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    目ざめよ! 1970 | 2月8日
    • メーザーの利用

      宇宙から地球に達する非常に弱いマイクロ波の発生場所を正確につきとめるためには,そのマイクロ波を増幅することが必要です。その目的にまさにかなっているのがメーザーです。メーザーはそうした弱い電波を増幅しますが,ほかのマイクロ波増幅装置のように“雑音”を出したり,関係のない電波を捕えたりすることがありません。一例をあげれば,木星から来る波長3.18センチの電磁波を観察するためにメーザーが用いられました。天文学者はそれをもとにして,木星の温度が零下96度Cほどであることをつきとめました。

      メーザーは時計を作るのにも適しています。普通の時計は振り子やてんぷなどの周期的な運動を利用しています。メーザー装置内での電磁波の振動は非常に規則的であり,温度や地上での位置などによって変動しません。メーザーの持つこの振動はきわめて正確であり,メーザーを利用した時計は1,000年間に三,四秒の狂いも生じません。

      レーザーの応用

      しかし,応用範囲がはるかに大きいのは光メーザーつまりレーザーです。工業,医療,軍事,宇宙開発などの諸分野で,幾百もの機知に富んだ利用法が考案されています。

      レーザーの応用法の一つは,その光束をきわめて小さな点に集束できるという特性を利用したものです。太陽光線を凸レンズで一点に集めて火を起こすことができますが,同じようにレーザー光線もきわめて小さな点に集束させることができます。

      強力なレーザー光線を一点に集めるなら,きわめて堅い物質にも小さな穴をあけることができます。アメリカのウエスタン電気会社は,ごく細の銅線を作るために使うダイヤモンドの穴あけに,ルビー・レーザーを用いて成功しました。かつては数時間,ときには数日をさえ要した穴あけの作業が,今ではレーザーを使い,二,三分でできるのです。

      時計のてんぷなど特に精巧な機器類に付着した微量の物質を気化させるにもレーザーを利用できます。また望むなら,こうして気化させた物質を分光写真機にかけ,その化学組成を分析することも可能です。マサチュセッツ州ワルサムのヤレル・アッシュ会社は,分光分析用のレーザーを開発し,1台1万5,000ドル(540万円)で幾十台も売り出しています。

      マイクロプローブ(微小さぐり)と呼ばれるこの装置を利用した結果,16世紀の画家の作品とされたものが,実はにせ物であることがわかりました。問題の絵をマイクロプローブにかけ,ち密に割り出した量のレーザー光をあてて微量の絵の具を気化させます。レーザー光線をあてた所には,普通では気づかぬ程度の小さな穴があきます。さて,気化した絵の具を分光分析すると,微量の亜鉛が含まれているではありませんか。亜鉛を含む絵の具は1820年代まで使われなかったのです。

      レーザーは物体の計測にも活用されつつあります。ボーイング社その他の航空機会社は,種々の測定および目盛り定めにレーザーを応用しています。また,小部分の金属熔接にもレーザー光線が利用されています。

      医学の分野でもレーザーを利用することが多くなっています。特に成功しているのは,はく離しかけた網膜を眼球後部に固着させることです。レーザー光線は角膜その他,眼の透明な部分を通過して網膜に達し,これを吸収する網膜は溶融して背部の組織に固着します。黒色腫は黒色の色素を持つ腫瘍の一種ですが,黒色部分にレーザー光線を吸収させることによって,この病気もなおります。

      レーザーの将来

      しかし,レーザーの最も目ざましい応用法はこれから考案されるに違いありません。ショーロー博士は,これから20年以内に,レーザーが「工場でも事務所でもごく普通に用いられる道具となり,家庭ではジャガイモの皮むきにも用いられるであろう」と予告しています。すでに,タイプライターの打ち違いを消すけしごむがわりのレーザーが売り出されようとしているのです。

      歯科医は虫歯の治療にレーザーを利用することを考えています。虫歯は黒くなっていますから,その部分にレーザー光線を吸収させて患部を気化させ,白い部分を無傷のままで残すのです。

      レーザーの通信への応用は特に興味深いものとなるでしょう。理論的に言えば,レーザー光束一本で,「大英百科事典」の全文を1秒もかけずに伝達し,世界のラジオ,テレビ,電話などで伝えられる事柄のすべてを同時に送信することができます。

      他方,マサチュセッツ工科大学の技術者たちは,岩石を粉砕するレーザーを実験しています。鉄道や道路建設のトンネル掘りに応用しようというのです。またレーザーを用いれば,立体写真や巨大なテレビスクリーンの実用化も考えられます。タウンズ博士はある会見の際つぎのように説明しました。

      「わたしたちはいつか映画館のスクリーンと同じほどのテレビスクリーンを作れるだろう。……今日,テレビの映像をそれほど大きくすれば,暗すぎて見ることができない。しかしレーザー光をスクリーンいっぱいに走らせれば,明るく鮮明な画像を作れる。レーザー光線にはいろいろな色彩のものがあるから,これはもとよりカラーテレビである。……これはそれほどむずかしいことではなく,しかも実際的であると思う。それで,立体テレビより先に実用化されるかもしれない」。

      誕生以来わずか10年間に,この新しい特異な光線は活用範囲を大いに広げています。しかしこれは明らかに序の口にすぎません。たしかにこれは将来大いに活用される光です。

  • 「完全な愛は恐れを除き去る」
    目ざめよ! 1970 | 2月8日
    • 「完全な愛は恐れを除き去る」

      ● 「恐れは拘束となる」,しかし「完全な愛は恐れを除き去る」と使徒ヨハネは書きました。(ヨハネ第一 4:18,新)そうです,恐れにとりつかれ,精神を束縛された人は,クリスチャン活動を自由に行なうことができません。それで,わたしたちの考えが恐れに支配されないようにすることはほんとうに大切です。完全な愛に動かされて恐れを克服したハンガリーのあるエホバの証人の経験をお聞きください。

      「ひとりのエホバの証人は,聖書について親族や友人に話す勇気がありませんでした。彼女はたいへん親しい友人を持っていましたが,その友人を失うのではないかと心配し,聖書について話すのを恐れていました。その友人が警察官と結婚したので,彼女の恐れはいっそう大きくなりました。

      「しかし,この人はエホバの証人の集会に定期的に出席し,聖書の真理をまず友人や親族に話さなければならないという励ましのことばを時々聞きました。

      「それで,聖書の真理を伝えるのはクリスチャンの務めだから,結果はどうでも,自分の親友に神のすばらしいお約束についてを話そうと決意しました。彼女が驚いたことに,親友と警官であるその夫は注意深く耳を傾け,彼女の話の内容を楽しみ,特に夫の方は多くの質問を持っていました。

      「二人が予想外の関心を抱いていることを知った彼女は,次の訪問の時に会衆の責任ある奉仕者のひとりを伴いました。そして彼らは,その夫婦と家庭聖書研究を始めることができました。ふたりの関心は急速に高まり,1週間に2回研究してもらえないかと尋ねるほどでした。まもなくこの夫婦もエホバの証人の集会に出席し,今では学んだ事柄を他の人々に伝道しはじめています。完全な愛を働かせ,人に対する恐れを克服したこの証人は,ことばで言い表わせないほど幸福です」。

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