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口臭 ― どうすればよいか目ざめよ! 1972 | 1月8日
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います。こうしたことが口臭の原因であるように思われる人は,専門家の助けが必要です。
いうまでもなく,ある食品は他にくらべて強いにおいをもっています。タマネギやニンニクのにおいは,口の中に残った食物のかすから出ることがあります。ですから,そういう食物や,キャベツ,カリフラワー,においの強いチーズなどを好んで食べる場合,食事のあと口の中に食物のかすが残らないよう,気をつけねばなりません。また,口臭を中和する傾向をもつ食物である,ミルクやパセリなどで反撃を試みるのもよいでしょう。
ビタミン類について言うなら,栄養学者のアデリー・デイビスは,ビタミンB6が欠乏していた志願兵たちに口臭が発生したことを報告しています,ビタミンを与えたところ,口臭はなくなりました。またツデーズ・ヘルス誌も,「ビタミンCやDが不足すると,肝臓や腸または他の臓器を刺激して,息をくさくすることがある」と報告しています。
深い原因
しかし口臭の原因になるとされる胃についてはどうですか。かつて医師たちは,悪臭は胃からくると考えていました。しかしこの結論は必ずしも真実とは言えません。最近の研究が示すところによると,においは腸から来た血流に吸収され,肝臓を通って肺に行き,そこで吐き出されます。この臭気は,胃にはなくても,一日くらい肺にたまっている場合があります。
もし口臭が,不消化の食物に巣食う腐敗菌に原因しているなら,消化をよくし,そうした腐敗菌を滅ぼすと効果的です。ヨーグルトつまり乳酸菌ミルクを使うのもひとつの方法です。
便に強い悪臭があると,口臭もある場合の多いことが知られています。その場合,ある人たちは,胃や腸から有毒物質を除く胃腸管吸収剤を一時的に服用するのがよいことを知りました。
最近のテストが示すところによると,別の口臭の原因は,脂肪の消化または新陳代謝の不良にあるようです。このような場合には,食物の脂肪を1日に40ないし60㌘くらいに減らせば,すぐになくなります。それは,全乳,バター,チーズなどを,脱脂乳,マーガリン,不飽和脂肪などに切り代えるほどの特別の問題ではありません。いずれにせよ,含嗽水にどれほどよいかおりがしても,それはからだの奥深くで発生する口臭に対処するものではありません。
そして最後に,呼気がある程度変化するのは,日常生活においては正常であることをおぼえておきましょう。息は,時刻,食事の近さ,常日ごろの健康状態などに影響されます。場合によっては,口臭は専門家の診察を必要とする病気の症状となることもあります。しかし正しい口腔衛生と分別のある食物の摂取は,この個人的な問題に対処するのに,かなり役だつはずです。
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驚異的な産卵目ざめよ! 1972 | 1月8日
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驚異的な産卵
◆ 海の生物は種族を絶やさないために,おびただしい数の卵を産む。ロルス・J・およびマージャリー・J・ミルンは共著「配偶本能」の中で次のように報告している。「大洋で雌のタラは産卵期ごとに600万個の卵を産む。サケはアメリカ西部の川の上流でその優に5倍もの数の卵を産む。ありふれたカキは,片方の殻で海底にしっかりとすがりつき,もう一方の殻をもたげて毎年5億個もの卵を海中に放つ。カリフォルニア沿岸では,殻のない巻貝の一種もほぼ同じぐらい産卵する。重さ2㌔余もあるその巻貝は体長が普通の親貝のわずか3分の1しかなかったが,控え目に言っても毎分4万1,000個の割合で卵を帯状に産卵した。4か月と1週間にわたり……このたった1匹の生物が産んだ卵は[合計]4億7,800万個に達した。つまり,その18週間ずっと毎分平均2,640個の割合で産み続けたことになる。しかも,これは最高記録ではなく,代表例にすぎないのである。
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