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「人の子のしるし」ものみの塔 1966 | 4月15日
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「海」との対照により,「人の子」に権威が与えられている天の状態を示すために,「雲」を象徴的に使っています。「人の子」は授った権威によって支配し,人間の海が産み出した獣的政府を滅ぼします。―黙示録 13章1から3節と,17章15節とを比較してください。
聖書の中で,雲は,イエスがマタイ伝 24章30節で述べられている「力と大いなる栄光」に伴うものであり,目に見えないことの象徴でもあります。(列王上 8:10-12)シナイ山において,エホバ神がモーセに「会われた」のは,雲と雷と稲妻の中においてでした。そしてモーセもふもとにいた人々も,肉眼では神を見ませんでした。(出エジプト 20:21; 24:18; 33:20。申命 4:11,12)神の御子キリスト・イエスが,使徒たちを離れて神のいます天に向かわれたときも同様でした。使徒行伝 1章9節には,「彼らの見ている前で天に上げられ,雲に迎えられて,その姿が見えなくなった」としるされています。イエスは雲にさえぎられて肉眼に見えなくなりましたが,エホバ神は使徒たちにイエスが神の右にあげられたことを認める理解力を与えられました。(使行 2:33-35)キリストが天にのぼっていかれたとき,彼らのそばに立っていた天使は,弟子たちに向かい,イエスは「同じ有様で,またおいでになるであろう」と言いました。したがって『雲にのってくる』イエスが,人間の肉眼には見えず,ただ心の目で認められるだけであることはたしかです。イエスは現在,御父と同じく,「近づきがたい光の中に住み,人間の中でだれも見た者がなく,見ることもできないかたで」す。―使行 1:11。テモテ前 6:15,16。
しるしを読んで理解する
このしるしは,あなたにとり,そうです今日生きている人すべてにとって何を意味しますか。「人の子」キリスト・イエスに「主権と光栄と国とを賜」うことは,「諸民,諸族,諸国語の者を彼に仕えさせ」ることを意味します。(ダニエル 7:14)彼らがイエスに仕えることは,完全な支配のもとで,その完全な支配から生まれるあらゆる益を受けながら生きることを意味します。またその「しるし」は,御国に喜んで仕えないことの危険をも指摘しています。「人の子の国」は永遠で『滅びることはありません』が,諸民,諸国語の者が仕えてきた地の諸国や支配は,完全な滅びに面しています。―ダニエル書 2章44節をごらんください。
そうなると,人間の視力のおよばない見えない天で即位された王のこの「しるし」が,人間の目で見える別のしるしによって明らかにされたことは,私たちすべてにとって非常にありがたい神のご配慮です。この見えるしるしは,御国によるキリストの支配がはじまったのちに,そしてその結果として起こると聖書が預言している多くのできごとや状態ですから,見えない「人の子のしるし」があらわれてのち,その結果として生じます。したがってこれは複合的なしるしであり,これらのできごとや状態の発生は見えるしるしを「意味し」,読む者の目を開いて,『人の子のしるしが天にあらわれた』ことを感知させます。それらのしるしは,キリスト・イエスは治めたまう!と声を大にして公平に発表します。
この複合的なしるしの多くの面と詳細については,イエスが,マタイ伝 24章,マルコ伝 13章,ルカ伝 21章,黙示録 6章1-8節で説明されていますから,ご自分でお読みください。それには,世界大戦,広範な地域にわたる食糧不足,疫病,方々で起こる地震,不法の増加,将来に対する心配や恐れ,あらゆる国で迫害を受ける人々によって行なわれる「御国の福音」の伝道などが含まれます。この複合のしるしは,1914年以来この世代において見られるばかりでなく,みないわけにはいかないものです。それはあなたが新聞を取りあげるたびにあなたのまえにあらわれます。その音は,ラジオやテレビのニュースをとおして鳴りひびいています。どこに住んでいようと,それはわたしたちの日常生活をとりまいています。
この見える複合のしるしによって,世界各地の100万以上の人々が,「人の子のしるし」を「見」,その意味を知ることができたことを認めています。彼らは,証拠が,50年以上も毎年積み重ねられていくさまを見ました。その証拠は,1914年に「人の子のしるし」が天にあらわれたことを示すものです。ゆえに彼らは,イエスから「あなたがたは空の模様を見分けることを知りながら,時のしるしを見分けることができないのか」と言われた1世紀のパリサイ人やサドカイ人とは違います。(マタイ 16:3)また,聖書の預言を自分で勉強し,その預言とわたしたちの時代のできごととを比較することによっても,「時のしるし」を見,それを読み取ることができます。
キリスト・イエスが王の権威を受けて支配をはじめられたこと,またこの世の政治制度の終わりが近づいていることを認め,「人の子のしるし」の重大さに応じて行動する人は,いま,キリストの御国の支配に服従し,生活の中で御国を第一にしています。(マタイ 6:33)彼らはエホバ神の証人として奉仕すること,また大々的な宣伝活動によって,この「しるし」に人々の注意を向けることを喜びとしており,その活動はいま197の土地におよんでいます。この雑誌をあなたにおとどけしたのも彼らです。
黙示録 1章7節に示されているように,この「しるし」を「すべての目」が見なければならない時がきます。不幸なことに,大多数の人にとってそれはテサロニケ人への第二の手紙の1章7節から9節に説明されているときとなります。「それは,主イエスが炎の中で力ある天使たちを率いて天から現れる時に実現する。その時,主は神を認めない者たちや,わたしたちの主イエスの福音に聞き従わない者たちに報復し,そして,彼らは主のみ顔とその力の栄光から退けられて,永遠の滅びに至る刑罰を受けるであろう」。「人の子のしるし」を見るためにいま心を開かない人,あるいはそれを示す証拠にかんして間違った議論をしてやめない人は,キリスト・イエスがハルマゲドンの戦いでそういう人々をすべて滅ぼされるとき,キリスト・イエスが臨在し王として支配されていることを,いやおうなく知らされるでしょう。「地のすべての民族」の中のそういう人にとって,しるしは喜びとはならず,ただ『嘆き』となり,『悲しみ』となります。彼らにとってしるしは災いを意味するにすぎません。―マタイ 24:30。黙示 1:7; 16:16。
あなたご自身の命のために,この見える「しるし」に注意を向けてください。そして,神のことばの助けによりそれを正しく読み取って,人の子「主イエスの福音に聞き従」い,「彼に仕え」てください。そうすれば,「しるし」はあなたにとって命を意味するものとなります。
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疫病とききんものみの塔 1966 | 4月15日
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疫病とききん
イエス・キリストがご自分の再臨の見える「しるし」の一部として預言されたとおり,1914年以来「疫病」と「ききん」は増大しましたか。(ルカ 21:11)たしかに増大しています。「あらゆる時代を通して最悪の疫病」と呼ばれたスペイン風邪」は一,二ヵ月の間に2000万人の命を奪い,2億人を病床に倒しました。がんや悪性の病気も増加しています。ききんに関しては,国連食糧農業機構の理事長が最近「世界人口の半数に上る15億人もの人々は,飢えあるいは栄養失調またはこの両方のために苦しんでいる」と述べました。
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