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噂話はあなたを亡すものみの塔 1956 | 1月15日
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の犠牲者は害をうけるようになります。『かれらは蛇のごとくおのが舌を利くす。その口唇のうちに蝮の毒あり。』話は死をもたらすことがあります。『その歯は戈のごとく,矢のごとく,その舌は利き剣のごとし』ある人の舌は剣のように鋭く,その吐き出す言葉は矢のように突き刺さります。そした彼らは待伏せしていて,犠牲者の背後から,その言葉の矢を放ちます。『かれらは剣のごとくおのが舌をとぎ,その弓をはり,矢をつがえるごとく苦き言をはなち,隠れたるところにて全き者を射んとす。俄にこれを射ておそるることなし。』しかし,人の後に隠れて噂話する卑怯者は,ヱホバと向い合うことを忘れてはなりません。かりに噂話の犠牲者が,その噂を聞かなくても,ヱホバは聞いておられます。『かれらの舌の故に,神かれらを亡ぼさん。』噂話するその舌は,生ける者の地より,根だやされてしまいます。『なんぢの舌は悪しきことをはかり利き剃刀のごとくいつわりをおこなう。なんぢは善よりも悪をこのみ,正義をいうよりも虚偽をいうことをこのむ。セラ,たばかりの舌よ,なんぢはすべての物を食い亡ぼす言葉をこのむ。されば神とこしえまでも汝をくだき,またなんぢをとらえてその幕屋よりぬきいだし,生けるものの地よりなんぢの根をたやしたまわん。』― 詩 140:3; 57:4; 64:3,4,8; 52:2-5,改訳。
14 噂話は何に通じますか?
14 噂話はまつたく悪いものであり,また多くの害を与えるため,噂話する人は会衆から除名されるべきです。会衆内の冗舌家には亡びが来ます。『その口を守る者はその生命を守る。その口唇を大きくひらく者には亡びきたる。』その噂話のために友たちを離れさせるでしよう。しかし,続けて噂話をするなら,その人自身がヱホバの制度より離されてしまいます。『ヱホバよ,なんぢの帷幄のうちにやどらん者はたれぞ。なんぢの聖山に住まわんものは誰ぞ。その人は舌をもてそしらず,その友をそこなわず,またその隣りをはぢしむる言葉をあげもちいず。』『我は虚偽の口を憎む。』とヱホバは言われています。もしヱホバが憎まれておられるなら,私たちも憎むべきです。そして,ヱホバの憎しみをうける事柄は会衆内にあつてはなりません。私たちは次のように祈ります『ヱホバよ,ねがわくは虚偽のくちびる欺詐の舌よりわが魂をたすけ出し給え。』もしそのようなくちびると舌が会衆内にあるなら,会衆はそのような者を除名することによつて救われるでしよう。―シンゲン 13:3。詩 15:1,3。シンゲン 8:13。詩 120:2。
15 なんのために,噂話は危険なものになりますか? 噂話をする人は,どんな質問を考えねばなりませんか?
15 多くの場合に,噂話は小さな事柄についてなされます。でも,それを大袈裟に誇張して話すため,不和が生じます。噂話は,針小を棒大にし,棒大を針小にしてしまいます。噂話をする人は,不和を播くというような重大な事柄には全く無頓着です。むしろ,小さな事柄を取り上げて,大げさに吹聴します。しかしその結果は,不和を播くという重大な事柄が生じてくるのです。そのような無意味な話は,なんと危険なものなのでしよう! マタイ伝 12章36,37節(新世)には,こう書かれています。『あなた方に言う。裁きの日に,人は自分の語る無益な言葉に責任を取らねばならぬ。あなた方は,その語る言葉で正しいとされ,その語る言葉で罪に定められる。』裁きの期間中,噂の言葉はどう裁かれると,思いますか? あなたの噂は正しいと証明することができますか? 別段害を加える積りでなかつたというあなたの口実は充分でしようか? あなたの話は偽りと分つた後でも,なお噂話をし続けたと,記録が示すとき,あなたの口実は真実味のこもつたものでしようか? あなたの口から出た言葉についての責任を転嫁することができますか? あなたの言葉が噂話であるならば,必らず罪に定められます。害を与える舌ではなく,癒しをもたらす賢明な舌をいま養うことは,どれ程良いものでしようか。『妄りに言葉をいだし,剣をもて刺すが如くする者あり。されど智恵ある者の舌はいやす。』― シンゲン 12:18。
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ヱホバの証者の信仰自由への戦ものみの塔 1956 | 1月15日
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ヱホバの証者の信仰自由への戦
「一個人又は団体が,長い年月に亘つて,憲法の尨大な条令の文章を形成し得る力をもつとは,たとえあつたとしても,真に稀なものであろう。しかし,このようなことは起り得るし,事実,起つているのである。その団体はヱホバの証者である。ほとんど絶えざる訴訟により,この制度は,言論と宗教の自由についての第14副令の適用を用いて,沢山の勝利の判決記録を着々と築き上げている。……ごく最近にも,第14副令の適用で,試練と見られる州訴訟がおきている。このようにして,州が手を出すことができる限界を定めた法律を要約した数々の判決が重ねられてきた。この点でもヱホバの証者は,その数についても,その意義についても,最大の貢献をなしてきている。』― 米国憲法改正法回顧第2巻
『……ヱホバの証者について何んと批評しようとも,ともかく彼らには,殉死するのもいとわぬ勇気をもつている。しかも,証者は法律家をやとつて,法廷で戦う資金をもつている。結果として最近には,たくさんの他の宗派とか団体に勝つて,ヱホバの証者は,宗教の自由についての憲法の育成に貢献してきた。驚くことに,彼らは実によく,絶えまなく活動している。時に,証者は勝利を得,時に,敗北している。』― ビアード著『共和国』(又37頁を見て下さい)
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