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    目ざめよ! 1984 | 5月22日
    • はるかに優れたもの

      ある種の瞑想法の能書きとしては,自分に対する理解を深める,消極的な傾向や悪い習慣を積極的なもので置き換える,思い煩いや恐れを克服する,そしてさらには健康を増進するなど,なかなか魅力的なものがあります。

      「人生の諸問題に対してふさわしい内的な態度があれば,それらを解決することもできる」と,「上級者用自律訓練法」というドイツ語の本は約束しています。「己を知ること」と「内なる,つまり真の自己」を見いだすことを,あらゆる問題を解決する万能薬として掲げる人は少なくありません。しかし,これは現実的な取り組み方でしょうか。

      「心[動機の座]はほかの何物にも勝って不実であり,必死になる」と,聖書は述べています。(エレミヤ 17:9)ですから実際のところ,わたしたちの奥深くにある傾向や感情,わたしたちの「内なる,つまり真の自己」は信頼の置ける導きではないのです。

      人生には数多くの問題があります。その幾つかを挙げるだけでも,差別,老化,重い病気,死などがあります。こうした問題を解決するに当たって,「ふさわしい内的な態度」は一体どれほど効果があるのでしょうか。なるほど,ふさわしい態度は生活上のこうした難しい問題に対処するのに役立ち,そうした問題によって感情的にあるいは心理的に参ってしまうことを防ぎはしますが,それらの問題を解決することはできません。これは人間の能力の及ぶ範囲を超えています。

      古代の最も賢い人物であった,イスラエルのソロモン王はこう言いました。「心をつくしてエホバに依り頼め。自分の理解に頼ってはならない。あなたのすべての道において神を認めよ。そうすれば,神ご自身があなたの道筋をまっすぐにしてくださる」。(箴言 3:5,6)しかし,中にはそうするのは非現実的なことだと感じる人もいるでしょう。瞑想法に助けを求めた一人の人は,「私には,宗教的な信仰や祈りは受動的すぎるように思えた。私はそれより多くのもの,潜在意識の積極的な支えを必要としていた。……自律訓練法は私がそれを得るのに役立つはずであった」と述べています。しかし,宗教的な信仰や祈りは必ずしも受動的なものではありません。確かに,そうした信仰や祈りが純粋であれば,決して受動的にはならないでしょう。

      真のクリスチャンには人格の変化が求められますが,自己中心的な瞑想法を使った,“自分で行なう”訓練計画によって変えるのではありません。むしろ聖書は,『古い人格を脱ぎ捨て,新しい人格を身に着ける』に当たり,助けを求めて神に全く頼ることを勧めています。(コロサイ 3:9,10。エフェソス 4:22-24)クリスチャンの使徒パウロは,「自分に力を与えてくださる方のおかげで,わたしは一切の事に対して強くなっているのです」と言いました。(フィリピ 4:13)明らかに,パウロの遂げた人格の変化は,神の聖霊の支えと導きを伴う正確な知識に基づいており,「潜在意識の積極的な支え」に基づいてはいませんでした。

      より優れた種類の黙想

      より優れた種類の黙想は,被造物ではなく,創造者を中心にしたものです。聖書筆者は祈りの中で創造者に対し,「あなたのすべての働きを確かに思い巡らし[字義的には,黙想し],あなたの行なわれたことを思いに留めます」と述べました。(詩編 77:12)この種の黙想は,人類の諸問題を解決する真の万能薬となる今や間近に迫った神の王国にわたしたちの注意を向けさせます。

      神のこの王国のもとで,人間は自らの持つあらゆる弱さや悪習慣や誤った傾向を完全に取り除いていただき,病気をもすべて完全にいやされるのです。「エホバをほめたたえよ……神は,あなたのすべてのとがを許し,あなたのすべての疾患をいやし(ておられる)」と,詩編 103編2,3節は述べています。それがどんな事を意味しているか考えてみてください。それは人間の完全さ以外の何物でもありません。これ以上に良い報告,あるいはこれ以上に快いことばがあるでしょうか。そのような報告を聞くと,人間にとって,精神的にも身体的にも良い影響があるのではありませんか。箴言 15章30節と16章24節によれば,「良い報告は骨を肥や(し)」,「快いことばは……骨のいやしとなる」のです。

