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  • 稲妻 ― 大気中に起こるすさまじい力
    目ざめよ! 1978 | 7月8日
    • 雲から流れ出ます。瞬間とも言えるこの短い時間に,数十億㌔ワットの電力が作り出されます。これは地球上のすべての発電所で作り出す電力の合計を上回ります。それは,なんと強大な力の描き出す,畏怖の念を抱かせる光景なのでしょう!

      雷撃はすぐに消えてしまいますが,活動がこれで終わることはめったにありません。稲妻の通り道の周囲では,引き続き空気が強くイオン化しています。雲の中の他の部分には,依然多量の電荷が集積されており,せん光と共に,ここから,放電のあった場所に電荷が運ばれ,これがまだ閉じていない放電路を通じて地球に移されます。このように,通常は,三つないし四つの雷撃が続いて発生します。しかし,その間隔が極めて短いため,これらは一つのせん光のように見えます。雲の中の電荷を放出するために,十数個の雷撃が生じることもあります。

      こうして,わずか五分の一秒ほどの間に,稲妻はその働きを終えます。『勝負の山は見えた,あとはかっさいだけ』という英語のことわざよろしく,そのあとには,かっさい,この場合は雷鳴がとどろきます。稲妻からの距離によって,この雷鳴は,バリン,ガラガラ,ゴロゴロといった音に聞こえます。稲妻の通った後,その放電路の中の直径わずか数㌢の曲がりくねった円筒状の空気が摂氏3万度以上にも熱せられます。電流が消えると同時に,超高温の空気の柱は音速を超える速さで爆発的に膨張します。この爆発によって生じる衝撃波が雷鳴を生み出し,それは25㌔離れた所でも聞こえます。

      創造者は,雲の中で稲妻が生じるのをなぜ良しとされたのだろうか,といぶかる人もいることでしょう。稲妻は何か良いことを成し遂げるのでしょうか。確かに成し遂げます。稲妻は,自然界における窒素の循環で主要な役割を担っています。窒素は生命の維持に不可欠であり,窒素そのものは大気中に多量に存在しています。しかし,生物はこれを直接摂取することができません。ところが,稲妻と共に発生する高温によって,窒素と酸素の分子がそれぞれの原子に分解されます。温度が下がるにつれて,両者は結合し,多量の窒素の酸化物が作り出されます。これらの化合物は,雨に溶けて土中に運ばれ,そこで硝酸塩に変わります。この硝酸塩は,植物の生長に欠かせない大切な肥料となります。これが空中窒素の主立った固定過程です。毎年,幾億㌧もの硝酸塩が雷雨によって作り出されているものと推定されています。

      稲妻の危険を避けて生活する

      稲妻が光っている間,不安な気持ちに駆られるのは当然のことです。稲妻には,恐ろしい破壊力が秘められています。稲妻は,樹木や電柱を裂き,屋根や壁に穴をあけ,家屋や森林で火災を発生させます。時には,樹木に非常に強力な電流が流れて,木の水分が瞬時に気化し,過熱した水蒸気で樹木が文字通り粉々に吹き飛ばされることもあります。

      また,ご存じのように,稲妻は生命を奪うこともあります。雷雨を避けようとして木の下に逃げ込んだ動物が,その木に雷が落ちて感電死することは少なくありません。水辺やゴルフ場で,人間もよく同様の被害に遭います。そうした場所に一本ずつ生える樹木は雷の目標になりやすいものです。雷雨に遭っても,一本だけ生えている立木の下に逃げ込んではなりません。林にいる時は,高い木から離れてください。また,針金のフェンスやパイプライン,鉄道の線路なども避けてください。丘の頂上より,谷間の方が安全です。

      雷雨の多い地方に住んでいる人にとって,家に避雷針を立てておくなら,賢明にも家を守ることができるでしょう。これは,しっかり接地しておかないと,効果がありません。太い金属線(絶縁物を巻いて建物と分離してある)を接続し,その先端を地中に埋め込んだ金属ケーブルや金属板に結んだ,先のとがった金属棒は,雷を引き付け,それを安全に地中に導きます。テレビのアンテナや各家庭に通じる送電線は,避雷器<アレスター>を取り付けることによって,被害を防げるでしょう。

      自動車や鉄道の車室にいる時に雷雨に遭っても,心配するには及びません。あなたを包む金属の車体が電流を分散させ,これを地面に導きます。同様に,飛行機に乗っている人も稲妻を恐れる必要はありません。飛行機に落雷することは少なくなく,時には表面の金属に小さな穴の空くこともありますが,落雷が直接の原因で飛行機が墜落したという報告は一つもなされていません。もちろん,雷雲の引き起こす激しい乱気流は危険ですから,パイロットは賢明にこれを避けて飛びます。

      こうした事前の注意を払っておくなら,この次雷雨がやって来ても,気を落ち着かせて,創造者の力が描き出すこの雄壮な光景を楽しむことができるでしょう。また,稲妻の働きについて知ることは,畏怖の念を抱かせる,大空の強大な力に対するあなたの認識を高めるに違いありません。

  • 私たちの信仰の試練となった悲劇
    目ざめよ! 1978 | 7月8日
    • 私たちの信仰の試練となった悲劇

      その男の子は私たちにとって初めての子供でした。私たちはその子をミカ・ナタナエルと名付けましたが,それはその名にすたれることのない美しさがあるからというだけではなく,その名の意味する事柄を考えてのことでした。ミカには「エホバのような者はだれか」という意味があり,ナタナエルには「神から与えられた」という意味があります。

      私たちは大きな期待に胸をふくらませて子供の誕生を待っていました。そして今や,本当に子供を抱いてその濃いブルーの目をのぞきこむことができたのです。子供の生まれたその日曜日の晩に病院を出たときの私は,新たに父親になった人ならだれでも感ずるような誇らしげな気持ちで一杯でした。私は行く手に控えている大変な試練のことなど考えてもみませんでした。

      月曜日の昼過ぎ,私は妻からの電話を受けてびっくりしました。すぐに病院にこられるかというのです。「もちろんだよ。でも何もかも順調なんだろう」。妻は「ええ」と答えましたが,その声は自信なげに聞こえました。

      病院に着いた私は,妻の顔色から,何か異常な事態が起きたのだとすぐに分かりました。妻は涙をこらえながら,ミカの熱が39.4度もあると言い

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