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支部の手紙王国宣教 1981 | 3月
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支部の手紙
王国伝道者のみなさん:
毎月,みなさんから野外奉仕の報告をいただくことをわたしたちは本当に楽しみにし,喜びとしています。個々の会衆から送られる報告も,開拓者たちの報告も,エホバと隣人に対する愛を表わすものであり,それらを集計することにより,どれ程大きな証言がなされたか知ることができるのです。
12月の報告によると,全日本で5万8,669人の奉仕者が熱心に奉仕に参加なさったことが示されています。これらの方々は世がもたらす忙しさや,世の精神に負けず,王国を宣べ伝える業に忙しく携わったのです。みなさんの努力はすばらしいものです。
12月中支部委員たちは日本各地に散在する11の宣教者の家を訪問し,奉仕や集会を共にしました。そして今度秋田市に新たに宣教者の家が設けられることになり,東北地方での業が拡大を見ることでしょう。さらに支部委員は1月と2月の間,全日本の約80の都市への訪問を行ない,兄弟たちと霊的なものを共にすることができました。
統治体からの知らせでは,統治体を代表して,T・ジャラズ兄弟が地帯監督として4月中旬に日本を訪問し,いま行なわれている支部の建設の仕事,支部の活動などを調べたり,提案を与えたりされます。この際にジャラズ兄弟は日本の兄弟たちに話をしてくださる予定です。詳細は明確な取決めができ次第各地の兄弟たちに知らされることでしょう。しかし昨年の地帯訪問と同様,中央となる会場と諸都市の会場とを電話線で結び,いろいろな場所でこの話が聞けるように取り決めたいと思っています。
3月中わたしたちは「聖書物語の本」を用いて伝道します。学校も春休みに入る期間ですし,大勢の年若い人々とその親に会う機会が多いことでしょう。積極的に真理を語り,この本から得られる益を語りましょう。できる立場の方々は補助開拓者として3月の奉仕を楽しまれるようにお勧めします。
心からの愛と共に,
日本支部で奉仕する兄弟たち
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信頼性 ― 忠実さのしるし王国宣教 1981 | 3月
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信頼性 ― 忠実さのしるし
1 わたしたちはみな,多くの物事を頼りにして生活しています。わたしたちには,食物や水,呼吸する空気が必要です。頼りにできる友や家族があることにも感謝しています。
2 しかし何にもまして,わたしたちはエホバに依存しています。エホバは命の授与者だからです。また,『時に応じた』霊的食物を,エホバが「忠実で思慮深い奴隷」を通して与えてくださることをも感謝するようになりました。(マタイ 24:45-47)エホバが忠実なしもべたちから成る全地にわたる組織を築いてくださり,それら忠実なしもべたちが97の支部事務所で王国の関心事を監督する責任を喜んで担い,霊的食物を印刷し,この組織を通して分配するため熱心に働いていることもわたしたちの喜びです。
忠実な模範
3 聖書の記録を調べると,エホバへの忠実さを示した,信頼できる多数の男女の模範が目につきます。モーセについて考えてみてください。彼がエホバへの奉仕において信仰のみならずまた信頼性を数々の方法で示したことを思い起こしてみてください。(ヘブライ 11:27-29)彼とその兄弟アロンは,エホバのお命じになった音信を携えて,二度と現われてはならない,背けば死に処するだろう,と遂に言われるまで,再三再四ファラオのもとへ戻って行ったのではなかったでしょうか。(出エジプト 10:11,28)エホバが指示された通りに幕屋を建てることを監督する点でも,モーセは忠実ではなかったでしょうか。また,エホバが彼に助けとなる道を示してくださるまで,モーセは忠実に民の前に立って裁かなかったでしょうか。―出エジプト 18:13,25,26。