      王国の支配のもとでもたらされる祝福について思い巡らすようにします。例えば,詩編 37編10,11節を読んで,地が「柔和な者たち」だけで満たされるときに,一体どのような有様になるかを頭に描いてみるのです。それから,他の人のぶっきらぼうな態度によって最近いらいらさせられた出来事について考えます。「柔和な者たち」が厳しい者たちに取って代わるので,そうした毎日のいらいらはなくなるでしょう。『邪悪な者がいなくなる』ときに,夜間一人で歩いてもどんなに安心していられるかを黙想します。核による大破壊の脅威がもはや頭上に垂れ込めることはなくなったときに,どんなに『豊かな平和を喜ぶ』ことになるかをも思い巡らすのです。この種の黙想は永続的な益をもたらし得ます。

      神の目的に関する正確な知識を得て,み言葉の優れた助言に従順に従う人々が,内気や思い煩いを克服し,偏見に立ち向かい,自分自身や周りの人々にとって快い人格を培い,そしてある程度まで健康を増進する結果になることを示す生きた例になっているのは,幾千幾万ものエホバの証人です。これはどのようにして行なわれるのでしょうか。思いを空にすることによってではなく,「あらゆる知恵と霊的な把握力とにより,神のご意志に関する正確な知識に満たされる」ように思いを絶えず働かせることによってです。―コロサイ 1:9。

      「己を知ること」は,エホバ神とそのみ言葉についての黙想によってもたらされるような益や満足を決してもたらすことはありません。この種のより優れた形の黙想のために時間を取っておられますか。そうであれば,決して万能薬にはなり得ない危険な瞑想法を避けることになるでしょう。神の王国のみが万能薬なのです。

      [10ページの図版]

      より優れた種類の黙想は,被造物ではなく,創造者とその方の目的を中心にしている

  • 「建物ではなく,あなた方の心の中にあるものです」
    目ざめよ! 1984 | 5月22日
    • 「建物ではなく,あなた方の心の中にあるものです」

      米国コロラド州のある都市の建築検査官は,「詳しくは分からないのですが,世界中の人々がエホバの証人のようだったら,克服できない問題は一つもないでしょう」と言いました。

      この市当局者は何に促されてこのような見解を述べたのでしょうか。この人は丁度その時,王国会館が二日足らずで,基礎の上に建てはじめられる段階から,完成した崇拝の家になるのを目撃したのです。エホバの証人の自発的な奉仕者から成る作業班が,地元のエホバの証人の会衆のための集会場を建てるために昼夜兼行で働いたのです。

      釘を打つ金づちの最初の音が建築の始まりを告げてから42時間後,会衆は最初の集会を行なうために集まっていました。使用許可証の署名を求めるためにその場に来ていた検査官は,集会が始まる前に,会衆に対して短い話をする許可を求めました。

      「あなた方には驚かされました! 皆さん方とご一緒に働けたのは身に余る光栄だった,ということをひとこと申し上げたかったのです。これまで世界の至る所で建設作業班と一緒に働いてきましたが,皆さんすべてが示したような一致や推進力,協力の精神そして友情は一度も見たことがありません」とこの検査官は言いました。そして次のような例を挙げました。「私は大工の仕事をする人が屋根から降りて来て,前掛けを取り,石をシャベルですくい始めるのを見ました。これは普通では見られない事柄です。あなた方には私に理解できない推進力があります」。

      カナダとアメリカで,二日で建つ王国会館が毎月少なくとも15,自発的な働き人の手で建てられています。それらの会館の平均床面積は370平方㍍で,収容人員は200人です。しかも,中には24時間足らずで建てられるものもあります。その点について,前述の検査官はどんな事を述べているでしょうか。

      とうとう使用許可証に署名する時がきました。検査官は次いで会衆に対してこう述べました。「この建物は[公式の土地利用制限法の区分では]教会と呼ばれるでしょう。しかし,これを教会にしているのは建物ではなく,あなた方の心の中にあるものです。当市内の教会を幾つも検査しましたが,これはその中でも群を抜いて優れた仕方で建てられた教会です。市条例の求めるところすべてを十分すぎるほどに満たしています。

      「この次に,ご自分がだれであるか尋ねられたなら,自分の名前を言わずに,エホバの証人です,と言って,エホバの証人であることに誇りを持ってください」。

      結論として,この検査官は,「神様がこの建物を祝福してくださいますように。そして,きっと祝福してくださるに違いないと思います」と言いました。

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