雑誌をもって伝道する
モーリシャス
昨年中は,雑誌の配布ルートを開くことに強調がおかれました。開拓者たちは,この方法で,雑誌の配布のみならず,善意者を見出すのにも成功しました。毎月の巡回で,1ヵ月に平均70冊の雑誌を配布したある開拓者は,次のような経験をしました。「何年かまえ,エホバの証者と聖書を研究したことがあるという男の人に2冊の雑誌を配布しました。つぎにまた2冊の新しい雑誌をもってその人を訪問しましたが,るすだったので,奥さんに雑誌を渡して帰りました。こういうことが数回あったので,私は,この人の興味は雑誌にあるだけなんだと考えました。それからしばらくたって,いつもの提供物をもってその区域を伝道していた時,ひとりの姉妹が奥さんに聖書の話をすることができました。奥さんは,家族全部が私と勉強したいと思っているので,来てほしいということをその姉妹に告げました。そういうことで,7人家族とのよい研究が始まりました。それというのも彼らが定期的に雑誌を受け取っていたからです」。もうひとりの開拓者は,ルートによって平均40冊の雑誌を配布します。この開拓者が会ったある婦人は,全部の宗教に反対でした。しかし彼女は,聖書が将来のしっかりした希望を差しのべていることを巧みに示して,特別号の「目ざめよ!」を1部置いて帰り,1週間以内にもう一度訪問しました。婦人はたくさんの質問をしました。そこで研究の仕方を紹介し,1冊の本を配布して,次の週の取決めをしました。これもやはり,雑誌を配布した所を再訪問した結果でした。
ノルウェー
ある特別開拓者が,いつもの家に雑誌をとどけに行く途中,ある家の主人に呼び止められ家の中に招じ入れられました。その家は,彼女が定期的に奥さんに雑誌をとどけている家でした。少し時間があるなら,あなたとお話がしたいと主人は言いました。そして,1961年2月22日号の「目ざめよ!」を取上げ,11頁を開いて次のように書かれている最後の節を読みました,「このつぎにエホバの証者があなたのお宅をお訪ねする時,少しの時間をさいて証者の言うことに耳を傾けて下さい。もしあなたが彼らのもたらすエホバの御言葉に注意なさるなら,ビエンチャンでの戦争よりももっと大きな戦争を生き残る者のうちにはいるでしょう…」。「そういうわけで,ここに書かれている以上のことを私に教えて下さる時間があるかどうか,お聞きしたかったのです」。その姉妹は,喜んでといったのでは言い足りないほどの喜びをもってそれを承だくし,このけんそんな人とその場で「神を真とすべし」の研究をはじめました。
ナイジェリア
巡回の僕たちは,村の中でも,物々交換によって雑誌活動ができることをたえず身をもって示してきました。ある時は,予約と1羽の大きなおんどりとを交換し,他の時には最近号の雑誌を,バナナからザリガニに至るまで,あらゆる物と交換しました。もう一つの小さな村の兄弟たちは,アフリカ人の地域の僕が,1時間に1冊の雑誌は配布できると思うと言った時,それを信ずることができませんでした。地域の僕が発見したところによると,そこの兄弟たちは,雑誌活動の時に,3分から8分の聖書の話をして,各家で多くの時間を使いすぎており,議論に巻込まれるという間違いをしていました。これはナイジェリアにおける共通の欠点でした。そこで地域の僕が,30秒から60秒の話によって,雑誌の中の一つの点を強調することを実際に行なって見せたところ,数人の兄弟は2時間のうちに7冊配布しました。これは彼らが夢にも思っていないことでした。
大きな町では,市場が雑誌配布に好適な場所です。ある大きな町の兄弟たちは,そのことに気づいていませんでした。それで地域の僕が,彼らを朝の市場に連れて行って,手本を示したところ,彼らは持っていった雑誌を全部配布してしまいました。―1962年のエホバの年鑑より。