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  • フェス ― 過去と現在の交錯するところ
    目ざめよ! 1970 | 7月8日
    • をこねたり,小麦をひいたりしているところをよく見かける。

      学校,今と昔

      ガイドはつぎに「メデルサ」というたいへん古い建物にわたしたちを連れて行く。これは昔の寄宿学校で,何百年も前,アラブ世界の各地から集まる学生たちによって使用されたものである。事実,オックスフォードとかケンブリッジなどの名が耳にされるようになるずっと前から,学生たちは,ここフェスにある幾多の大学で勉強していたのである。この建物の天井板には,美しい彫刻が施されている。

      時おり,店とも家とも区別のつかないところから何かを唱える子供たちの声が聞えてくる。これらは小さな子供たちにコーランを教える学校である。「コーラン」に通じた人の監督のもとに,子供たちはマホメットの教えの一部を暗唱することに時をすごす。多くの子供にとっては,これだけが唯一の学校教育となる。のぞいて見ると中は薄暗く,込んでいる。子供たちは手に手に石板をもっている。

      一休みしてまた出発

      だいぶ歩いたのでおなかがすいた。そこでちょっと足を休め,「ブロチェット」を食べてみる。これは肉の小切れをくしに刺したもので,炭火の上でほんの二,三分焼くだけだ。「メジナ」のある部分は,この炭火で肉を焼く,鼻を刺すようなにおいが立ちこめている。肉はたいてい心臓かレバーだ。くし焼きは安いもので,カミンなどの香味料をふりかけて食べてもよい。のどがかわいていれば,ハッカのお茶が飲める。これはここで昔から飲まれているお茶である。

      休憩は終わって,つぎにガイドはわたしたちを,職人が銀器にせっせと彫り物をしているところに案内する。フェスはこの銀器で名高い。彼らの仕事場はたいがい,壁の穴を少し広げた程度の狭いところだが,彼らは自分の作品を誇らしげに見せてくれる。盆や皿に,いろんな模様を巧みに彫り付けるそのうでのよさには感心させられる。

      もうひとつ,わたしたちの興味をひいたのは製革所である。この壁にかかった何百枚という羊の皮はどうだろう! 割礼などの,家族にとって重要な行事がある時や,『イ・アイド・アル・アダ』という年1回の特別の祝日には,羊がほふられる。回教徒の多くは,アブラハムがイサクではなくイシマエルを犠牲としてささげようとした,と信じており,この祝日はそれを記念するためのものである。(創世 22:1-14)このときには各家が少なくとも1頭の羊をほふるので,羊の皮は豊富である。

      ガイドは,じゅうたんや敷物,毛布などを売るバザーをぜひ見せたいと言う。ある市場は,壁や天井に美しい彫刻の施されたマンションを改装したものである。モロッコ人の職人が手で織った,色とりどりのあらゆるサイズのじゅうたんが陳列されている。店の主人は,わたしたちの買い気をそそろうと,それぞれの品物の長所をのべつにまくしたてながら,疲れもみせずにつぎからつぎへとじゅうたんの巻きをほどいていく。なかには,客が品物を見ている間に,ハッカのお茶を出す店もある。

      フェスを見物して特に印象に残ったのは何だろう。それは,何世紀も昔とほとんど同じことをしている旧市の生活と,ほんの少し離れたところにある新市に見られる,西方世界の他の部分と変わらない生活様式との対照である。

  • 贈物にされた雑誌の予約
    目ざめよ! 1970 | 7月8日
    • 贈物にされた雑誌の予約

      ◆ あなたは外国の地に住む人への贈物として雑誌の予約をされたことがありますか。アメリカ,カリフォルニア州のひとりのエホバの証人は,ニカラグアのマナグアに住む友だちへの贈物として,彼のためにものみの塔協会発行の雑誌を予約しました。ニカラグアの支部は,その人を訪問する取り決めを設けました。当人も妻も深い関心を持ち,予約が切れる1年後は,予約を更新したばかりか,献身をバプテスマによって表わす意向さえ持っています。現在,ふたりは伝道者です。

      ― エホバの証人の1970年度年鑑から

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