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  • 「不法の人」を無に帰させる
    神の千年王国は近づいた
    • が何を欲しているかを示させるためであって,またそれこそ彼らが欲していることだからです。これこそ使徒パウロが仲間の宣教者テモテに宛てた最後の手紙の中でテモテに指摘した事がらだったのです。パウロは,会衆内でどんな時期にもあくまで神のみことばを宣べ伝えるようテモテに求めた理由を説明してこう言いました。「人びとが健全な教えに堪えられなくなり,自分たちの欲望にしたがい,耳をくすぐるような話をしてもらうため,自分たちのために教え手を寄せ集める時期が来るからです。彼らは耳を真理から背け,一方では作り話にそれてゆくでしょう」。(テモテ第二 4:2-4)「不法の者」の存在する間,人は霊感を受けた神のみことばによって「誤りの働き」から自分を守ることができます。しかし,エホバ神はサタンに「誤りの働き」を続けさせ,またそうすることによってその働きを自称クリスチャンのもとに赴かせることにより,『真理への愛を受け入れる』か,それとも虚偽を愛するかどうかに関して彼らを試すのです。

      63 何が迫っているゆえに世界情勢は全人類にとって非常に重大なものとなっていますか。わたしたちは今何を選択しなければなりませんか。

      63 僧職者で成る「不法の人」の「存在」の残りの期間,また主イエスの臨在もしくはパルーシアの期間中,「誤りの働き」は神の許しによりかつてないほど人びとのもとに赴いてゆきました。「真理への愛を受け入れ」ず,『不義を好む』人たちに対する不利な裁きの執行が迫っているゆえに世界情勢はすべての人にとって極めて重大なものとなっています。が,聖書研究者たちは西暦1914年以来長年にわたってキリストの見えない臨在もしくはパルーシアの「しるし」を見てきたので,僧職者で成る「不法の人……滅びの子」に敵する「その臨在の顕現」の時が突如わたしたちに臨むであろうことを察知しています。(テサロニケ第二 2:8)では,わたしたちは何を願いますか。「不法の者」とともに滅びをこうむることですか。それとも,真理を愛する人たちとともに救いを体験することですか。

      「不法の人」を除き去る

      64 その「不法の人」級はどのようにして自ら大いなるバビロンの重要な要素となりましたか。

      64 僧職者で成る「不法の人」級は古代バビロンに由来する異教の教理を幾世紀にもわたって教え,またそうした異教の教理や人間の伝承を霊感を受けた聖書以上に高めてきました。キリスト教世界の僧職者たちは,聖書の真理を愛する人たちに反対し,そうした人たちを迫害してきました。それらの人たちはその真理を他の人たちに宣べ伝え,またそれに従って生活してきたのです。僧職者たちは自ら世と親しくして,政治支配者や大企業の要人たちと霊的淫行(不道徳行為)を犯し,また戦争画策者や軍事分子の侍女として仕えてきました。そうすることによって僧職者たちは自ら,偽りの宗教の世界帝国を象徴する大いなるバビロンの強力な要素となりました。そうです,その「不法の人」級は,宗教上の「大娼婦」である大いなるバビロンの重要な要素,それも最も責められて然るべき要素です。そして,「地の王たちは彼女と淫行を犯し,地に住む者たちは彼女の淫行のぶどう酒に酔わされた」のです。―啓示 17:1,2。

      65 「不法の人」である僧職者はどうして「緋色の野獣」に乗っているといえますか。僧職者はその野獣に対して何を願っていますか。

      65 僧職者で成る「不法の人」級は宗教上の大いなるバビロンに含まれているのですから,「冒とく的な名で満ちた,七つの頭と十本の角を持つ」象徴的な「緋色の野獣」に乗っています。その象徴的な野獣とは,国際平和と安全のための人間の立てた現代の世界機構つまり国際連合のことです。これは聖書の預言に出てくる「八人めの王」つまり第八世界強国です。(啓示 17:1-11)世界平和と安全のための人間の立てた国際機構に好評と推賞のことばを与え,キリスト教的精神に反するその機構にメシア的な役割をさえ委託するのは,「不法の人」級であるキリスト教世界の僧職者に似つかわしいことです。「不法の人」である僧職者はそうした国際機構によって世界が三度目の世界大戦つまり核戦争から救われることを願っているのです。

