-
今日の世界の苦悩が意味するものものみの塔 1969 | 4月15日
-
-
とすれば……死者の数は1億4900万に達するであろう」。d まさにイエスの予告どおり,人類は恐怖をいだき,諸国民は苦もんしています。
予告された「終わりの日」のしるしはみなそろっています。そのすべては,わたしたちが1914年以来,終わりの日」にはいったことを疑問の余地なく証明しています。それで,天の神の国はその年に権力を執りました!―黙示 11:17,18。
確かに,暴力や不道徳が時代の特徴となったことは過去の世代にもありました。ローマ帝国の衰亡期はその一例です。しかし,イエスの列挙された状態すべてが同一の世代に観察されたことは人類史上いまだかつてありません。また,こうした状態が地上のすべての国に同時に存在したことも初めてです。今日のわたしたちは,単に一つの帝国が終わる時代にいるのではなく,サタンが支配する邪悪な体制全体の「終わりの日」に生きているのです。
-
-
1914年は特別な年ものみの塔 1969 | 4月15日
-
-
1914年は特別な年
聖書の研究者は,1914年の何年も前から,これが重要な年となることを悟っていました。聖書の年代的な面はこの年を明確に指摘しており,a 神のみことばを注意ぶかく調べた者たちはそのことを知っていたのです。彼らは大きな変化の起こることを予期していました。事実,彼らは1914年が重要な意義をもつ年であることをあらかじめ公に指摘したのです。
非宗教雑誌「ザ・ワールド」の1914年8月30日号はこう述べました。「ヨーロッパで恐るべき戦争が始まったことは,異常な予言の成就となった……『1914年に注意せよ……』とは各地をまわる幾百人の福音伝道者たちの合いことばであった……彼らは国中をまわり,『神の国は近づいた』との教えを宣明してきたのである」。
そして事実は1914年がほんとうに特別な年であったことを確証しています。1960年8月4日付ロンドンの「イブニング・スター」紙は次のように論じました。「(第一次世界大戦は)世界の政治の機構を全く打ちこわした。何一つとして,以前の状態には戻り得なかった……21世紀の歴史家は,世界の狂気が始まったのは1914年8月4日だと言うであろう」。
1954年,この特異な年の40周年記念日が近づいた時,歴史家H・R・トレバー・ローパーは1914年がもたらした大きな変化についてこう述べました。「第一次世界大戦と第二次世界大戦を比較するのは有益である……第一次大戦のほうがはるかに大きな変化をもたらした。それは長く続いた一般平和の時代を終わらせ,新しい暴力の時代を招来した。第二次大戦はその挿話の一つにすぎない。1914年以来,世界は新しい性格を帯びた。それは国際的無政府状態という性格である……こうして最初の世界大戦は現代史の転向点となるのである」b
-