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  • 最も優れた訓練 ― それは柔道? 空手? それともほかにありますか
    目ざめよ! 1977 | 3月8日
    • 最も優れた訓練 ― それは柔道? 空手? それともほかにありますか

      この危険な時代にあって,人々は自分の身を守ることに関心を抱いています。そのために,柔道や空手の道場は隆盛を極めています。柔道や空手は,比類のない安心感と幸福をもたらす,非常に有益な訓練であると言えますか。

      アフリカの国セネガルに住む一人の若者は,自分の経験を通して,最も満足のゆく訓練を見いだしました。

      その若者は,スポーツ愛好家で,幾つかのスポーツにたけていました。それと同時に,ローマ・カトリックの教会員として良い立場を保っていました。自分の通っている教会の司祭がボクシングと空手を教え始めると,若者は護身術にみがきを掛けるそうした訓練を歓迎しました。今こそ,カトリック教会に対する専念を表わし,神の恵みを得る良い機会である,と司祭は若者に告げました。どうしてですか。この訓練を受けておけば,宗教的な行事がある時に“カトリック教会を守る”ことができるからです。そのような行事の際に,時として人々が乱暴になることがあるので,腕力のありそうな若い信者がいれば秩序を保つのに役立という訳です。

      この若いスポーツマンは,自分の技を宗教的な行事の際にもしばしば活用しましたが,宗教的な行事の秩序を保つ時だけその技を用いたのではありません。若者は,ほかの時にも自分のみがいた技を使いたいという衝動に駆られたため,その付近でも評判の暴れ者になってしまいました。

      そしてある日,走り高跳びの競技会に参加した際,着地に失敗して,治りそうもない障害を抱え込んでしまいました。スポーツマンとしての彼の生涯には終止符が打たれ,特別に受けたボクシングや空手の訓練も今や何の役にも立たなくなってしまいました。司祭がそうした格闘技を教えた結果,若者には,宗教的な行事やその他の機会に人を殴る備えはできていたものの,身体障害という事態に対処するための備えは全くできていませんでした。この若者はどうするでしょうか。彼は苦々しい気持ちになり,自分の苦しみの責任を神になすり付けるようになりました。

      ちょうどそのころ,一人のエホバの証人がこの若者と会いました。エホバの証人は,希望のあること,つまり若者の身体上の傷害がいつまでも続く訳でないことを示しました。それから,神が全人類の病気をいやすという約束をしておられることを説明しました。またそのエホバの証人は,イエスが地上にいた時,手足の不自由な人,体の麻痺した人,さらには生まれつき目の見えない人まで,あらゆる種類の疾患を持つ人をいやされたことをも指摘しました。イエスが死者をよみがえらせた例も幾つかあります。よみがえらされたそれらの人々は,後日他の人々と同じように死にました。しかし,イエスがそのようないやしを行なわれた理由の中には,地に対する千年に及ぶ王国支配の間に,ご自分が行なおうとしている事柄を示すことも含まれていました。

      若者は,こうした事柄が真実であるかどうかを確かめるために,聖書を調べてみることに同意しました。そして,自分の抱えている問題の責任は神にあるのではないことを知りました。むしろ,その状態は不完全さと罪,そして神に関する知識の不足がもたらした結果なのです。若者は,この事物の体制が間違った価値観に基づいて運営され,物質主義的で利己的になっていること,また人々が聖書を理解し,神の目的を知るようになるのを世の諸宗教が阻んでいることを知りました。この若者は最善を尽くそうとしてきたにもかかわらず,この世の考え方に従ったために,困難な状態に陥ってしまったのです。

      聖書による訓練は人格を変える

      研究を続けていくにつれ,若者は,聖書が真実で道理にかなっており,自分の抱えている問題の原因だけではなく,身体障害にもめげず満足のゆく生活を送ってゆく方法をも示していることを理解するようになりました。若者は,次のような聖書の勧めに従って,自分の人格を変えることに真剣に取り組み始めました。「あなたがたの以前の生き方にかない,またその[古い人格の]欺きの欲望にしたがって腐敗してゆく古い人格を捨て去(り)……あなたがたの思いを活動させる力において新たにされ,神のご意志にそいつつ真の義と忠節のうちに創造された新しい人格を着けるべき(です)」。(エフェソス 4:22-24)若者は,過去の乱暴な生活の仕方が自分の人格を徐々に堕落させたために,本当の試みに直面した際,その問題に雄々しく立ち向うどころか,神や仲間の人間に対して苦々しい気持ちを抱くようになっていたことを認めました。しかし,今や生きる目標を見いだしていた若者は変化を見せ始めました。

      間もないうちに,これまで乱暴だったこの若者は,柔和になり,その乱暴な性向を抑えるようになりました。以前の仲間たちは,彼の人格が本当に変化したとは信じられませんでした。仲間の一人は,若者を試すために彼の顔を平手で打ちました。この新しい聖書研究生の平和的な応対に驚き,また感銘を受けたため,その男の人は家族と一緒に,自分が平手打ちを食らわせたその若者と聖書を研究するようになりました。

