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『神と和解しなさい』ものみの塔 1954 | 4月15日
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ではない。私たちの十分の資格は神から来るのである。そして神は実に私たちに新約の大使としての十分の資格を与えられた』コリント後 3:5,6,新世。
36 神に奉仕する私たちの動機は何ですか? 私達はどのようにして,そうすることが出来ますか?
36 私たちは円熟した奉仕によつて,私たちが行わねばならぬその仕事に十分資格のあることを示しますか? 私たちの職務を活潑に行うことによつて,キリストの知識をはつきり知ることが出来ると,私たちは言うことが出来ますか? 鏡のようにヱホバの栄光を反射しながら,そして言論の大きな自由を行使しながら,私たちは真理の光を輝かせましようか? もしも私たちが誠実にそう言うなら,ヱホバが和解の道を備えることによつて現わし給うたその大きな愛を私たちは知つて感謝します。それから私達は彼が命じ給う奉仕に参加することによつて私達の愛を自ら進んで立証すべきです。私たちの生命の希望はキリストを通じてヱホバの御準備のお蔭です。この事を知るならば私たちは,丁度イエスがサマリヤの女にしたように,他の人々に真理の生命の水を与えることに熱心になるべきです。私達は戸口から戸口へと訪問することによつて人々に語ることが出来ます。私達は隣人たちに真理の話をするために数分間を費すことが出来ます。私たちは善意者と共に聖書研究を行うために1時間を用いることが出来ます。これらの事はすべて,今建てられて居る御国のこの善い音信は全世界に宣べ伝えられるべきであるというイエスの御命令を守つて行われているのです。この方法によつて,どんな国籍,どんな皮膚の色を問わず,あらゆる種類の人々が,神の御前の恵まれた立場に至る道を見出して,その道に従つて行くことが出来るのです。
37 今日音信を伝えることが何故緊急であるか,理由を述べて下さい。
37 この音信を伝えることは急を要します。何故なら神は和解の職務に制限を設けられたからです。『このような無知の時代を神は見のがして居られたが,今や如何なる処でも,すべての人に悔改むべきことを命じて居られる。何故ならば神はその任じ給うた一人の方によつて,正しく世界を裁こうとして,すでにその日を定めて居られるからである。神は死人の中から彼をよみがえらせ,これについてすべての人に確証を与えられた』― 使行 17:30,31,口語。
38 クリスチヤンは何を待ち望みますか? 彼らはどのように感応しますか?
38 今日私たちの職務は,政治的又は宗教的の粘着テープでこの世を間に合わせに繕わうとする人々の無益な夢を指摘することではなく,またイエスが教えられた音信に一致してそのような計画を立てることでもありません。イエスは,神の御国の建てられることと,そしてその御国の下で天の父の御心が天に成るように地にも成されますように祈りなさいと,弟子たちに語りました。彼は更に,彼の国はこの古い世の制度の国ではなく,かえつて正義の神権支配への変換が来なければならないことを述べました。(ヨハネ 18:36)これはハルマゲドンの戦の時に起るでしよう。その時キリストは父ヱホバの執行官として奉仕し,神から離反して和解の職務に反対する人々に立ち向うでしよう。私達は,神に対する信仰を持たない人々への滅びは決して眠つているのではないことを知つています。何故ならヱホバはその御約束を果すのを遅らせていないからです。この故に私達は,私達の住んでいるこの時代の色々の兆に対して眼を閉じないようにし,また私たちに与えられた仕事から私たちの手を引かないようにしましよう。『もし神が居るなら,なぜ神は何事かを成さないのだろうか?』と言う人々の態度をあなたは取つてはなりません。神が或る事を成したことを確信しなさい! 神は信仰ある人々を買い戻すために御子を準備されました。そして神は間もなく,正義の住む新しい天と新しい地に道を開くために,ハルマゲドンで古い組織制度を拭い去ることによつて,地に関する御目的を完全に成し遂げ給うでしよう。
39 (イ)和解の祝福は今どのように明示されましたか?(ロ)彼らはどのように完成されるでしようか?
39 その時再び人々はエデンの時のように,地上で幸福のうちに永遠の生命の前途を持つでしよう。丁度ノアとその家族が洪水を通つて生き続けたように,或る人々はその艱難の時を通つて生き,そして王キリストの完全な支配の下に存在し続けるでしよう。人々を祝福する神の御準備が全面的に実施される時,病気も,そして最後には死も,もはや人々の肉体を支配しなくなり,消え失せるでしよう。キリストの千年統治の終りに人々は,エデンでアダムがよこしまに曲つた時から失われていた神の前における正しい恵まれた立場への完全に回復されるでしよう。今日この時でさえ,天の『小さい群』に入れられるために神に選ばれた人々には,義が与えられ,そして彼らが御子の死を通じて神と和解させられたという保証があります。(ロマ 5:10,11。コリント後 5:18-21)しかし清められた地上で生きることを待ち望むすべての者の,神への和解はキリストの千年統治の終りに完成されるでしよう。和解の取り極めの知識と心の平和とは今信仰を通じて神の民に与えられます。そして彼の時に彼らは完成を喜ぶことでしよう。何十万のハルマゲドンの生残者たちは彼らの地の家を美化するために共に働いて,その正義の支配の間に,テデンのように楽園の美が拡がつて全地を包むでしよう。そして人間が神の御命令の下に仕える時に,神の御目的は成し遂げられるでしよう。
40 あらゆる障害にも拘らず,今従うべき賢い道筋は何ですか?
