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  • 「それぞれ自分の場所に」
    ものみの塔 1982 | 9月1日
    • 300人の兵士たちが戦いの命令を軽々しく扱っていたなら,エホバはこれほどの大勝利をもたらされたでしょうか。ギデオンの合図を待たなかったならどうなっていたでしょうか。ギデオンから与えられた戦いの装備のどれかをなおざりにしていたならどうなっていたでしょうか。敵の陣営の端に,自分が割り当てられた場所より有利な場所があると各人が勝手に決めていたら,成功していたでしょうか。これらすべての中に,今日のわたしたちが導きとすべき幾つかの重要な原則が示されていないでしょうか。『これらの事が彼らに降りかかったのは,わたしたちがそうした先例に注意を払い,そこから益を得るためです』。―コリント第一 10:11。

      8 わたしたちの戦いの勝利をだれに仰ぐべきですか。

      8 クリスチャンの戦いにおいて,わたしたちはあらゆる面でエホバを認めていなければなりません。勝利を与えてくださる方として,エホバを仰ぎ,エホバに頼らなければなりません。一方,機知に富んだ人間の戦術も,弱小な人間が考え抜いた判断も勝利を保証するものとはなりません。「軍勢によらず,力にもよらず,ただわたしの霊による」とエホバは言われます。(ゼカリヤ 4:6)ですから,クリスチャンは,真理と義を擁護する日々の戦いを行なう際に,神がご自分の民を導くために与えておられる原則に反する立場を取るこの世的な考えや方法を避けます。世俗的な人の知恵に頼ることは,危急の際にわたしたちに助けを差し伸べてくださる神の力に対する信仰を弱めるものとなります。わたしたちの確信は聖書筆者ヤコブの確信と同じほど強いものであるべきです。ヤコブはこう述べています。(1:5)「それで,あなた方の中に知恵の欠けた人がいるなら,その人は神に求めつづけなさい。神はすべての人に寛大に,またとがめることなく与えてくださるのです。そのようにすれば,それは与えられます」。

      『わたしをよく見習いなさい』

      9,10 (イ)今日のわたしたちの司令官また指導者とはだれですか。(ロ)その方は目に見えないので,どのようにその方を『見る』ことができますか。

      9 大いなるギデオンであられるキリスト・イエスは,今や,ご自分の目に見える軍勢と見えない軍勢の双方に対して完全に指揮を執っておられます。エホバは,目的を持ち,ご自分の民のために物事の時を計っておられますが,イエス・キリストを通してそれらを段階的に啓示しておられます。キリスト・イエスは,地上にいるご自分の「兵士たち」に指示を与える活動に積極的にあずかり,彼らが最終的な勝利を得ることを保証しておられますが,そのことを知るのは何と胸を躍らせるものでしょう! イエスは,約束にたがわず,「事物の体制の終結の時までいつの日も」それらの兵士たちと共にいてくださるのです。―マタイ 28:20。

      10 キリスト・イエスは今,真理と義のための戦士すべての指導者また司令官として即位しておられますからわたしたちはギデオンを見習った300人の人々と同じく,一致して『その方をよく見習う』ことができます。(裁き人 7:17)しかし,キリストは目に見えない方であるのに,わたしたちは今日どのようにしてキリストを『見る』ことができますか。キリストの王国の,地上における関心事すべてをつかさどるよう任命された,目に見える「奴隷」を通して与えられるキリストからの合図を識別するという意味において,わたしたちはその方を『見る』のです。(マタイ 24:45-47)霊による任命を受けたこの経路を通して,キリストの指示や戦術がその「兵士たち」全体に伝達されます。これらの兵士には勝手に前進することはできません。また自分たちの考えていることが実現していないからといってしびれを切らすこともできません。目に見えない,わたしたちの司令官が物事の時を計っておられるのです。考慮すべき重要なものは,わたしたち自身の個人的な見解ではなく,その司令官の見解です。

      神によって備えられた装備

      11 神の僕たちは今日,どんな種類の装備を用いますか。

      11 大いなるギデオンは,地上にいるご自分の兵士たちがどのような装備を必要としているかご存じです。わたしたちが必要としているのは文字通りの兵器や武具ではありません。仲間の人間に対して戦っているのではないからです。わたしたちの戦いは霊的な戦いです。そのためわたしたちの武器は,「強固に守り固めたものを覆すため神によって強力にされたもの」,「いろいろな推論や,神の知識に逆らって立てられた一切の高大なものを覆し……一切の考えをとりこにしてキリストに従順にならせ(る)」ものです。(コリント第二 10:4,5)どんなに反対されようとも,クリスチャンの忠実な戦士たちは神によって備えられた装備を用いる点で熟達しなければなりません。それによって,使徒パウロが行なったように,『神のみ旨をことごとく伝える』ことができるようになるのです。―使徒 20:27。

