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支部の手紙王国宣教 1979 | 12月
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支部の手紙
王国伝道者のみなさん:
「兄弟たち,わたしたちは,あなたがたについて常に神に感謝しなければなりません。…あなたがたの信仰が大いに成長し,あなたがたそれぞれみんなの愛が,相互に増し加わっているからです」とパウロはテサロニケのクリスチャンに書き送りました。今日でも同じことが言えます。1979奉仕年度に関して各会衆から寄せられた分析報告によれば,野外奉仕に加えて,集会の出席も進歩を示しました。伝道者合計に対する各集会の平均出席率は,公開講演,160%,「ものみの塔」研究,155%,神権学校,143%,奉仕会,141%,書籍研究,153%となっており,1978奉仕年度の平均をいずれも約10%上回っています。集まり合う機会に対する何という認識でしょう!―テサロニケ第二 1:3。ヘブライ 10:23-25。
さらに,9月の報告も新奉仕年度の良い出発がなされたことを物語っています。5万1,142人という優れた伝道者最高数に加え,大勢の人が正規および補助開拓奉仕に参加したことにより,野外奉仕時間の合計も172万6,538時間という最高数に達しました。引き続き,この熱心な業を続けてまいりましょう。
10月に,わたしたちのために熱心に活動する旅行する監督たちのための二週間にわたる学校が,日本の四か所で開かれ,役立つ豊富な情報が与えられました。加えて,11月から12月にかけて日本の68の巡回区で長老たちのための王国宣教学校も開かれています。また,統治体は10月に5人であった日本の支部委員を7人に増やし,パーシィ・イズラブ兄弟と杉浦勇兄弟を新たに支部委員として任命しました。このように組織的な取決めを強化することにより,拡大を続ける業に引き続き十分な指導が行なわれることが望まれています。
海老名の建設現場では台風16号の余波による大雨の中で,工場1階北半分にコンクリートが打ち込まれました。この打込み作業はこの工事の中でも最大規模のものでしたが,兄弟たちの熱心な働きと熟練により,前回よりも2時間も早く完了しました。また,工場1階の南側には10月22日,月曜日に四色刷りの高速
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熱心に宣べ伝え,弟子を作る王国宣教 1979 | 12月
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熱心に宣べ伝え,弟子を作る
1 王国の音信を宣べ伝え,弟子を作ることは共にりっぱな業を成すものです。であればこそ,それはわたしたちの魂を込めた努力に値します。あなたはそれを熱心に支持しておられますか。
2 熱心さとは何ですか。クリスチャンにとって,それはエホバとエホバのご要求に対する愛に基づいて,正しいことを追い求めようと熱望することです。熱心な人は活動的で,熱意があり,真理によって生き生きしています。その熱心さはその人の内にあって燃える火のようであり,その人を行動へと動かします。その人の心は宣べ伝えて弟子とする業にあります。宣べ伝える機会を捜し求めるのです。
聖書時代の熱心な人々
3 一世紀のユダヤ人の中には「神に対する熱心さをいだいている」人たちがいましたが,「それは正確な知識によるものではありません」でした。(ローマ 10:2)彼らの熱心さは誤った方向に向けられていたのです。わたしたちは,神への信仰と愛を築き上げるために,正確な知識に根ざした熱心さを持たねばなりません。自分の熱心さが衰えているか欠けているかするなら,わたしたちにできる事柄ははっきりしています。わたしたちがエホバを十分に認め,定期的に集会に出席し,研究し,祝福を祈り求め,宣べ伝え,弟子を作る業に携わるよう努力を払うなら,エホバはわたしたちの熱心さを燃え立たせてくださるでしょう。こうした事を行なえば,わたしたちは,自分の使命を果たすことに熱心であったエレミヤのようになることができます。―エレミヤ 20:9。
4 イエスに関しては,「あなたの家に対する熱心がわたしを食いつくすであろう」と言われていました。(詩 69:9。ヨハネ 2:17)「使徒たちの活動」の書を読めばわかるように,イエスの熱心さの模範はその一世紀の使徒たちや弟子たちに力強い影響を与えました。コリントのクリスチャンの熱心がアカイアの仲間に良い影響を及ぼすのを見て,パウロは,「あなたがたのその熱心さが彼らの大多数を奮い立たせてもいるのです」と言いました。―コリント第二 9:2。