      ですから,治りそうにない障害を抱えているにもかかわらず,この以前のスポーツマンは,自分が体の訓練に全力を注いでいた時よりも,今のほうがずっと幸福であると語っています。彼の生活には目的があり,励ましを与える優れた友がいる上,生きることに喜びを抱いているのです。

      以前の格闘家は,今や自分の時間の大半を用いて,平和の良いたよりを地域社会の他の人々に伝えています。そして,神に関して自分の得た知識によって,自らの人格だけでなく,自分に関する評判も一変させてしまいました。この若者は,使徒パウロの次の言葉に,心から同意しています。「身体の訓練は少しの事には益がありますが,敬神の専念はすべての事に益があるからです。それは,今の命ときたるべき命との約束を保つのです」― テモテ第一 4:8。

      「敬神の専念を目ざして自分を訓練してゆきなさい」

      この人の経験は,「敬神の専念を目ざして自分を訓練してゆきなさい」という使徒パウロの勧めが,単なる宗教上の見解などではなく,それを当てはめるなら永続的で有益な結果をもたらす原則であって,実際的かつ健全そして実行可能な原則である,ということを如実に物語っています。(テモテ第一 4:7)聖書の述べる他の原則や生活上の助言についても同じことが言えます。それらが実際的だと言えるのは,その与え主が,人間の本質を知っておられる創造者だからです。創造者は,ご自分の創造物の反応の仕方,および平和と協調と幸福に必要とされるものを知っておられるのです。

      例えば,結婚と家族単位に関する神の原則について考えてみましょう。今日の世は,この原則から離れてしまいました。結婚を“古くさいもの”として捨て去るか,さもなくば軽視してもよいものとみなすのが世の傾向です。聖書の原則をこのように無視した結果,より良い生活,より高い道徳観,そして幸福がもたらされましたか。高い離婚率,家庭の崩壊,少年犯罪の爆発的増加,そして窃盗,追いはぎ,ギャングの抗争,そして子供による殺人などが増加しているのも,世の見解が誤っていることを示す証拠となっています。

      あなたは,ご自分の生活がうまくゆき,今生活を楽しむと共に,将来に良い見込みを持ちたいと思われるに違いありません。聖書を調べれば,現在幸福を味わえるだけでなく,すばらしい希望も持つことができます。聖書の原則がどんなものであるかを知るのは難しくありません。その原則は非常に簡潔で,明快に述べられています。しかも,実際のところ,それらを当てはめるのは難しいことではないのです。そうした原則は,当初人間の生きる道として人類に示された生き方を示しているからです。聖書の勧める生き方は,道理にかなった,分別のある道です。

      聖書の原則を自分の生活の規準として受け入れるかどうかを決めるのはあなたご自身です。しかし,あなたは聖書をよくご存じないかもしれません。もしそうでしたら,聖書をお読みになって,まずその内容をあなたご自身とご家族の皆さんが理解されるとよいでしょう。そうすれば,あなたとご家族全体に大きな益がもたらされるでしょう。あなたは聖書の中に,命のための訓練の概要を述べた知恵を見いだされるでしょう。

  • 数百万人が予防接種を受けてブタ型インフルエンザに備える ― なぜ?
    目ざめよ! 1977 | 3月8日
    • 数百万人が予防接種を受けてブタ型インフルエンザに備える ― なぜ?

      米国に居住する人々は,建国以来最大の公衆衛生運動とでも呼ぶべきものに巻き込まれています。1976年8月12日,米国のフォード大統領は,ブタ型インフルエンザに対する全国的な予防接種計画を認める法案に署名しました。米国下院歳出委員会は,4月上旬,予防接種運動のために1億3,500万㌦(約405億円)の支出を認めました。政府は,製薬業者からワクチンを購入し,2億1,500万人のアメリカ人すべてが,その接種を受けられるよう計画しました。

      この計画は幾多の質問を引き起こしました。ですから,幾つかの基本的な点を考慮するのは有益なことでしょう。

      なぜブタ型インフルエンザに備えて人々に予防接種を施すか

      「FDA消費者」誌の1976年5月号の中で,食品医薬品局局長の特別補佐官ティモシー・ラーキンは次のように書いています。「新種のインフルエンザのウイルスが発見されると,次の“インフルエンザ流行期”に大抵,大流行を引き起こす。そして,この新種が,1918年から1919年にかけて世界中で猛威をふるい,約2,000万人の死者を出したウイルスと非常に似ているようであれば,その点を憂慮し行動を起こすのは当然のことであろう。FDA[食品医薬品局]が,政府,業界,そして衛生関係者の資力と知識を引き出そうとする前例のない運動の先頭に立っているのはそのためである。

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