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支部の手紙王国宣教 1977 | 7月
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支部の手紙
王国伝道者のみなさん:
霊的な宴である地域大会はもうわたしたちの目前に迫りました。各地での大会の準備は最終的な段階に入っています。みなさんの準備はいかがですか。あなたもご家族も,研究生や関心ある方々も共に出席する計画ができましたか。それは本当にすばらしい,霊的に力付けられる機会になるでしょう。もし出席の準備がまだ十分にできていないなら,どうぞ今すぐになさってください。6月号「王国奉仕」折り込みの記事を参照し,忘れ物のないようにし,大きな期待と共に出席を準備いたしましょう。
ところで,全日本の4月の野外奉仕をみなさんにお知らせするのは大きな喜びです。伝道者数は3月よりも530人以上増加して,4万537人に達しました。これは昨年の平均の12%の増加に当たります。3月に続いて4月も4,000人以上が補助開拓奉仕に参加しましたがこれは賞賛すべき努力です。特別,正規,補助開拓者の合計は1万364人に及び,これは全伝道者の26%に当たります。『働き人を遣わしてください』とのわたしたちの祈りをエホバは聞き届けてくださり,わたしたちみんなの一致した働きの上にあふれるばかりの祝福を与えてくださっています。みなさん,引き続き優れた開拓者精神を保ちましょう。毎月の自分の奉仕を振り返ってみて,より良い奉仕をどうしたらささげられるか考えてみることは大切です。もし毎週の奉仕に定期的に参加できていないとしたら,毎週きちんと奉仕を行なうことを目標に努力できます。再訪問に効果的となるよう,そして一つの研究を司会することを目指したいと思われる方もおられるでしょう。どうぞエホバにより頼み,努力してごらんください。エホバご自身こう言っておられます。『わが神殿に食物あらしめんために汝ら什一をすべてわが倉にたずさえ来たれ。しかしてこれをもて我を試み,わが天の窓を開きて容るべき所なきまでに恵みを汝らにそそぐやいなやを見るべし』。(マラキ 3:10)そうです。エホバはわたしたちの最善の努力を見逃すことなく祝福されるのです。力を尽くして奉仕に励みましょう。
日本支部事務所で働くみなさんの兄弟
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良いたよりが隣人の心を引きつけるものとなるようにする王国宣教 1977 | 7月
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良いたよりが隣人の心を引きつけるものとなるようにする
1 もしわたしたちの隣人 ― 同じ通りに住んでいる人や,同じアパートに住んでいる人 ― が良いたよりを受け入れるとしたら,それは確かにわたしたちを喜ばせるものです。おそらくあなたは,野外奉仕の際に彼らを訪問したことがあるでしょうし,他の機会に証言しようとしたこともあるでしょう。これら以外にも何かできることがありますか。
2 聖書を開いて,ヘブライ 13章15,16節を注意深く読んでみてください。その聖句は,『エホバのみ名を公に宣明する』よう強く勧めていますが,さらに次のようにも述べていることに注意してください。「善を行なうこと,そして他の人と分かち合うことを忘れてはなりません。神はそのような犠牲を大いに喜ばれるのです」。「良いサマリア人」についての例えの中でイエスは,隣人を愛するとはどのようなことであるかを説明されましたが,そのことを思い起こしてください。それには,本当に必要としている場合に身体的援助を施すことも含まれることをイエスは示されました。(ルカ 10:25-37)さらに山上の垂訓の中で,イエスはそのような親切が,自分に「良い」ことをしてくれた人だけに示されるべきものではないことを明白にされました。(マタイ 5:43-48)わたしたちは近所の人々に神のみ言葉からのこの助言を適用する機会に目を留めているでしょうか。
どのように行なうか
3 彼らはわたしたちが隣人愛について語っているのを知っています。人々が近所に移転してくるような時,彼らに歓迎の言葉を掛けに立ち寄りますか。もしだれかが病気であることを知るなら,助けを差し伸べますか。わたしたちは世のものではありませんし,社交的な行事に巻き込まれることは避けますが,人々に対して非常に深い関心を抱いています。そして,真の親切な行ないによりこれを示す機会は沢山あります。
4 隣人に何かの親切を示す度に聖書について話し合う機会はないかもしれません。未信者の夫を持つクリスチャンの妻たちにペテロが助言したように,直接の伝道によってではなく,行ないによって人を真理に説得するよう試みたほうが良い場合があります。(ペテロ第一 3:1)もし会話によって王国の希望に注意を向ける道が開かれるなら,自然な仕方でそれを行なってください。一度始めた以上全部を話さなければならないと感ずるべきではありません。ひとことふたこと話してみてから休止をおき,どんな反応が示されるかを見極めるようにしてください。(ヨハネ 4:7-15に示されているように,イエスがどのようにそれを行なったか注意してください。)もし関心が示されないなら,別の機会を待つほうがより良いでしょう。しかし目標を思いに留めてください。全部を一度にしてしまおうとするよりも,ある期間をかけてもっと多くを成し遂げることができるでしょう。