      66 「不法の人」である僧職者が今やそれに長く乗っているわけにはゆきません。なぜですか。それが終わるとき,それは僧職者にとって何を意味しますか。

      66 今やその象徴的な「緋色の野獣」の背にあまり長く乗っているわけにはゆきません。宗教上の娼婦,大いなるバビロンが取り除かれるように,「不法の人」もまた取り除かれます。ヨハネへの啓示の幻が予告しているとおり,象徴的な野獣の政治上の十本の「角」は,汚れた乗り手である大いなるバビロンに憎しみを抱いて歯向かいます。そうです,その野獣のからだの動きを指示する七つの頭はこの国際的私通者を憎みます。それら七つの頭はそのからだを動かして彼女に対して敵対行動を取ります。そのからだと頭と角は彼女に対して何を行ないますか。「これらは娼婦を憎み,荒れ廃れさせて裸にし,その肉を食いつくし,彼女を火で焼きつく」します。(啓示 17:16)彼女は荒廃させられ,裸にされ,また食い尽くされ,火で完全に焼き尽くされるのですから,「不法の人」である僧職者は荒廃させられ,裸にされ,食い尽くされ,灰じんに帰させられます。

      67 それは「不法の人」である僧職者にとって確かに「大」きな「患難」を意味します。なぜですか。

      67 それは「不法の人」である僧職者にとって「大患難」を意味します。というのは,僧職者は現代の対型的不忠実なエルサレムつまりキリスト教世界の有力な部分だからです。西暦70年におけるローマ人による地上のエルサレムの滅びは,キリスト教世界とその宗教上の支配者つまり「クリスチャン」と称する僧職者に臨もうとしている滅びの型を成すものでした。古代エルサレムになお神殿があって,祭司職の務めが執り行なわれていた当時その都に臨んだ患難は確かに「大」きなものでした。しかし,キリスト教世界および同世界の「不法の人」である僧職者を間もなく襲おうとしている患難についてはどうですか。それは人類を襲う最悪の患難となるでしょう。その患難にさいして,僧職者で成るあの「滅びの子」は完全に滅ぼされて無に帰させられます。―マタイ 24:15-22。マルコ 13:14-20。

      68 それが宗教上のキリスト教世界にとって何を意味するかは,予告された歴史上のどんな実例から考えて想像できますか。

      68 それが何を意味するかを想像できますか。キリスト教世界の叙任された僧職者に対してなお畏敬の念を抱いている人たちは,それら神聖ぶった「牧師」が大いなるバビロンもろとも悲惨な滅びをこうむることなど想像できません。そういうことは考えるだけでも冒涜的なことと思えるからです。そうした人びとは,宗教上の神のように尊崇を受けるに値するかに見える僧職者の座した教会建造物が廃虚と化すということをあえて想像しようものなら縮み上がってしまいます。彼らにとってそのようなことは,聖別された神聖なものを汚すことのように思えるのです。しかし,それこそ,信心深かったにもかかわらずキリスト教に帰依しなかった一世紀当時のユダヤ人がエルサレムの都とその聖なる神殿の滅亡に関する預言に対して取った見方でした。それにもかかわらず,オリーブ山に座して述べた預言の中でイエス・キリストが予告した事がらは,ことごとく恐るべき現実となって適中しました。―マタイ 24:1,2。

      69 (イ)「不法の人」級はどんなものとして崇敬を受けているゆえに,その滅びは熱心な信心家を仰天させるものとなりますか。(ロ)その級はだれのように倒れ,だれによって殺されますか。

      69 キリスト教世界の熱烈な信奉者にとって僧職者で成る「不法の人」級を無に帰させることは,彼らの宗教感情に衝撃を与える仰天すべきこととなります。それはある種の神の死をしるしづけるものとなります。というのは,「不法の人」級は「神の神殿に座し,自分を神として公に示」す者だからです。(テサロニケ第二 2:4)イエス・キリストご自身,『神々』つまり強力な者たちとして類別される人間が地上にいることを述べた霊感を受けたヘブライ語聖書と同じ考えを抱いておられました。この点を示すものとして,ヨハネ 10章34-36節によれば,イエスは詩篇 82篇を引用しました。その句はこう述べています。

      『かみは神のつどいの中にたちたまう 神はもろもろの神のなかに審判をなしたもう なんじらは正しからざる審判をなし あしきものの身をかたよりみて幾その時をへんとするや……弱きものと貧しきものとをすくい彼らをあしきものの手よりたすけいだせ

      『かれら[それら審判能力のある神々]は知ることなく悟ることなくして暗き中をゆきめぐりぬ 地のもろもろの基はうごきたり

      『我いえらく なんじらは神なり なんじらはみな至上者の子なりと されどなんじらは人のごとくに死に もろもろの侯のなかの一人のごとくたおれん』。

      僧職者で成る「不法の人」級は不滅の神ではなく,普通の人間同様,つまり裏切り者となってやはり「滅びの子」と呼ばれたユダ・イスカリオテのように死にます。(ヨハネ 17:12)自らを「すべて『神』と呼ばれる者また崇敬の対象とされるもの……の上に」高めるにもかかわらず,君のようなその「不法の人」は不忠実な人間の君たち同様の者となって倒れ,エホバのメシアによって殺されてしまいます。―詩 82:1-7。