40 これらの事実から見て,たとえ真理の言葉をしつかり握つているために現在困難や迫害を受けようとも,私たちの善い行いに臆病になつたり,弱めたりすべきではありません。夜は夜通し泣き悲むとも,朝には喜びが来るであろうと告げられて居ります。そしてキリストの永い支配の新しい世に入る特権を与えられたすべての人々にとつては,それはたしかに本当でしよう。今はサタンの支配下の人間歴史の暗黒時代です。しかし今でさえ,正義の新しい世の夜明けの道を開くために,その暗黒は次第に消えて行きつつあります。あなたは人間歴史のこれらのすさまじい変化を見て楽しむ特権を与えられているでしようか? もしあなたがこの希望を持つなら,今日ヱホバの証者が成し遂げつつある全世界的の和解の職務に共に与りなさい。次のように言うのは,あたかも神が彼らを通じて懇願しているようです。『私たちはキリストの代理者としてお願いする,「神と和解しなさい」と。』― コリント後 5:20,新世。
41 ヱホバを愛し,ヱホバに奉仕する人々の前には今どんな前途がありますか?
41 そうすることによつて,あなたはただ神との平和によつてのみ齎らされる真の幸福を持つことが出来るでしよう。丁度神が今新約の中にあるクリスチャンすべての人々の心に神の律法を記し給うように,キリストの御国のすべての臣民たちに,神がそのように為し給う時が来るのをあなたは見るでしよう。その時もはやすべての人がその隣人や兄弟に「ヱホバを知れ」と教える必要はないでしよう。何故なら最も小さい者から最も大きい者に至るまで,すべてヱホバを知るでしよう。ヱホバは彼らの不義を赦し,その罪をもはや思はないでしよう。(エレミヤ 31:33,34。エゼキエル 11:19,20)このような幸福な状態の下であなたの隣人たちと共に働きながら生活することを想像してごらんなさい! あなたの前には,神と人類との和解に充てられる一千年が繰り広げられるでしよう。そしてその彼方にはヱホバに奉仕する永遠が在るでしよう。人類のためのヱホバの愛の御準備はまた全創造物に対する神の祝福にも反映されるでしよう。その時生命を楽しむために,今和解の職務に共に与りなさい。
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朝鮮からの報告ものみの塔 1954 | 4月15日
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朝鮮からの報告
(1954年度のヱホバの証者の年鑑より)
伝道者 1949 13 1952 190 1953 417
朝鮮の昨年の奉仕年度は,多くの実を結んだ年度でありました。というのは,昨年度中に他の羊が多く導かれたからです。伝道者は2倍以上になり,いま毎月に平均312名のヱホバの証者は良いしらせを伝道しています。昨年度中の最高伝道者数は417名でした。これらの兄弟たちは,3年の間戦争のひどい状況の下で働いていました,食物は大問題でした。多くの開拓者たちは,何日もの間ほとんど何も食べずに伝道しなければなりませんでした。朝鮮の兄弟たちを救済するため,アメリカの兄弟たちは1トン半の衣服を送りましたが,朝鮮の兄弟たちは,そのことにたいして非常に感謝していました。
昨年の奉仕年度の中に,236名の人は洗礼を受けました。そんなにも多くの新しい伝道者がいるのに,真理の円じゆくした音信が語られるということはふしぎなほどです。実際のことは,こういうわけなのです。朝鮮人は話しをすることが好きな人たちです。それですから,み国の良い音倍を聞きますと,彼らは,そのみ国の音信について話し,できるだけ精一杯に話します。真理を話すのに,ためらうことはけつしてありません。
会衆のきそく的な集りには,伝道者の数よりも1倍半か2倍の人々が出席します。少しはげますだけで,兄弟は研究の群の証言の活動に参加するようになります。朝鮮人は群とともに出て行くことを好みます。円じゆくした伝道者が十分多くいませんので,新しい者たちと組になつて働くことができないということは,相変らずの問題です。ものみの塔は,朝鮮語で規則正しく出版されています。協会は朝鮮語のタイプライターを入手し,型紙を作るのに用いています。それでものみの塔を印刷するときれいにできます。しかし,朝鮮語の文書は,冊子が2冊だけですので,文書は不足しています。奉仕年度が終る以前に,もつと多くの文書を得たいものと希望しています。
昨年の奉仕年度中に多くの興味ある経験がありましたが,その一つの経験は最近に真理に入つた一人の女医についてです。その女医は高い教育をうけ,朝鮮ではかなりの評判を持つています。でもいつも真理を語つています。開拓者の姉妹をともなつて,その女医は朝鮮共和国の軍隊の病院に行くことができ,そこで1000人以上の傷ついた朝鮮の兵士たちに証言することができました。この二人の姉妹は500冊の冊子を配布しました。多くの人は,新しい世に希望を持つことができ,感謝の言葉をのべました。この女医である姉妹の感化をうけて,数人の政府高官の奥さんたちは,聖書研究に興味を持つています。
夏の月のあいだ,ほとんどすべての会衆は,まだ割りあてられていない区域のはたらきに参加しました。多くの小さな町々で,み国の音信は初めて紹介されました。伝道者たちは,このはたらきを非常にたのしみました。
朝鮮の兄弟たちを非常に幸福にさせた大きなことがらは,朝鮮からの3人の代表
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