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世界の人に喜びを与える結婚式ものみの塔 1967 | 8月15日
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当然です。なぜこの時点において神をほめるのですか。それは大いなるバビロンにさばきが執行されて神のさばきと力が表わされたからにほかなりません。わたしたちは今までにもまして神をおそれるべきです。老若あるいは神の見える組織の中における地位の上下を問わず,神をおそれねばなりません。バビロンの滅びを嘆く地の王たち,あるいは大いなるバビロンを屠るための便利な道具として神に用いられた赤い獣の強力な,象徴的十の角を恐れる必要はないのです。
9 大いなるバビロンの滅びは,小羊の婚姻の全き喜びに先だち,なぜさい先の良い出来事ですか。
9 大いなるバビロンの滅びは,小羊の婚姻の喜びが全うされるに先だつ,さい先のよい出来事です。小羊と婚約するために選ばれた人々,すなわち花嫁の成員となり,小羊の霊的な共同相続者となる14万4000人の会衆に対し,地上で最も激しく敵対してきたのは,大いなるバビロンでした。バビロンはこの人々をなんとかして滅ぼそうと努め,婚姻を阻止しようと努めてきました。こうして大いなるバビロンは,御子のために天での婚姻を定められた父なる天の神に敵対したのです。神の目的が成就されずに終わることはありません。アブラハムが相続者であるむすこイサクに花嫁を迎えたように,神は花嫁を備えます。それでねたみ深い大淫婦の滅びの日は,小羊の花嫁の婚姻と時を同じくしており,これは天と地に最大の喜びをもたらします。ヨハネは次のように書きました。
10 天の群衆は,この時点において喜ぶべきどんな理由を述べていますか。
10 「わたしはまた,大群衆の声,多くの水の音,また激しい雷鳴のようなものを聞いた。それはこう言った,ハレルヤ,全能者にして主[エホバ]なるわれらの神は,王なる支配者であられる。わたしたちは喜び楽しみ,神をあがめまつろう。小羊の婚姻の時がきて,花嫁はその用意をしたからである。彼女は,光り輝く,汚れのない麻布の衣を着ることを許された。この麻布の衣は,聖徒たちの正しい行いである』」― 黙示 19:6-8[新世訳]。
11 天における喜びはどれほど大きなものですか。それは何に似ていますか。
11 婚礼の宴では歌がよく歌われます。それでこの結婚式の時にも大合唱があり,王の即位を祝う日であるかのようにハレルヤの力強い叫びが天に響き渡ります。
エホバの支配に新時期を画す
12 エホバは1914年にイエス・キリストを王の位につけ,治める権を執られたのに,なぜいまになって「全能者にして主[エホバ]なるわれらの神は,王なる支配者であられる」と言えますか。
12 エホバ神は西暦1914年に権を執られ,新らたに建てられたメシヤの国によって治めはじめられたのではありませんか。(黙示 11:15-18)そうです。では,エホバが王となられたことを,なぜ今になって宣明するのですか。それはこの出来事によってエホバの支配に新時期が画されたからです。大いなるバビロンは1914年に神の国が建てられて以来の宗教的な反対者であり,また何世紀ものあいだ地上において王たちに油を注いで任命する権をほしいままにしてきたことを考えなければなりません。事実,人間の最初の王また「エホバに敵対する強いかりゅうど」となったニムロデは古代バビロンから出ました。紀元前539年,古代バビロンがクロス王の前に倒れて,とらわれ人が解放された時,「あなたの神は王となられた」ということがシオンに告げられました。(イザヤ 52:7)こんど大いなるバビロンが滅びる時,エホバは宗教的な敵対者なしに永遠に治めます。
13 何世紀にもわたる婚姻の準備は,花むこによってどのように行なわれてきましたか。
13 御父はじゅうぶんに前以て準備し,御子が花嫁を迎える手はずをととのえられましたが,花嫁と花むこにはなすべき準備がありますか。たしかにあります。何よりもまず,イエス・キリストは花嫁のためにご自分の命を与え,人間の生命の価値を天においてエホバにささげられました。イエス・キリストは,政治的な反対をも含め,あらゆる手段を用いて花嫁を滅ぼそうとする敵に直面しながらも,花嫁を養い,世話をしました。バビロンは花嫁を屈服させようとして,淫婦のむすめたち,すなわち自分に属する宗教組織を生み出してきました。バビロンは花嫁を汚そうと特に努力し,バビロンの偶像崇拝者の娘たちの仲間にひき入れようとしてきました。そのために,花嫁を誘惑し,間違った教義,政治への介入,信仰合同運動,生命をおびやかすまでの反対などによって花嫁を堕落させようと努めたのです。この戦いのあいだ,花むこは婚約した愛する者とともにあり,また御父の全き協力を得て花嫁を守りとおしました。―ヨハネ 17:11,19,20。エペソ 5:25-27。
花嫁のたゆみない準備
14 花嫁はどのように婚姻の備えをしてきましたか。彼女には何が必要でしたか。
14 花嫁は大きな努力をしなければなりませんでした。信仰と勇気と決意に加えて,エホバ神,また婚約している花むこに対する愛が必要です。勝利を得るには悪を憎み,大いなるバビロンの汚れに染まらず,身を全く清く保つことが必要でした。大いなるバビロンが滅びる時,小羊の妻の準備は確かにととのったと言えます。彼女は試練を経ており,象徴的な「麻布の衣」,「聖徒たちの正しい行い」を身に着けています。それは一点の汚れもない衣であり,これらの正しい行ないは彼女が小羊の「花嫁」となるにふさわしいことのあかしです。それは彼女の忠実の問題であって,天は,彼女が「光り輝く,汚れのない麻布の衣を着ることを許された」のを正しくあかしできます。彼女は完全な勝利を得ました。敵対する宗教組織はもはや地上に存在しません。