5 コリント会衆の兄弟たちと同じように,今日でも多くの兄弟たちは熱心さに満ちており,それが他の人々への立派な模範となっています。例えば,105名の奉仕者から成るある会衆では,全員が定期的に野外奉仕に参加しており,不定期的な人や不活発な人は一人もいません。21人は正規開拓奉仕を行なっており,毎月平均36人が補助開拓奉仕に参加しています。巡回監督が訪問した週には41名が補助開拓奉仕を申し込み,会衆の59%に当たる62名が開拓者として奉仕しました。また,その月には6人の研究生が野外奉仕を始めました。このような熱心な活動はわたしたちすべてにとって励ましになるのではありませんか。
熱心さを示す方法
6 熱心さは,良いたよりを宣べ伝えるあらゆる機会を求め,捕えるようわたしたちを動かします。会衆の人たちと群れの証言に定期的に参加することに加え,わたしたちは自分が真理によって生きていることを示しつつ,機敏に非公式の証言も行ないます。買い物に行く時,あるいは医者に行く時,あなたは文書も一緒に持って行きたいと思われるかもしれません。そのようにした熱心な伝道者たちは多くの優れた経験を楽しみました。さらに,あなたの熱心さは,関心を示した人々の記録を取り,絶えず関心を持つ人々を再訪問しては聖書研究を取り決める努力を払うようあなたを動かすことでしょう。熱心さを示すことのできる別の方法は,わたしたちと共に野外奉仕に加わるよう不定期的な人や不活発な人を励ますことです。また,奉仕の予定を立てることも熱心さの表われと言えます。熱心は伝わるものです。
7 今月わたしたちには,宣べ伝え,弟子を作る業によりエホバへの熱心さを示す多くの機会があります。わたしたちはこれからも,キリストの「特別に所有する民,りっぱな業に熱心な民」でありますように。―テトス 2:14。
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若い人たちを気遣っていることを示す王国宣教 1979 | 12月
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若い人たちを気遣っていることを示す
1 クリスチャン会衆において,20歳以下の人々が伝道者の中で大きな比率を占めています。社会の無関心,世の圧力,物質主義や性の不道徳は,これら若い人々が直面している圧迫です。彼らのことを気遣っていることをどうすれば示すことができますか。
2 現在エホバの組織の中にいる多くの若者は,クリスチャン会衆の様々な人から受けた援助に大きな感謝を言い表わしています。ある長老は,一人の若い兄弟に関心を示して,王国会館の仕事に彼を連れて行きました。後に,この若い兄弟は次のように述べました。「エホバとその組織に深い感謝の念を持つようわたしを助けてくれたのは,その兄弟が示してくださった関心や気遣いでした」。
3 言うまでもなく,子供を訓練する主な責任は親に課せられています。レクリエーションや子供の他の活動を備えたり取り決めたりするのは親の責任です。しかし,わたしたち皆も,若い人々を気遣っていることを示すことができます。その気遣いをどのように示すことができますか。
他の人々には何ができるか
4 今年の夏に行なわれた「生ける希望」地域大会で,「父なし子に必要なもの ― あなたはそのような子供を助けることができますか」という劇がありました。その劇は,たとえ小さな仕方であっても,クリスチャン会衆内の若い人たちに気遣いを示す点で長老や他の人々の行なえる事に関して幾つかの優れた提案を示しました。
5 若い人たちもクリスチャン会衆の一部ですから,長老たちが集会の時に一緒に会話をしている人々の中に一人か二人の若者を含めるのは大変良いことです。「こんにちは」とか,短い励ましの言葉をかけるだけで十分な場合もあります。しかし,もっと言葉を続けて,純粋の関心と思いやりを示す必要のある場合が少なくありません。例えば,長老たちは,学校での活動や彼らが直面しているかもしれない問題について尋ねてもよいでしょう。それから,可能なら彼らの助けになる建設的な提案をすることができます。
6 若い人々に対する気遣いは,野外奉仕で彼らと共に定期的に働くことによっても示せます。王国会館の維持に必要な仕事を行なうのに彼らの助けを借りることもできます。そうです,若い人たちを真に気遣っていることを示す点で,長老や奉仕のしもべの行なえることは数多くあります。同じことはわたしたちすべてについても言えます。
7 ほとんどの会衆には,良く努力を払って立派な進歩を遂げ,会衆内の他の若い人たちを援助できるまでになっている若い男女がいます。あなたは進んで他の人々を援助しますか。もしかしたら,野外奉仕やそのほかの活動に一緒に行くように誘うことができるかもしれません。
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