      12 (イ)ギデオンの小人数の一隊が非常な成果を上げたのはなぜですか。(ロ)今日,エホバの僕たちが非常な成果を上げているのはなぜですか。

      12 ギデオンの部下の兵士たちは,望む成果を上げるために,全員が一人の人間のように行動し,その装備を用いなければなりませんでした。300個のかめを砕いたこと,300本のたいまつを高く掲げたこと,300の角笛を吹き鳴らして与えた警告,夜の静けさを破って周囲一帯から聞こえてくる300人の叫び声,このすべてがミディアン人に破壊的影響を与えたことは確かです。同様に今日においても,神の王国と神の復しゅうとが一致のうちにふれ告げられているので,敵は自分たちにふれ告げられている音信の規模や危険性を実際より大きく考えているのではないでしょうか。どうしてそのように考えるのでしょうか。なぜなら,エホバの民の組織全体が,この世に対する彼らの特別な音信を発する時に関して,喜んで一致を保つからです。その指示は,任命された「奴隷」を通して大いなるギデオンから与えられます。一方,エホバの証人の一人一人が,神の音信を宣明する時や方法について好き勝手なことを行なうなら,どうして世界的な証言が行なえるでしょうか。確かに次のことは明白です。つまりエホバのご意志は,わたしたちが「キリスト・イエス[大いなるギデオン]と同じ精神態度を……互いの間に持(ち)……同じ思いになり,[わたしたちが]口をそろえて,わたしたちの主イエス・キリストの神また父の栄光をたたえる」ことなのです。―ローマ 15:5,6。

      13,14 今日,エホバの僕たちの音信に力を付与するものは何ですか。

      13 一致をもたらす力はエホバの霊とそのみ言葉聖書にあります。幸いにも,わたしたちは出かけて行って各人が聖書の音信に対する自分の考えを教えているのではありません。エホバは,出版物という形で,聖書を理解するための優れた手引きを数多く備えてくださいました。それによって,わたしたちの考えや教えを調和のとれたものにすることができます。それにより,一致が損なわれるという有害な事態を避けられます。キリスト教世界や異教世界の様々な教理は矛盾に満ちていますが,そうした事態も避けられます。壮大な希望だけでなく,復しゅうと応報の警告を告げる,諸国民に対する神の音信をあいまいにしたり,和らげたりすることもありません。ラッパの出す音は大きく明りょうでなければならないことをわたしたちはよく知っています。―コリント第一 14:8。

      14 ですから,クリスチャンの戦いのためにエホバが備えてくださった装備の価値をわたしたちすべてが認識するのは確かにふさわしいことです。エホバはさらに,そうした装備の用い方もよく教えてくださっています。それによって,個人に対しても,また諸国民に対しても,極めて効果的な証言を行なうことができます。それは荒野で上げるただ一人の叫び声ではなく,世界中のすみずみまで響き渡る大きな警告の音なのです。こうして『エホバは確かにその軍勢の前に声を上げておられるのです』。―ヨエル 2:9,11。

      「それぞれ自分の場所に」

      15 ギデオンの部下の一人がどんな行動を取るとは,考えられませんでしたか。

      15 ギデオンの300人の兵士の場合,彼らのうちの一人が部署を割り当てられた後に,しりごみしてだれかと部署を代わってもらいたいと思ったり,自分に有利な場所を選んだりするようなことは考えられませんでした。そのような行為は,攻撃の指揮を執るようエホバがお選びになった者,ギデオンの判断よりも自分の判断の方を優先させていることになります。それは謙遜さの欠けていること,変化をもたらすエホバの定めの時と決定を待つ気持ちがないことを表わしています。そのような態度が,「エホバの剣,ギデオンのもの!」という叫びに誠実に加わることとどうして調和するでしょうか。

      16 謙遜さは,自分の務めを果たす上でどのように役立ちますか。

      16 今日,エホバの物事の取決めの下では,エホバの目的とその王国の関心事全体がわたしたち各自の思いの中で最重要な位置を占めているべきです。わたしたちは,組織内のどんな立場にいようとも,割り当てられた務めを忠実に果たさなければなりません。(コリント第一 4:2)謙遜さも示すべきです。こうした謙遜さがあれば,自分の地位を高めようなどとは考えません。「だれでも自分を高める者は低くされ,だれでも自分を低くする者は高められる」という,キリスト・イエスの教えられた原則はあらゆる状況に当てはまります。(マタイ 23:12)また,ヤコブは次のように勧めています。「[単に人間の前だけでなく]エホバのみ前にあって謙遜になりなさい。そうすれば,あなた方を高めてくださるでしょう」― ヤコブ 4:10。

