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  • 生命を守る為に物質主義と戦いなさい
    ものみの塔 1959 | 1月15日
    • (ヤコブ 4:13-15,新世)このことは正しい釣合です。そして明日のことも分らぬ身であるのに,物質の富を得ようと前もつて計画することは全く間ちがいのことであると分ります。

      12 金持ちだけでなく貧乏人も,物質主義の影響を受けますか。なぜ?

      12 考えねばならぬ別の点とは,物質主義は人に見さかいをつけぬということです。それは丁度,下層の逆流のように,富める者であろうと,貧亡な者であろうと,若い者であろうと年老いた者であろうと,人に区別をつけません。その欲は,貪欲なもの,飽くことを知らないものです。金持ちだけが物質主義の病気にかかると,私たちはしばしば考えます。多分,あなたは或る兄弟の家に行つて,最上等の家具とか,21インチもの映像画面を持つテレビジョンとか,最新の自動車を見て,こんな風に思われたかも知れません。『この兄弟は,こんなことをしていて良くまあ物質主義の病気にかからないものだ?』あなたの見たものは,この兄弟の資産で十分にやつて行けるものです。そして,御国の奉仕には何の妨げにもなりません。実際のところ,この兄弟は自分の物質の資産を賢明に用いて,宣教を行う際に自分自身や他の人を援助することができます。それは良いことです。ところが,これとは反対に,それ程の資産を持たない兄弟は,自分の持ち物のためにいつしようけんめい働きます。そして,隣り近所の人に負けまいとする為に大きな借金をするかも知れません。十分の資金を得て物質面で向上しようとするため,時間外にも働かねばなりません。すると自分の研究をする時間がなくなり,進歩的な新しい世の見方をこわし,そして燃えつくすような物質欲の奴隷になります。なんと愚かなことでしよう! コリント後書 8章12節に述べられているパウロの助言に従うことは,なんとすぐれていることでしよう,『もし心から願つてそうするなら,持たないところによらず,持つているところによつて,神に受けいれられるのである。』それでヱホバが私たちを裁かれるとき,それは私たちの持つているところのもの,そしてその持ちものを用いてどれ程寛大な気持を持つているかによつて裁きます。ヱホバは私たちの持たないものによつて裁こうとはしません。

      13 何をすることに失敗すると,利己的な傾向を励ますことに貢献しますか。

      13 さらに,パウロはこの世的な傾向や習慣に打勝つ方法を次のように述べました,『この世の組織制度に従うのをやめなさい。むしろ,神の善にして御旨にかなう全き御心をわきまえ知るために,あなた方の思いをかえて変化しなさい。』(ロマ 12:2,新世)たしかに,この変化を熱心に行うことに失敗すれば,金持ちだけでなく貧亡人もその影響を受けます。そして,肉体の生まれつきに持つ利己的な傾向に屈することはずつと容易になります。それで,物質主義の持つ強い力に免疫である人はひとりもいません。それはすべての級に影響を及ぼします。

      14 若い者は,どのように物質主義に対して戦うことができますか。そこで,両親はどんな分を果しますか。

      14 それで次のことが分ります。すなわち富める者や貧亡人が物質主義に対して戦うだけでなく,若い者もまた年老いた者も全心をこめて物質主義に対して戦わねばならないということです。若い人は伝道之書 11章9,10節にある助言を心に銘記したいと欲するでしよう,『若き者よ,なんじの若き時に快楽をなせ,なんじの若き日になんじの心をよろこばしめ,なんじの心の道に歩みなんじの目に見るところを為せよ。ただし,そのもろもろの行為のために神汝をさばき給わんと知るべし。されば汝の心より憂を去り,汝の身より悪しきものをのぞけ,わかき時と壮なる時はともに空なればなり。』それで若い人たちにむかい,私たちはこう言います,ヱホバからの恵みの裁きを受けるように働きなさい,最新型の自動車を得るために働いてはなりません。あなた方の力を全時間奉仕に向けては如何ですか。ベテル,支部の家,ギレァデの学校,そして開拓者の奉仕は,すばらしい目標でもあり,また価値のある目標でもあります。その中の一つに向かつて働きなさい。そして又,両親が自分の子供たちに向かつて物質の富を追い求めるようすすめることは,全く悪いことです! 自分の子供に与え得る最大の世襲財産とは,ヱホバに全時間の奉仕を捧げようという欲求です。子供たちに,もつと多くの給料を得るように働きなさい,そうすれば家族はすこしは楽になつて良い品物でも買えるではないか,とすすめるようなことをしてはなりません。それは子供たちが全時間奉仕に入ることを全く駄目にしてしまいます。まつたく,年老いた者だけでなく年若い者も物質主義に反抗しなければなりません。この点については,両親は自分の子供たちを良く援助することができます。