5 ある兄弟姉妹たちはこのようにして優れた成果を得ています。ある姉妹はこう語っています。「わたしは近所の人々との聖書研究を持ちたいと思っていました」。彼女はまず,近所の人々と知り合って,友好的になるようにしようと決めました。初めからではありませんが,時がたつにつれて,証言を行なう機会が開かれてきました。隣人の一人は彼女がどんな宗教を行なっているのか尋ねました。間もなく研究が始まりました。他の人も関心を持つようになりました。三人の女の人と二人の主人は今仲間の証人です。しんぼう強さが示されたこと,そして彼女が証言を行なう前に友好的な関係が培われたことに注意してください。
6 別の伝道者は新しく移転して来た人に,電話が入るまで自分の家の電話を使うように申し出ました。最初の日にではなく,しばらく後で復活について証言する機会が開かれました。伝道者は,その隣人に全部のことを一度に話して圧倒してしまうことがないよう,わざと証言を簡潔にしておきました。しかし,数日後にその隣人である女の人がその話をもちかけてきました。今では研究が定期的に司会されています。
7 ある女の人は事故で足を骨折しました。証人であった隣人は,彼女の家を掃除したり彼女やその家族のために食事を準備するなどして彼女を世話しました。そうするかたわら,適当な時に彼女は王国について話しました。真のクリスチャンの親切が示されることにより,彼女は聖書研究に応じるよう動かされました。今では彼女と三人の子供は会衆でりっぱに行動しています。そのようなクリスチャンの親切を示されたすべての人が証人になるわけではありませんが,その多くが良い反応を示すようになりました。それは個人的な経験を通して,エホバの証人は本当に隣人を気遣うということを確信したからです。
8 隣人に親切を示すのは,単に目的のための手段ではありません。それはわたしたちの生活の一部なのです。しかし,あなたの場合にいくらかの修練が必要だと思われるなら,何をいつ行なうかということではっきりした計画をたててみてはどうですか。「あなたがたのりっぱな業を実際に見」て彼らのうちのある者が「神をたたえるようになる」かもしれないのです。―ペテロ第一 2:12。
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彼らは自分の時間の用い方を計画します王国宣教 1977 | 7月
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彼らは自分の時間の用い方を計画します
1 使徒パウロはお互いに愛を示すことにより「神を見倣う者」となるよう強く勧めています。(エフェソス 5:1)さらに,わたしたちは物事を予定通り行なうことの価値を認識することによっても,神に見倣うことができます。あなたはそうしておられますか。エホバは,物事が「定めの時」に生ずるよう取り計らわれることを聖書は繰り返し述べています。(出エジプト 9:5。ハバクク 2:3。マルコ 1:15)エホバは良いたよりがユダヤ人にだけもたらされる明確な期間をお定めになりました。定められた時に,良いたよりは諸国民にももたらされました。今日,神のご予定に従って,王国の音信の伝道は全世界に及んでいます。―マルコ 13:4,10。
2 わたしたちはエホバの証人として,この福音宣明の業の重要性を知っており,それにあずかっています。しかし予定に従って行なう人は,そうでない人よりももっと多くのことを成し遂げられます。あなたはどうですか。毎週いつ野外奉仕に携わるかについてご自分の明確な予定を持っていますか。それとも,奉仕が他の活動にたびたび押しやられて不定期的になっているでしょうか。野外奉仕のための時間をはっきりと予定することにより,もっと祝福を楽しんではいかがでしょうか。あなたは他の人がどのように自分たちの予定を立てているかを知りたいと思われることでしょう。
幾つかの実例
3 次に示すのは,四人の子供を持ちパートタイムの仕事をしている母親の場合です。「朝7時20分,息子が学校に行くと,わたしは家事を済ませ,時には夕食の準備を始めます。それでほとんど毎日仕事に行くか,奉仕に出かける準備ができます。そしてわたしは子供たちと一緒に証言するため,週末に奉仕に参加するようにしています。機会が訪れるのを待つような態度を取るより,急な用事のあるとき以外は,明確な予定を立てて,行く決意をすることがわたしにとって最善です」。
4 学校に通っている16歳のある伝道者も,野外奉仕のために予定を立てていると述べています。どれほど行きますか。少なくとも週2回,2時間の間他の人に良いたよりを語るため出掛けます。
5 もちろん健康がよくなければ,行なえることも限られます。今年主宰監督として奉仕している69歳の一兄弟の場合このことが言えます。しかし彼は毎週土曜日に野外奉仕に出掛ける
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