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  • クリスマス ― あなたにとってそれは何を意味しますか
    目ざめよ! 1974 | 12月22日
    • 1年のうちただ一度だけでなく,何度も楽しいことがあります。お母さんやお父さんから思いがけない時に贈り物をもらって歓声を上げるところを想像してごらんなさい。子どもはそれにどんなに感謝することでしょう。そして両親の愛を確信することでしょう。子どもが贈り物の真の贈り主に感謝するのは,架空の人物であるサンタクロースなどに感謝するよりもはるかによいことです。

      今年のクリスマスはあなたにとって何を意味するものとなるでしょうか。神と神の真理に対する愛こそ,あなたの生活の中の最も強い力であることを示す機会となるでしょうか。それとも,神が嫌われるものであることが自分に分かっているものと妥協する時となるでしょうか。クリスマスがあなたにとって何を意味するかは,実際にあなた次第です。

  • 生活の質が低下してゆくのはなぜか
    目ざめよ! 1974 | 12月22日
    • 生活の質が低下してゆくのはなぜか

      あなたにとってより良い「生活の質」とは何を意味しますか。それを聞くとすぐに,快適な家や高級車,高給の職業,十分の余暇などが頭に浮かびますか。ほとんどの人は,貧しい生活状態,窮乏,飢えなどと比較して,より良い「生活の質」とはそういうものだと考えています。

      多くの人が,そうしたものを得ようとして努力してきました。そして今ほど多くの人がそれらのものを所有している時は歴史上かつてなかったことです。しかしそうしたものは,真の意味で「生活の質」を向上させるのでしょうか。

      ひとつの答えは繁栄している西ドイツから得られます。同国では人々は,「今までになかったほど多くのお金をもうけている」と言われています。しかし,ボンの一ニュース通信員は,「彼らは深い憂慮と焦燥を感じており,将来のことを心配している。……安定も安全もない時代にそれらを願い求めている」と伝えています。

      また大西洋の向こうでは,ピューリッツァー賞受賞者,アーサー・シュレジンガーが次のように言っています。アメリカは,「かなりの間生活の質が実際に低下しつつあったことを突然意識するようになった。街路はさらに危険なところとなった。郵便や電報の遅配はひどいものである。……家に来て修繕してもらうことなど薄れゆく思い出みたいになってしまった。電気屋とか鉛管工などは斜陽職業である。それはあたかもアメリカの夢が,ら線降下に巻き込まれて,今のところそれから逃れ出る明確な手段が何もないかのような状態である」。

      なぜ矛盾が存在するか

      なぜこのような一見矛盾と思える状態が存在するのでしょうか。生活の質は低下しつつありますが,それと同時に「良い生活」と呼ばれるものは広がりつつあります。なぜですか。

      なぜなら,良い「生活の質」と,「良い生活」と一般に考えられるものとは,同じでないからです。皮肉なことに,工業諸国を豊かにした力のいくつかは,生活の質を損いつつある張本人でもあります。英国の歴史家アーノルド・J・トインビーは最近,工業界は「個人の利益の利己的な追求こそ,社会のために最大の益を生み出す」という哲学に従ってきた,と説明しました。物質上の利益は多くの人に及びました。しかし,たとえ物や余暇がふんだんにあったとしても,自分の交わる人々が利己的で,他人に対する思いやりのない人であるなら,生活はどれほど楽しいでしょうか。

      人々は富や快楽を追求する余り,「人間の価値」を踏みにじり,「金の価値」をもってそれに代えつつあります。しかし今彼らは,たとえ物が豊かであっても,望ましくない人々や,汚染した環境,犯罪,病気などに取り囲まれているなら,生活の質は非常に悪くなることを思い知らされています。イエス・キリストが言われたとおり,「真の命と真の生活は,わたしたちの裕福さとは関係がない」のです。―ルカ 12:15,「生きた聖書」。

      生活の質を真に表示するもの

      わたしたちは働き,遊び,食べ,そして人々といっしょに生活します。たとえば家族のことを考えてみましょう。家族はあなたの生活の中であなたに報いを与えるものですか。家族と顔を合わせるのが楽しみですか。それともテレビのほうが好きですか。あなたの家庭のふんいきは平穏で,人の心を引きつけるものですか。それとも騒々しく,なにかというとすぐに口論になりますか。あるいは,みんながただむっつりとしていて,とげとげしいふんいきですか。アメリカでは五つの結婚につき二つが離婚に終わりますが,そのことは,多くの家族に代わってこれらの質問に答えています。

      あなたは他の人々と接触することを,ほんとうに楽しいと思いますか。それとも,見知らぬ人はたいてい粗野で失礼な態度を取るし,友だちの暖かさは多くの場合みせかけにすぎないので,そういうことを予期して守勢をとりますか。マルヤ・マンネスは,人類が「ついに奥ゆかしさのない社会をつくり出した」ことを嘆き,ニューズウィーク誌の寄稿欄の中で次のように述べています。「ますます多くのおとなは,彼らがかつて身につけていた礼儀作法を,日常生活で受ける圧力により徐々に破壊されている。過密,騒音,また実生活や,スクリーン,印刷物などの上での大がかりな残虐行為は……社会の潤滑油[礼儀作法]を除き去ってしまった」。

      あなたの職場はいかがですか。それは人生の3分の1近くを過ごす健全なところですか。それともあなたは,汚いことば,不平,ポルノ,アル中,不正直,「どうでもいい」という精神などに取り囲まれていますか。統計の示すところによると,アメリカの労働者の生産性は,1974年の最初の3か月間に,史上最低の状態に低下しました。従業員の不正行為は1年に15%の率で上昇しています。今では労働者は,犯罪者が「仕事」で盗むよりも70倍多くのものを職場で盗むようになっています。

      一方,経営者側はその手本を示します。ある有名な国際経営コンサルタント会社の社長は,「ぴんはね,収賄,利害の衝突などがこれほど……企業の支配的要素であったことはない」と述べています。貪欲な企業は,利益をあげるためにしばしば品質を落とします。職人の仕事の特色であった「ちょっとしたサービス」や,昔風の堅さは得がたいものになりました。そういったことは「もうけ」にならないのです。

      犯罪の恐怖は,わたしたちが加入する保険の種類や額,いつどこを歩くか,ひとりで行くかどうか,といった生活活動の中に,ますます広く入り込んでいます。ニュージーランドのオークランド警察部長は,犯罪の激増だけで「われわれの生活の質は損なわれる」と述べました。うなぎ上りのアメリカの殺人率から推すと,1974年に生まれる赤ん坊は,第二次世界大戦中に戦闘に参加していたアメリカ兵よりも,殺される可能性はさらに大きいと言えます。

      犯罪や暴力行為が一般化してゆくので,「腐敗や悪行から衝撃を受ける個々の人の能力は徐々に弱まりつつある」と,ノーマン・カズンスは書いています。多くの人は,現実から逃避して一生をある程度正常に生きようとします。他の人々は,いろいろな問題もなんとかなるだろう,と考えています。しかしほんとうにそうでしょうか。

      質の低下は回復されるか

      今日の若い人たちは,生活の質をさらに低下させる訓練を受けつつあるというのが実状です。テキサス州のある高校教師は,ナショナル・オブザーバー紙に次のように書いています。「子ども

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