-
解決は精神科医の治療にかかっているか目ざめよ! 1975 | 7月22日
-
-
しかしたとえそこまではいかないにしても,一般に精神科医は精神病の特効薬ともいうべき神から与えられた愛の特質の正しい適用の仕方を知らないのですから,そのような治療にあまり期待することはできないでしょう。
ということは,精神に関係した問題を徹底的に究明し,解決するための助けの得られる信頼の置ける精神療法はどこに行っても受けられないという意味でしょうか。幸いなことに,そのような助けを得ることができます。この混乱した世界の中にいても,そうした助けにより健全な精神を取り戻した人は少なくありません。
-
-
精神の健康を回復させる最善の方法目ざめよ! 1975 | 7月22日
-
-
精神の健康を回復させる最善の方法
精神病にかかるなら,それは関係者にとって大きな悲しみをもたらすものとなります。しかし,そのようなことが起きたとしても,家族が恥ずかしく思う必要は少しもありません。精神病にかかるのは,ちょうど流感や心臓病などの身体的病気にかかるのと同じ様な場合が少なくないのです。また,身体的な原因が主要な要素ではない場合でも,なお希望を持って積極的な態度を取るべき理由があります。それでなし得る最善の策は何かという疑問が生じてきます。
多くの場合,幾つかの治療法を併用するのが一番良いとされています。しかし,最も肝要なのは,精神病で苦しんでいる人が,真の希望や励ましを与えることのできる理解ある家族の者や友人からの助けを受けることです。助けを与える側の人々は,精神病も他の病気の場合と同様,時がたつにつれて体そのものが順応して治癒するので,たいてい自然に治ってゆくということを考えれば,慰めを得ることができます。また,自然に治らないとしても,苦しんでいる人を助けるためにできることは少なくありません。
精神病を患っている人々が最も必要としているのは愛されることです。その重要性は今や医学関係の文献の中で幾度となく強調されています。このことは,精神病を患っている人が風変わりで無責任な行動を取ったり,道理にかなっていなかったり,さもなければ気むずかしかったりする場合でも,家族や友人たちはその人に対して忍耐を示し,辛抱強く接すべきであることを意味しています。
精神病を患っている人のために,この必要な助けを与え得る最善の場所はどこでしょうか。どこかの精神病院や施設ですか。まずそうではないようです。事実,4人の医師が著わしたある書物はこう述べています。「主要なねらいは,できるかぎり患者を入院させないことである。ある場合には,それだけでも勝利と言える。というのは,現在の精神病院の中には,自宅にいたほうが患者にとってまだましであると言えそうな病院が少なくないからである」。
患者にとって自宅は住みなれた環境です。患者は,本当に関心を持ってくれる人々に見守られていますし,回復あるいは快方へ向かわせることを目的とした世話をも受けられます。では,そうした助けを与えるには,精神医学を教える世俗の学校で教育を受けることが必要でしょうか。
精神医学の教育は必要か
興味深いことに,精神病医自身が精神医学教育の欠点を認めています。例えばデービッド・S・ビスコットは次のように述べています。精神医学会が与える認可は,「優れた治療専門家になるため
-