      15 子供たちに対する正しい手本を示すことにより,両親は物質主義に対する強力な防壁をどのようにつくりますか。

      15 正しい手本を示して,真の霊的な価値を敬うように子供たちを教える者たちは,青少年犯罪を打ち負かすすばらしい方法を示しています。集会に定期的に出席し,そして参加することにより正しい模範を示しなさい,忘れてはなりません。子供の発育盛りの時に良い訓練を施すなら,のちのち物質主義に対する強力な防壁ともなる真実の基礎をつくり上げることになります。両親よ,この事柄を充分ふかく考えなさい,そしてあなた自身およびあなたの家族のために言葉に言いつくせぬ祝福を得なさい。たしかに,コロサイ書 3章23節の精神『何をするにも,人にではなく,ヱホバに仕えるように心から働きなさい。』の中に,物質主義に反抗しなさい。これには物質の富についての平衡の取れた見方を持つことが含まれています。なぜなら資源を賢明に用いることが要求されているからです。そのことは,シンゲン 30章8節にある指示と一致しています,『我をして貧しからしめず,また富ましめず。』

      16 (イ)兵士のごとく,私たちは物質主義に対してどのように戦いますか。(ロ)或る者を巧妙にも攻撃し易い立場に引きこむサタンの策略の仕方を示しなさい。

      16 真のクリスチャンは,次のことを認識しています,すなわち物質主義はその哲学と共に行われており,この世の人々全部を打ち負かそうとしているのです。当然,その勝利は短いものでしよう。しかしながら,多数の犠牲者は生じます。それですから,私たちは真の兵士のごとく物質主義に対して情けようしやなく戦わねばなりません。パウロはこう言いました,『兵役に服している者は,日常生活の事に煩わされてはいけない。ただ兵を募つた司令官を喜ばせようと努める。』(テモテ後 2:4,新口)ここで二つの教訓を学び知ります。第1に,兵士は気持を二つに分けることができません。兵士は自分の目的に専念しなければならないのです。さもなければ,真実の戦士とは言えません。第2に,良い兵士は勝利に鋭い関心を持つています。兵士は自分自身を訓練して戦い,勝利を得る為に敵に対しては情け容赦なく戦います。同じように私たちも物質主義に対して戦わねばなりません。真実の敵である悪魔サタンは,戦術にかけては巧妙で利口な者です。悪魔は或る者たちに物質欲を強く抱かせてから孤立の立場に引きこむという作戦を用いて勝をえています。それらの者たちは辺の所にたされて,サタンの狙撃をまともに受けて倒れ,その結果は災いものです。それですから,何人も一瞬といえども気を弛めるべきではありません。物質主義に対する最大の武器『御霊の剣』の用い方を学ばねばなません。それに対しては,物質主義的な哲学は決して成功しないでしよう。それは物質主義を支持する最も賢明な論議をこなごなに打ち砕き,その正体を暴露してしまうからです。

      17 なぜヱホバの御言葉は,物質主義に対する強力な武器ですか。貪欲に対して,私たちはどのように戦うことができますか。

      17 この事柄についてパウロは次のように書きました,『神の言葉は生きていて,力があり,もろ刃のつるぎよりも鋭くて,精神と魂と,関節と骨髄とを切り離すまでに刺しとおして,心の思いと志とを見分けることができる。そして,神のみまえには,あらわでない被造物はひとつもなく,すべてのものは,神の目には裸であり,あらわにされているのである。この神に対して,私たちは言い開きをしなくてはならない。』(ヘブル 4:12,13,新口)私たちは心ひそかに物質主義的な考えを抱いて,他人の持つているものに対してしつとを感ずるようになるかも知れません。このことは,時経つ中に私たちの考えに影響を及ぼし,私たちは平衡の取れた考えを持たず,むさぼりの気持を抱くかも知れません。ヱホバは御自分の御言葉の中で,むさぼりを忌嫌うと示しています。なぜならヱホバはこのことを十のいましめの一つに入れられたからです。むさぼりとは,悪い欲望の力が実際に働いているものであつて,時の経つにつれて人の考えは行いに表われて来るものです,なぜなら「宝のある所に,心もあるからです。」物質主義的な不適当な欲望に心を思いめぐらさないことは,まつたく有益なことであります。私たちは生活の必要品だけで満足し,ヱホバに奉仕するよろこびを私たちの真実の満足としなさい。神の御言葉の原則を私たちの考えの導きとしないなら,私たちは物質主義の海でおぼれ死んでしまうでしよう。

      18 (イ)もっともらしい考え方は,私たちの反抗をどのように弱めますか。(ロ)或る者が利己主義の気持から物質の必要物について不適当な評価をするようになる仕方を示しなさい。私たちはどのようにそんな利口な考え方を切り断つことができますか。

