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王の持ち物を増やす神の千年王国は近づいた
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63 (イ)新しい名称に関するこの決議は,どんな人たちの全員によって採択されましたか。(ロ)その後,この決議はどのようにして公表され,その結果この知らせは世界中に伝えられましたか。
63 オハイオ州コロンバスの大会に参集した人たちだけでなく,後日全地のイエス・キリストの「奴隷たち」の諸会衆も熱意をこめてこの決議を採択しました。こうして彼らは「エホバの証人」という名称を自発的に採用しました。この名称に関するその決議は,同大会で発表された「王国,世界の希望」と題する小冊子に載せられて公表されました。その題はまた,ものみの塔協会の会長J・F・ラザフォードが同大会の見える聴衆と大規模なラジオ放送網を通じ,耳を傾ける見えない聴衆の両方に向かって正午から行なった公開講演の主題でもありました。その後,同公開講演の全文と決議文を収めたこの小冊子は,カトリックおよび新教の牧師たちの手に,後には著名な政治家や専門職の人びとの手に個人的に直接渡されました。また,一般の人びとの間でも広く流布されました。それら義とされ,霊によって生み出された,いと高き神の崇拝者たちは自分たちの神の名によって歩み,エホバの証人という名称のみを認めるという知らせは,こうして世界中に伝えられました。―ミカ 4:5,新。
64 彼らはなぜ自分たちがエホバのクリスチャン証人であることを認めていますか。
64 それら崇拝者たちは,主イエス・キリストが最初に来られる以前にもやはり生ける唯一の真の神の証人たちがいたので,自分たちはエホバのクリスチャン証人であることを認めています。―イザヤ 43:10-12; 44:8。ヘブライ 11:1–12:1。また,1931年9月15日号の「ものみの塔」誌の278,279ページもご覧ください。
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今日の奴隷たちと勘定を清算する神の千年王国は近づいた
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13章
今日の奴隷たちと勘定を清算する
1,2 (イ)天与の名称を担うことは,キリストの「奴隷たち」の残れる者の何を増し加えましたか。その源となったのはだれですか。(ロ)「タラント」のたとえ話の中でこの喜びがどのように言及されていますか。
主イエス・キリストの「奴隷たち」の,なお地上に留まっている残れる者にとって,1931年以来天与の名称を担うことは,新たな喜びを加えるものとなりました。彼らの喜びは,彼らの主で,所有者である方が喜びを得たのと同じ源,すなわちエホバ神からもたらされました。主イエス・キリストは「タラント」のたとえ話の成就において,ご自分の奴隷たちと勘定を清算したさい,ご自身のその喜びに言及されました。このことは,次のように記されているマタイ 25章20-23節を見るとわかります。
2 「それで五タラントを受けていた者が進み出,追加の五タラントを差し出して,こう言いました。『ご主人様,わたしに五タラントをゆだねてくださいましたが,ご覧ください,わたしはさらに五タラントをもうけました』。主人は彼に言いました,『よくやった,善良で忠実な奴隷よ! あなたはわずかなことに忠実であった。わたしはあなたを任命して多くのことをつかさどらせる。あなたの主人の喜びに入りなさい』。次に,二タラントを受けていた者が進み出て,言いました,『ご主人様,わたしに二タラントをゆだねてくださいましたが,ご覧ください,わたしはさらに二タラントをもうけました』。主人は彼に言いました,『よくやった,善良で忠実な奴隷よ! あなたはわずかなことに忠実であった。わたしはあなたを任命して多くのことをつかさどらせる。あなたの主人の喜びに入りなさい』」。
3,4 (イ)三人の「奴隷たち」は個人それとも何を表わしていますか。(ロ)たとえ話の成就において,「奴隷たち」によって表わされているものと勘定を清算することは,パルーシアの正しい意味をどのように示唆しますか。
3 奴隷たちとこうして勘定を清算するには,確かに時間と注意が要りました。それで,これはたとえ話の最後の特色の成就という点で天の主人イエス・キリストの臨在もしくはパルーシアの期間を表わしていたと言えるでしょう。(マタイ 24:3)たとえ話の中の三人の奴隷はそれぞれある級を表わしており,それらの級は個々の人びとで成り立っていることを決して忘れてはなりません。一つの級あるいはグループを扱うには,一個人を扱う場合よりも時間や注意がもっと要ります。一つの級もしくはグループの場合,その成員をおのおの扱わねばなりません。ローマ 14章9,10節で使徒パウロはこう書きました。
4 「死んだ者にも生きている者にも主となること,このためにキリスト
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