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世界展望目ざめよ! 1970 | 7月8日
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人の死亡者を除き,これら金銭面の損失だけでも6兆8,000億円を上回ると推定される。
読者不足に悩む宗教誌
◆ 宗教および宗教組織に対する関心が薄れたため,アメリカの宗教新聞は深刻な打撃を受けている。たとえば,ローマ・カトリックのシカゴ大司教管区の公式新聞,「ニュー・ワールド」は,昨年,6万7,000以上の予約購読者を失った。カトリックの刊行物,「カトリック・プレス・アソーシエイション」と「アワー・サンデー・ビジター」も著しい減少を見せた。十大宗派の刊行物を最近調査したところ,一つの雑誌を除いて,他のすべての,昨年の発行部数は減少した。連合教会新聞の最高責任者であるアルフレッド・P・クラウスラーは,「今日,教会組織をも含め,制度に対する反抗が一般に見られる」と語った。
意義深いことに,エホバの証人の出版物の発行部数は非常に増加している。10年間の発行部数を比較するとつぎのようになる。1960年5月1日号の「ものみの塔」誌は56か国語で380万部発行され,1970年5月1日号の「ものみの塔」は73か国語で620万部発行された。1960年4月22日号の「目ざめよ!」誌は21か国語で307万5,000部,1970年4月22日号の「目ざめよ!」は26か国語で615万部発行された。
最も安全に出産できる国,スウェーデン
◆ 国連の専門機関,世界保健機構によれば,スウェーデンが世界で最も安全に出産できる国である。1953年,この国でじょうぶな子供を産みながらも死亡した母親は10万件の出産のうち69人という割合であった。同保健機構が明らかにしたところでは,1966年のこの比率は10万件の出産に対し死亡した母親が11.3人に減少している。また同報告によると,アメリカでは10万件の出産につき29.1人の母親が死亡しており,第10位である。
「教会の崩壊」
◆ ローマ・カトリック教会はかつてないほどの危機に直面している。僧職を退く者は新しい最高数に達した。大部分の国で辞職者が増加し,神学生が減少していることは,事態が悪化しつつあることを示す。ラテンアメリカで,ことにこうした傾向が強く,すでに極端な牧師不足が見られる。ブラジルのピーター・クープ司教は最近,次のように警告した。「わたくしたちは二者択一の即断を迫られている。それは,独身者,既婚者を問わず司祭の数をふやすか,それとも,南アメリカの教会の崩壊を待つかのどちらかである」。
法王,司祭に警告
◆ カトリック教会の教えからそれる者は,僧職者と平信徒の別なく罰すると法王は警告し,「つまずきをきたらする人はわざわいなるかな」と述べた。また聴衆に向かい,独身に関する教会の法は守らねばならないと語った。しかし,同日,イタリアのミラノでは,43歳の司教マルチノ・グリモルディが,その土地の幼稚園で奉仕している修道女カテリナ・ゾネ,33歳との婚約を発表した。彼女は,グリモルディ司教の教会でミサの時のオルガン奏者だった。そのふつか後,法王は,僧職につく人の数が減少していることは教会にとって深刻な問題であると述べた。
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この世界はどうなるか目ざめよ! 1970 | 7月8日
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この世界はどうなるか
新聞記者は事件を報道します。しかし,その事件の起きた理由,あるいはそれに対処する方法を伝えることはできません。世界の指導者も同じく無力です。しかし解決策があるのです。聖書をよりどころとする「目ざめよ!」誌は,あなたに常に知識と警告を与え,確かに安全な場所へ導くことができます。
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