      18 神の御言葉の原則を適用することによつて偽りの考え方を打ちくだくことは是非とも必要です。そのことを更にこう説明しましよう。ここに,集会はちよつと多すぎると感ずる兄弟が一人います。この兄弟は,こんな風に信じているのです。つまり集会を1回か2回欠席しても真理にはけつこうついて行けるし,その集会の夜の時間にはいつもより長く働いてもつと多くの給料を得ようというのです。一度や二度集会を欠席しても多くのものを失うわけではないと,その人は考えます。しかし,その兄弟は次のことを認めるのには失敗しているのです。すなわち貫木を外ずしてしまい,物質主義の入りこむことを許して,自分の考えとか生活の仕方に影響を及ぼしているということです。この兄弟とその妻は,もつと衣服が必要だと感じます。しかし,両人は必要な衣服に事欠いているわけではありません。奉仕を行うときとか,集会のときにはちやんとした服装を身につけています。しかし,今ではもつと多くの衣服を欲しているのです。それぞれの場合に相応しい衣服を持つて,始めて全部が整うのだと考えます。しかし,ヱホバは特定な目的の為にそれぞれの集会を設けられたのであつて,その取り極めを嘲弄することはヱホバの御霊を失うことです。この世の美しい衣服か又は静かにして温和な精神の朽ちざる衣服か,ヱホバの御前においてどちらの方が一層重要ですか。(ペテロ前 3:4)目の欲と生活の誇りにつけ込んで,人をヱホバの制度から引き離そうとするサタンは,なんと巧妙に行うのでしよう! この兄弟がする行いは,見たところ害のないものであつても,ついには深く根づく習慣となります。物質主義に対する戦いで勝利を得るためには,180度の転換が是非とも必要です。『御霊の剣』を効果的に用いることにより物質主義を支持するそのような巧妙な考え方を切り断つてしまいなさい。不適当で不必要な欲望の根づくのを食止めなさい。霊的に豊かになるため,物質的にはすこしのもので満足しなさい。

  • 物質主義との戦いに肝要な物は自分を調べる事
    ものみの塔 1959 | 1月15日
    • 物質主義との戦いに肝要な物は自分を調べる事

      1 自分を調べることは,なぜそんなにも必要ですか。それは何処から始まらねばなりませんか。

      前の記事からも分る通りに,物質主義は狡猾なもので,恩恵者のように見せかけます。それで,私たちは自分の動機を調べねばなりません。自分を調べることは極めて必要なものです。自然の気持として,私たちは自分自身を良く思いたいと欲します。しかしヱホバは自分自身を調べるすばらしい手段を与えられました。先ず第一に,『私たちの心は何処にあるか』と私たちは自問しなければなりません。エレミヤは,心がどれ程悪いかを理解していました,『心は万のものよりも偽るものにして,はなはだ悪し。誰かこれを知るを得んや。われヱホバは心腹をさぐり,腎腸を試み,おのおのに其の途にしたがいその行為の果によりて報ゆべし。』― エレミヤ 17:9,10。

      2 私たちが新しい愛を持つているか,いないかは何が証明しますか。

      2 あなたの心は何処にありますか。あなたの最初の愛は,今でも貴重な真理を持つていることですか,それともあなたは新しい愛である物質主義を持つていますか。新しい愛を持つていないと口では言うかも知れません。しかし私たちの行いは何を示しますか。野外奉仕から今でも他のものと比べることのできぬよろこびを得ていますか。あるいは気楽にすることに多くの時間を費して,物質主義的なたのしみとか,持ち物に満足を覚え,野外奉仕にすこしの時間しか費やさない為に,野外奉仕のよろこびを押し除け始めましたか。忘れてはなりません,むさぼりの心は物質主義を求めます。しかし忠節な心は物質主義を避けます。

      3 制度の資源は,物質主義に対する戦いにおいて私たちをどのように助けますか。この資源のいくらかは何ですか。

      3 自分自身を調べて行くとき,『私たちは物質主義と戦う為に,制度の資源を利用しているだろうか』と尋ねます。そのような資源とは,『忠実にして慧き奴隷』の持つ資格であつて,私たちを援助して円熟に進歩せしめ,かつ物質主義に反抗する場合に成功を収めるものです。健全な知らせを出版する制度の智恵を,あなたは認めますか。その知らせは私たちを援助して物質主義の入りこむのを上首尾に防ぎます。例えば,私たちが今日恩恵を受ける制度の資源の中に,クリスチャン進歩の年月や,制度の経験および時間,能力,そして才能の正しい使用についての手本があります。また,制度がヱホバの御言葉についての深い詳細な理解を与えていること,かつ正しい教理と制度についての適切な了解を与えていることもあります。これらのものは,貴重な資源であつて,これがあるからこそヱホバの新しい世の社会は私たちを助けて物質主義に対する戦いをなさしめることができるのです。

      4 なぜクリスチャン進歩と経験は,物質主義と戦うときに貴重なものですかこの点を説明しなさい。

      4 ものみの塔協会の出版物で学ぶ良い事柄を,私たちは毎日適用しますか。それらの良い事柄の助けをえて,心を入れ変えていますか。その点をいま説明しましよう。10歳台の若い兄弟は,頭が良く,学校でも良い成績を取つて,たくさんの質問に答えることができると感じます。しかし,経験に欠けており,人生の諸問題を取り扱つたことがないため,正道から外ずれてしまいます。成熟して十分の資格を持つ彼の父親はこれを認めて,息子と共に坐り実際的な智恵を息子に与えます。その智恵は息子に正しい道を歩ませます。その父親はヱホバの御言葉を適用しつづけて来たので,健全な原則を学びました。これらの原則は,息子には大きな価値を持つものであり,息子をして人生に成功をさせ,自分自身の理解に頼らせないでしよう。

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