4 信頼性の模範として指摘できる別の人々は,マルコとテモテです。ヨハネ・マルコはかつて,福音宣明の旅行で兄弟たちに同行中,引き返してしまい,その信頼性に疑問が持たれたことがありはしましたが,後に有用で信頼できる者であることを示し,後日福音書の一つを書く特権にさえ恵まれました。―使徒 13:13。テモテ第二 4:11。
5 テモテも,若者ではありましたが,宣べ伝える業を遂行するにあたり,年長の兄弟パウロから与えられる指示に熱心に従いました。―コリント第二 1:18-20。
わたしたちの信頼性を示す
6 自分の献身に一致して,わたしたちは野外活動において信頼できる者であることを示していますか。長老また奉仕のしもべとして,集会の割当てを通し会衆に教訓を与えたり,野外奉仕に率先したりする特権を得ているのであれば,自分が信頼できる者であることを示しているでしょうか。ルカ 16章10節が示しているように,そうすることは大切です。
7 神権学校に入る時,わたしたちは割り当てられた話を行なう点で信頼に足る者であることを示すことができますか。また,真理について話す時,それはエホバの忠節な組織を通して受けた正確な知識と優れた教訓に従ったものですか。―テモテ第二 1:13。
8 王国会館の掃除をする時,わたしたちは当てになる者でしょうか。また,長老たちの任命が聖霊による神のみ言葉の指示と調和したものであることを認識して,長老たちの決定を支持しますか。神権的な取決めで時間を守りますか。野外奉仕報告や聖書研究の報告を速やかに提出しますか。地域における真の崇拝の中心地として王国会館を維持し,それを良い状態に保つことに貢献しますか。
9 確かに,わたしたちはみな,エホバと仲間の兄弟たちから信頼できる者と見られたいと思います。わたしたちは,日ごとの必要物および霊的食物と導きをエホバが与えてくださることに頼っていますが,同時に自分も,必要な時他の人々から頼られるような仕方でエホバに用いていただきたいと願います。―ペテロ第一 4:10,11。
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会衆の集会 ― その2: 会衆の書籍研究の重要性王国宣教 1981 | 3月
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会衆の集会 ― その2: 会衆の書籍研究の重要性
1 会衆の各成員は,会衆の書籍研究の取決めから個人的に大きな益を得ることができます。ある点でそれは,会衆の他の備えを通しては直接に得ることのできない益を与えてくれます。どうしてそうなのでしょうか。
2 その理由は,会衆の書籍研究の取決めが,聖書の様々な論題の注意深い,詳細な研究の機会を与えてくれるだけでなく,同時に個人的な援助や牧羊の益,および王国宣明の業におけるわたしたち個人の責任を遂行する上での助言,励まし,指示を与えてくれるからです。
書籍研究の益
3 基本的に言って,書籍研究の取決めは,肝要な聖書の知識を取り入れる術を会衆のすべての成員に得させます。司会者自身が神の言葉の研究者です。司会者は,一人一人が聖書の知識を増し加えるだけでなく,実際的な方法でそれを適用するように援助する資格を備えています。
4 研究に関連したわたしたち個々の努力に関し,使徒 20章35節に記録されている,イエスのお定めになった原則,すなわち,「受けるより与えるほうが幸福である」という原則が当てはまります。個人の徹底的な準備,および進んで群れの討議に参加する態度は,研究を生き生きとしたものにし,出席者すべてに大きな益をもたらします。
5 また,書籍研究の取決めは,エホバが,その霊的な羊の群れのすべてに必要な個人的援助を与えるとのご自分の約束を遂行されるのに用いられる手段でもあります。(イザヤ 40:10,11)普通,司会者の割当てを受けている兄弟は長老です。牧者として,その兄弟は特に『羊のありさまをよく知る』ことに関心を払います。(箴 27:23)みなさんをよく知るにつれて,司会者はみなさんの霊的必要に注意を向けることができます。その努力は,みなさんの霊的強さを増し加えるのに寄与するかもしれません。
