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アルグングの大魚目ざめよ! 1984 | 3月22日
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首を伸ばして見入る観客の間で期待が高まります。今年の優勝者は,1979年に捕まった98㌔の魚よりも大きなものを捕るだろうか,と多くの人が考えています。昨年の祭り以来,この川のこの部分では魚捕りが許されていません。今のような乾期には水が大変浅くなるため,魚はたくさんいるに違いありません。
ピストルの音と共に漁師たちは突進し始めます。ひょうたんと魚網を持った男たちの群れがどんどん川の土手を突進します。数分もすると,底の浅い灰色の川は人であふれんばかりになります。叫び声が上がりました。最初の獲物です!
だれかが重い魚を網に掛けた時には,いつでも他の競技者が手伝いに来ます。パトロール船に乗っている男たちが獲物の重量を量り,レッテルをつけます。重さを量るペースは速くなってゆきますが,30㌔以上の獲物はあまりありません。いわし位の大きさの魚しか捕れない人も大勢います。突如,40㌔以上の重さのある魚が捕まります。競技者の大半は既に水から上がっているので,この漁師は自分が優勝したと考え,優勝者のゼスチャーをして見せます。でも数人の人々はもっと大物を捕まえようと魚捕りを続けます。あきらめないで行ない続けることには報いがあるものです。時間切れになる前に勝利の叫び声が上がります。それは,1.3㍍もある,ハウサと呼ばれるブクイキです。重量は50㌔でしたから,1979年の記録的な獲物にははるかに及びませんが,それでも今年の優勝者です。
三日間にわたるアルグングの祭りは間もなく終わります。これからは5月の雨期を迎え,乾いた地はしばらくの間,緑の草や,花を付けるつる植物やかん木のさまざまな色で覆われます。川は再び水と魚で満ちるようになります。そして漁師たちはアルグングの大魚を捕まえる来年の機会まで待ちつづけ,魚には手を出しません。
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「苦情」の手紙目ざめよ! 1984 | 3月22日
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「苦情」の手紙
ニューヨーク州のグレンズ・フォールズ市で開かれたエホバの証人の地域大会のあと,グレンズ・フォールズ市のポスト・スター紙の編集者に寄せられた次のような手紙が同紙に掲載されました。
「先週のこと,エホバの証人が各地から大会のためグレンズ・フォールズ市へとやって来た。このような反逆的な行動にいつまで自分が耐えられるか,全く分からない。
「だれもマリファナをやっていない。だれも麻薬やアルコールの影響を受けていない。頭が痛くなるような,耳をつんざくような音楽はない。不道徳な歌はない。不倫な性行為もない。切符を高く売りつけることもない。わめく声もかん高い声も聞かれない。押し合いへし合いもない。先を争って入場することも退場することもない。口ぎたなくののしることばも,悪態をつくことばも聞かれない。卑わいなことを声高に叫ぶ人は一人もいない。卑わいな身振りは見られない。みだらな冗談や,汚い言葉も聞かれない。乱暴な行動を取り締まる警察も必要ではない。秩序を乱す行ないをして逮捕される人もいない。警察官に,どこそこへ行け,と言っている者もいない。むしろ警察官の指示によく従う。市民センターにはたばこの煙が充満する代わりに,空気は呼吸に適したものであった。
「女性はきちんとした服装で女性らしく見える。男性はきちんと髪を刈り上げ,背広とネクタイを着用し,上品に見える。夫は自分の妻と腕を組んでいる。親と子が家族として一緒にいる。子供は親に従い,不敬な態度も示さないし,破壊的でもない。人々はナイフや飛び出しナイフの代わりに聖書を手に持っている。盗みも万引きもない。
「ビールや炭酸飲料の空きかんをグレンズ・フォールズ市の芝生に投げ捨てる人はいない。グレンズ・フォールズ市の街路で,ビールや炭酸飲料の入ったびんを割る人はいない。
「それは,まさしく異例の事態だった。いったい神の名のもとで何が行なわれていたのだろうか。もっと多くの人がそのように振る舞うとしたら,実に恐ろしいことになるのではないだろうか。考えさせられてしまう」― S・N・G ニューヨーク州ホワイトホール市。
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