      17 エホバはわたしたち一人一人に個人的な関心を払っておられますか。

      17 それで,裁き人の書 7章21節の「それぞれ自分の場所に」という言葉がいかに重要であるかが分かります。エホバの組織の中で奉仕する際,どこであれエホバが割り当ててくださる所で奉仕することに満足し,できる限り忠実にその仕事を行なうようにしましょう。次のことを確信してください。小さなすずめ1羽が地に落ちることさえ知っておられる方は,割り当てられるどんな務めをも忠節に果たすわたしたちに深い関心を払っていてくださるのです。(マタイ 10:29-31)エホバはわたしたちにどんな訓練が必要なのか,またどんな仕事が適しているかをご存じです。そして,それに応じてわたしたちを扱われます。自分は決して見過ごされていないという確信を持てるでしょう。―ペテロ第一 5:10。

      18 今日わたしたちは,なぜエホバに対しこれほど強い確信を抱くことができますか。

      18 今日,神の僕たちは皆,大いなるギデオンであるキリスト・イエスの指揮下にあります。わたしたちは,「それぞれ自分の場所に」というその戦闘上の規定に謙遜に従い続け,一致してエホバのみ名の立証のために奉仕したいと思います。エホバの戦術全体が必ず最終的な勝利をもたらすことをわたしたちは確信しています。エホバがわたしたちの忠節な従順をご覧になり,その新秩序における「真の命」という報いを与えてくださることも確信しています。神の言葉はこう述べているからです。「あなた方の労が主にあってむだでないことを知っているのですから,堅く立って,動かされることなく,主の業においてなすべき事を常にいっぱいに持ちなさい」。―テモテ第一 6:19。コリント第一 15:58。

      次の要点を覚えていますか

      □ ギデオンの戦術が,戦いに関する世の人々の考えと非常に異なっていたのはなぜですか

      □ ギデオンをして,このように完全な勝利を得させたものは何ですか

      □ エホバは今日,ご自分の僕たちとどのように連絡を保たれますか

      □ 『キリストの兵士たち』が今日,自分の割当てに関して取るべき正しい態度とはどんなものですか

  • 人間の知識に対するアインシュタインの評価
    ものみの塔 1982 | 9月1日
    • 人間の知識に対するアインシュタインの評価

      著名な科学評論家のルイス・トーマスは,ニューヨーク・タイムズ紙に掲載された評論の中で,「科学の成し遂げた業績のうち単一のものとして最も偉大なのは,人間は実に無知であるという発見である」と述べました。この陳述は誇張されたものでしょうか。そうではありません。イリー・E・ピルチックはニューヨーク・タイムズ紙に寄せた手紙の中で,「[トーマスの陳述を]支持する言葉を,かなり重みのある出所から提出させてもらいたい」と書きました。ピルチックによると,1954年5月20日に彼はアルバート・アインシュタイン教授あてに次のような質問を送りました。

      「先月だったでしょうか,貴兄が訪問者と交わした会話の中で,宇宙の諸法則に対する人間の知識について話し合われたと伝え聞いております。最近の進歩すべてにもかかわらず,人間の知識は依然として貧弱なものにすぎないことを貴兄は示唆されました。そしてこの点を二つの例を用いて説明されました。最初の例は,人間の知識の増加は,月についてさらに学ぼうとする人が自分の家の屋根に上ってその天体をもっと近くで見ようとする時に得られる知識の増加になぞらえられる,というものです。

      「伝え聞くところによりますと,宇宙に関する人間の知識が限られていることを示す二番目の例は,貴兄が一般相対性理論の公式を完成させた瞬間の出来事と関係があります。その瞬間[に],ごく普通のイエバエがその紙の上に留まりました。それを見て貴兄はこうお考えになりました。宇宙の主要な物理的諸法則をすべて書き記し,ここに宇宙の秘密すべてを解くかぎがあると言わんばかりなのに,実際には小さなハエの性質についてさえほとんど知らないのだ,と。

      「お話はこのようなものだったと承っております。これが正確であれば,貴兄の了承のもとにこの言葉を引用したいと思っております。もし正確でないなら,訂正すべき箇所をご教示ください。深く感謝致します」。

      この質問をした人は,1954年5月21日付で回答を受け取りました。そこにはこう書かれていました。「貴殿に伝えられた会話の内容は大体において正確であり,このような形で使っていただいて差し支えありません。敬具,(署名)A・アインシュタイン」― 1981年9月1日付,ニューヨーク・タイムズ紙。

      宇宙に関する人間の知識が増え続けているとはいえ,それが依然として相対的にわずかなものであるということは,神とその創造物に関するヨブの次の言葉を思い起こさせます。「見よ,これらは神の道の外縁。何とかすかなささやき事が神について聞かされたのだろう。しかしその力のある雷についてはだれが理解力を示せようか」― ヨブ 26:14。

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