      70 そうした事がらを考えると,「誤りの働き」についてパウロが書き記したどんな事がらのゆえに,わたしたちは各自どのように自問してみなければなりませんか。

      70 そうした事がらを考えると,今や直ちに各自次のように自問してみなければなりません。キリスト教世界の「不法の人」級に関連してサタンが作り出した「不義の欺き」のもとにわたしはなお留まっているのだろうか。滅びゆく人たちのもとに神が赴かせてきた「誤りの働き」の影響を受け,またそれゆえにわたしは依然として偽りを信じているのだろうか。わたしは「真理への愛を受け入れ」ることを拒み,そのために偽りを好み,キリスト教世界の僧職者の犯した不義を喜んできただろうか。

      71 この点で今自分に対して不正直な態度を取るなら,それはわたしたちにとって,しかも今や間近に迫ったどんな「日」に何をもたらすものとなりますか。

      71 こうした質問に答えるさい自分に対して不正直な態度を取り,自らを欺いたところで何の益にもなりません。自分自身に対して公明正大でない人は滅びに陥る道を故意に歩みます。というのは使徒パウロが述べたように,「不義の欺き」は「滅びゆく者たち」のために企てられているものだからです。欺かれた者たちに対して神からの不利な裁きが執行されるとき,思慮分別のあるどんな人が滅びることを欲するでしょうか。うそを信じて滅びてゆく人たちに対するそうした裁きの執行は今や迫っています。「不法の人……滅びの子」は明らかにされ,暴露されてきたので,そのことについては間違いはありません。また,主イエスのパルーシアつまり「臨在」の期間も相当経過しました。予告された「背教」はその最高潮に達しています。これらは壊滅的な結果をもたらす「エホバの日」の到来に先行することになっていた事がらです。その日は「不法の人」に臨む,「滅びの子」というその名称で表わされている非業の最期の成就を意味しています。

      72 その「不法の人」との関係を今断つなら,何をこうむらずに済みますか。

      72 これは決して単なる「人騒がせ」のための話ではありません。今やキリスト教世界の諸情勢やできごとを反響板代わりにして厳重な警告を増幅させながら発しているのは神ご自身のみことばなのです! では,今は神の律法を愛する人すべてにとって,明らかにされたその「不法の人」との関係を断つべき潮時ではありませんか。そうするなら,近づいた世界の「大患難」にさいして,その「不法の人」とともに滅ぼされずに済むでしょう。―啓示 7:14,15。

  • 神の千年王国のために保護される
    神の千年王国は近づいた
    • 19章

      神の千年王国のために保護される

      1 神のメシアによる千年期王国が近づいたということは,人間の建てた政治上の諸政府にとって何を意味しますか。

      千年にわたってメシアの治める神の王国は近づきました! この良いたよりを発表する根拠は霊感を受けた聖書および西暦1914年以来の世界のできごとにより信頼できる,まさしく確証されたものとなっています。その千年期王国が近づいているということは,死んでゆく不完全な人間の支配者たちの治める政治上の諸政府の終わりが近づいていることを意味しています。霊感を受けた預言者ダニエルはバビロンの王ネブカデネザルにこう述べました。「それらの王たちの日に,天の神は,決して破滅に至らされることのない一つの王国を建てられます。そして,その王国はほかのどんな民族にも渡されることはありません。それはこれらの王国すべてを打ち砕いて終わらせ,それ自体は不定の時まで立ちつづけるでしょう」― ダニエル 2:44,新。

      2 (イ)世の諸王国がこうして打ち砕かれるとき,どんなできごとが最高潮を迎えますか。(ロ)その時,問題があるにもかかわらず,地上では何が「救われ」ますか。

      2 人間の立てたそれら世の諸王国が打ち砕かれるとき,メシアなるイエスが,「そうしたことはいつあるのでしょうか。そして,あなたの臨在と事物の体制の終結のしるしには何がありますか」という質問に答えて,その預言の中で予告された「大患難」が最高潮を迎えます。(マタイ 24:3)千年にわたるその王国が発足する前に,人間の治める現在の王国や共和国はすべて打ち砕かれなければならない以上,近づいたその患難を大いなる患難つまり「世のはじめから今に至るまで起きたことがなく,いいえ,二度と起きないよう

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