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  • 石版印刷 ― 今日広く用いられている印刷法
    目ざめよ! 1972 | 11月22日
    • 当たらなかった部分は水に反応し,その結果,インクに反応する影像だけが紙面に印刷されるのです。

      20世紀の初めにはアルミニウムまたは亜鉛で作った金属版が,扱いの不便な石に取って代わりました。表面のなめらかな金属版は,水に反応する多孔性の石が持つ特性を得るようざらざらにされます。この薄い,柔軟性のある金属版の大きな利点は,輪転機に使用できることです。

      石版印刷におけるもう一つの重要な進歩は,ニュージャージーの石版印刷業者,アイラ・ルーベルという人が偶然に発見したことです。彼は,最初ゴム・ブランケットに印刷し,それから,そのブランケットから紙に印刷したほうが,版板から直接に印刷した場合より像の写りが良いということに気づきました。ルーベルは1905年,像を印刷する前にそれをまず媒介物の円筒に移す,つまり「オフセット」するというこの原理を使った印刷機を作りました。

      今日の石版印刷機は,ほとんどすべてオフセット印刷機です。オフセット印刷機が作動するときには,版銅がまず,給湿されたローラーと接触し,次いでインクローラーと接触します。給湿されたローラーは,金属版の印刷されない部分を湿らせます。そのためインクローラーインクはその部分に付きません。こうして,インクローラーは印刷される像だけにインクを付着させ,次いでその像は,版銅から媒介物のゴム胴へとオフセット印刷されます。それから像は,ゴム胴から,圧胴の運ぶ紙の面に移されるのです。

      なぜ石版印刷に変わるのか

      非常に多くの会社がオフセット印刷に切り替えたおもな理由は,生産速度の増大にあります。たとえば,枚葉オフセット印刷機には,それと比較される枚葉凸版印刷機より2倍も速く動き,1時間4,500部に対し約1万部刷るものがあります。さらに,凸版印刷では,印刷を均等にするための加圧を平均化するのに相当の時間を取られますが,石版印刷では「準備」作業はほとんど必要ありません。

      オフセット印刷機の別の利点は,そまつな紙,すず,セルロイドなど多くの種類の材料に印刷が可能であるということです。それは,像を印刷材料に移すゴム・ブランケットに弾性があるためです。加えて,凸版印刷の解説者までが指摘するとおり,印刷の質は優秀です。もっとも,オフセット印刷の中にはおそまつなものもあると批評する人もいます。次のように言った人がいます。「長巻式オフセットで一貫した成果をあげるためには,第1級の印刷機械と,特別にすぐれた能力と技術を備えた機械工が必要である」。

      多くの会社がオフセット印刷機に切り替えている主要な理由は,疑いなく,そのほうが安くつくからです。同じ仕事量をやるように設計された凸版印刷機の半分以下の値段のものもあります。「オフセット石版印刷が行なわれる大きな力となっているのは,その工程に伴う経済上の理由からであろう」とある人は述べています。

      生産の増大,その経済性,良質の印刷 ― こうした要素が原因となって,石版印刷を非常に多くの会社が採用するようになりました。その将来性はというと,1972年2月号の「雑誌印刷」はこう述べています。「凸版印刷は負けいくさをしており,ロートグラビア,長巻式オフセットなどそして枚葉オフセットの機種に関して凸版印刷は引き続き後退すると言ってもよいであろう」。

  • 怠惰のもたらす危険
    目ざめよ! 1972 | 11月22日
    • 怠惰のもたらす危険

      ● 神のことばは怠惰に関して助言を与えている。(箴 13:4; 26:14; 26:14,15。)このことのもっともな理由は,『怠惰はお金に似ている。持てるものはますますそれをしたう』ということわざの中に表わされている。

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