15 花むこと花嫁が多くの準備をしたという事実に照らしてみる時,婚姻のほまれがエホバに帰せられるのはなぜですか。
15 全能者エホバ神は御子の婚姻を定め,花嫁を備えられました。またとくにこのような婚姻が行なわれることを預言し,その型を前もって示し,さらに19世紀のあいだ花嫁の形成に携わってこられました。ゆえに天が「神をあがめ」るのは当然です。神をはじめとして花むこも花嫁も,この時を大いに喜び楽しみます。
忠実な者は結婚式につらなる
16 大いなるバビロンが倒れ,このような大合唱が起こる時,花嫁のすべては天で花むことともになっていますか。
16 使徒ヨハネは幻を見た時,まだ地上にいました。彼は花嫁となる人々の一員として,「小羊の婚宴」に招かれた者でした。このことと一致して,「大淫婦,大いなるバビロンにまもなくさばきが執行されようとしている今,ヨハネと同じく油そそがれた,忠実な花嫁級の成員の残れる者がなお地にいます。彼らは天におけるこの同じ宴にあずかることを期待している人々です。ゆえにエホバの命ずるままにヨハネが書いた次のことばは,その人々にとって特に励みとなり,益となります。
17 どんなすばらしい約束が,残れる者にとって真実のものとなりますか。
17 「それから,御使はわたしに言った,『書きしるせ,小羊の婚姻に招かれた者は,さいわいである』。またわたしに言った,『これらは,神の真実の言葉である』」― 黙示 19:9。
18 ゆえに残れる者の成員には何が保証されていますか。
18 婚約した花嫁の成員のうち,まだ地上にいる人々は,なおこの祝宴に存分にあずかることを保証されています。大淫婦が処刑される時,彼らは,幻の中でこれらの事柄を見たヨハネと同様に幸いを感じます。
19 ヨハネはこの幻からどんな響影を受けましたか。しかし天使はヨハネに何を助言しましたか。
19 「そこで,わたしは彼の足もとにひれ伏して,彼を拝そうとした。すると,彼は言った,『そのようなことをしてはいけない。わたしは,あなたと同じ僕仲間であり,またイエスのあかしびとであるあなたの兄弟たちと同じ僕仲間である。ただ神だけを拝しなさい。イエスのあかしは,すなわち預言の霊である』」― 黙示 19:10。
20 ヨハネが天使の前にひざまづいたことは,一部の宗教家によってどう見られるかもしれませんか。天使は,このようなことが禁ぜられている理由をどのように説明しましたか。
20 この天使は明らかに,ヨハネに黙示を伝えるためイエスによって遣わされたのと同じ天使です。(黙示 1:1)この天使は“相対的な崇拝”と言うべきものをさえ許しませんでした。黙示の偉大な源であるエホバ神のみを崇拝すべきであり,すべての預言はエホバの御子,油そそがれた王であるイエス・キリストをあかしするために霊感されました。イエス・キリストは真理です。すなわち宇宙を治めるための,また人類に生命を得させるための神の定めです。天使はこれらのことをヨハネに思い起こさせました。預言に霊感を与えるのはエホバであり,したがって天使は「神だけを拝しなさい」と命じました。
結婚式は一定の期間にわたる
21 (イ)花嫁の成員のある者が,はじめて花むことともになったのはいつですか。(ロ)現在死ぬ残れる者は何を経験しますか。(ハ)大いなるバビロンが滅びてのち,婚礼に招かれる残れる者については何が言えますか。婚姻が完了するのはいつですか。
21 聖書の預言と現代におけるその成就が証明するところによれば,イエス・キリストは西暦1918年,父なるエホバ神とともにさばきのため宮に来られました。イエス・キリストは花嫁の成員のうち死の眠りについていた者たちにまず注目し,彼らを復活させました。言うまでもなく,彼らはそのとき花むこと一緒になったのです。ついで黙示録 14章13節は次のように述べています。「『今から後,主にあって死ぬ死人はさいわいである』。御霊も言う,『しかり,彼らはその労苦を解かれて休み,そのわざは彼らについていく』」。ゆえにこれらの人々は死ぬとただちに天の花むこに加わります。バビロンが滅びてからも,油そそがれた残れる者の一部が地上にいることは確かです。彼らは朽ちない不滅の霊者に変えられて愛する花むことともになるために,やがては死ななければなりません。これらの人々のうち最後の者が復活して天に上げられる時,小羊の婚姻は完了します。しかしこの婚姻の最大の益が人類にもたらされる前に,花むこにはなすべき戦いがあるのです。それがどように行なわれ,また彼と花嫁とがどのように“家族”の世話にとりかかるかは,本誌の次号以下にとりあげられます。―コリント第一 15:51,52。
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「自ら心で決めたとおりに」施しますかものみの塔 1967 | 8月15日
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「自ら心で決めたとおりに」施しますか
わずか9歳の少年でしたが,彼の心には神の御国の福音が根ざしていました。このことは,アテネにあるものみの塔聖書冊子協会の支部事務所に送った彼の手紙から明らかです。「1年に1回の学校の試験にぼくが100点でパスするならば500ドラクマ[約6100円]をプレゼントしてあげようと両親が言いました。ぼくは試験にパスし,両親は自分の思うように
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