではありません。クリスチャン証人たちの希望は,滅びに定められたこの事物の体制下のこの世の統治機関のそうした政治的地位につくことではありません。そうしたこの世的な地位には,キリスト教世界や異教世界の,地位を求める政治家たちが,最後までついていればよいでしょう。1世紀のコロサイ人のように上への召しを受けているエホバの証人たちは,「王の王また主の主」であるイエス・キリストとの結びつきのもとに,天において彼らのために保たれている統治上の地位に対する希望をいだいています。その天の王国で彼らは神に仕え,全人類を祝福すべく助力します。

      27 楽園の地に住むことを希望する証人たちについて言えば,彼らは支配権についてどんな希望を持っていますか。彼らはどうするときに,神に保護されて新しい秩序に救い入れられる者たちの中にはいりますか。

      27 汚染されない,平和な楽園の地で住むことを望んでいる,エホバのクリスチャン証人たちについて言えば,彼らの希望は,「星条旗」のもとに「永遠に」住むことでもなければ,ハンマーとかまの下で将来ずっと住むことでもなく,また現在のこの事物の体制の他のどの国の象徴のもとで住むことでもありません。彼らの希望は,全宇宙の主権者エホバ神の天の王国が支配する地上で,永遠に住むことです。その神権政府においては,イエス・キリストと,栄光を受けたイエスの会衆とが,生者と死者,すなわち全人類の永遠の福祉のために,王兼祭司として統治します。地上の楽園を望むこれらの人たちは,サタン悪魔および悪霊と人間とで成る彼の手下全部が,全人類に対して行なってきた不当な支配からの解放を,この政府にのみ求めます。そのようなすばらしい,何ものにもまさる希望を持つゆえに,地上の国家の政治的地位に対する欲望や野心は全くありません。彼らは,政治の罪や腐敗に対して共同責任を負うことを望みません。神が保護して,ご自分の新しい秩序に救い入れるのは,そうしたこの世的な汚れに染まずに身を清く保っている者であることを彼らは知っているのです。

      28 そのような「良いたより」に対する感謝はだれに帰しますか。それは伝道者をして最後までわざを続行させるどんなクリスチャンの特質を生み出しましたか。

      28 このような比類のない「良いたより」に対する感謝は,イエス・キリストを通してエホバ神に帰します。これが今日,天下の全創造物に宣べ伝えられている良いたよりです。この良いたよりを語り告げるわざは,全能の神の勝利をもたらす力により実を結びかつ増加しています。この良いたよりの種を受けている人びとは,その結果として,戦争に悩まされた世界にいるにもかかわらず,その心のうちに,信仰と愛と希望を培いつつあります。真の「良いたより」だけが,キリストに似たそのような特質を生み出すことができました。こうした特質に動かされて,エホバのクリスチャン証人は,神のメシアの王国の良いたよりを,天下の全創造物の中で,この実り多い種まきどきが終わるまで伝えつづけます。

  • 苦難のもとで奉仕するクリスチャン兄弟たち
    ものみの塔 1974 | 2月15日
    • 苦難のもとで奉仕するクリスチャン兄弟たち

      エチオピアの兄弟たちの多くは,ナイジェリアのナイロビで開かれる「神の勝利」国際大会に出席できるように願っています。しかし,どんなことが起きるかはわかりません。過去3年間,エチオピア正教会はあらゆる努力を払って,エホバの証人のクリスチャン活動を阻止しようとしてきました。

      昨奉仕年度の始まる直前に,エチオピアの数人の兄弟は警察に呼ばれ,尋問を受けました。警察はすでに兄弟たちの活動を知っており,まもなく何らかの処置が取られるであろう,と警告されました。1972年8月27日のこと,通常の日曜日の集会が行なわれている最中に,突然大型トラックが集会所に横づけされ,2個所の集会が中断されました。その時検挙されたのは,兄弟と関心ある人びと合わせて207人でした。子どものことを考慮に入れて法律は,子どものいる夫婦の場合,夫婦を同時に検挙することを禁じているにもかかわらず,その日にはふたりとも検挙されました。検挙された兄弟たちのうち96人は地方裁判所に召換され,いっさいの弁護を禁じられたまま懲役6か月の判決を言い渡されました。残りの人びとはもっと困難な経験をしました。罪状は,不法な宗教団体を結成した,というものでした。兄弟姉妹たちは,髪の毛を全部そり落とされるという屈辱を受けなければなりませんでした。

      刑務所の中で,兄弟たちは他の囚人たちに真理を大胆に語り,それによって関心を持つようになった囚人もいました。刑務所の中で迎えた最初の夜は平和でした。討論が盛んに行なわれました。保釈の手続が取られたため,これらの兄弟たちは結局1か月服役しただけでした。

      保釈金を払って釈放された直後,112人の兄弟は再び地方裁判所に出頭を命ぜられました。審理の対象となっているのは宗教上の問題ではないとして,証言はいっさい聞かれませんでした。兄弟たちは,何度も延期された後に開かれた法延で,保釈を取り消され,6か月の刑期に服することが命じられました。審理にさいしては終始敵意が露骨に示されたため,兄弟たちは刑期が終わるまで刑務所の中で過ごさなければならないだろう,と感じました。そこで,その間の家賃を払わないでもすむように,家財道具は兄弟たちの家に集めることに取り決めました。大ぜいの子どもの世話をする取決めも設けられました。中には,服役している間,自分の代わりに他のエホバの証人に働いてもらっても良いかどうかを勤め先の会社に尋ねた兄弟もいました。結局,12日後に兄弟たちは保釈金を払って釈放されましたが,それまでの間,刑務所の中では宣べ伝えるための多くの機会が再び開かれました。約半数の兄弟たちについては,刑の執行を一時延期する最終決定がなされました。しかし,もしこれらの兄弟たちがいっしょに集まるなら,刑期いっぱい服役するようになるという警告が与えられました。

      こうした困難にもかかわらず,兄弟たちの熱意は衰えていません。エホバの証人の業が公式に認可されるよう引き続き努力が成されています。首都アジスアベバの伝道者は,昨奉仕年度中に475人から577人に増えました。「わたしたちは迫害されていますが,神から見捨てられてはいません」と,ある兄弟が語ったとおりです。―1974年年鑑より

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