6 最後に,書籍研究の取決めは,会衆の割当て区域内における王国宣明の業に肝要な役割を演じます。この神聖な奉仕にすべての人が十分に参加するための取決めが設けられています。司会者は野外で率先する者として,群れ全体を援助し,この業に定期的に参加するよう一人一人を励まします。
7 これらすべての取決めにおいて協力し合えば,結果として互いにしっかりと結ばれた群れができ上がります。また,すべてのことを互いに対する愛の動機で行なうことにより,兄弟たちはイエスの真の弟子を見分けるしるしを示すのです。―ヨハネ 13:35。
出席する決意を持ちなさい
8 わたしたちの多くは,1975年に「神の千年王国は近づいた」の本を研究した楽しい経験を今でも生き生きと思い出します。この本が発行されたのは7年前ですが,その中に含まれる情報の価値は減少しておりません。
9 この際立った本が発行されて以来真理に入って来た幾十万人もの人たちは,この情報から特に強められることでしょう。実際,わたしたちすべては,これからの1年間,会衆の書籍研究に出席して,信仰の点で成長し,自分の希望を強めるべきです。これから,一度の研究も逃すまいとの決意を持たれてはいかがですか。
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弟子を作るのに助けとなる集会王国宣教 1981 | 3月
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弟子を作るのに助けとなる集会
3月1日に始まる週
13分: 29番の歌と会衆の発表。「支部の手紙」。
20分: 「良いたよりを伝える ―『わたしの聖書物語の本』を用いて」。話および聴衆との討議。聴衆の中の幾人かの人に,この本をどのように提供する計画か,また特にどこを取り上げるかについて説明してもらう。以前に「聖書物語」の本を配布した興味深い経験を持っている人がいれば,一つか二つを含める。開拓者か資格のある他の伝道者に,新しい「会話するための話題」を実演してもらう。中には違う種類の出版物を求める人々もいるので,ポケット版の書籍を携えて奉仕に行くことを提案する。「聖書物語」を求めない人々にはいつでも2冊の最新号の雑誌を簡潔に紹介する。
20分: 「雑誌を最大限に活用していますか」の記事に基づく,長老による話。4節で,五つの点のそれぞれと,個人として何をしているか,また何を行なえるかについて聴衆から注解を求める。(述べられている五つの点の一つかそれ以上をどのように実行したかを示す良い経験を話せる人がいるかもしれない。)週未の雑誌活動の取決めを発表し,みながこの活動を支持するように励ます。
7分: 97番の歌と祈り。
3月8日に始まる週
8分: 51番の歌と8ページの「発表」および会計報告。
17分: 「信頼性 ― 忠実さのしるし」を聴衆と共に討議する。幾人かの人に,参照聖句を読んで簡潔に注解してもらうよう割り当てることができる。6節と7節は必ず朗読する。
12分: 「会衆の書籍研究の重要性」の記事に基づく長老による話。霊的な益を強調し,心を込めて支持することを励ます。何年かの間にどのように益を受けてきたか,幾人かに話してもらう。さらに多くの人が出席するのに助けになる提案を述べる。今研究中の「千年王国」の本から目立った点を簡潔に取り上げる。
18分: 会衆で準備する。1978年9月号「わたしたちの王国奉仕」2ページ,9月10日に始まる週の,「家庭聖書研究を産出的に司会する(1)」をふさわしい仕方で扱ってもよい。
5分: 75番の歌と祈り。
3月15日に始まる週
8分: 70番の歌と会衆の発表。3月21日の休日の特別な雑誌活動を発表し,参加を励ます。
14分: 「1981年の記念式」の記事を質問と答えで学び,会衆の取決めを具体的に述べる。
10分: 「質問箱」を討議する。
23分: 折り込みの1節から19節までを質問と答えで討議する。時間があれば,適切な参照聖句を考慮する。節を読む必要はない。
5分: 57番の歌と祈り。
3月22日に始まる週
8分: 48番の歌と会衆の発表。4月は特別公開講演,記念式,特別号の雑誌を用いる奉仕,地帯監督の訪問など霊的にすばらしく鼓舞される月となる。できる方がこの機会を捕えて補助開拓奉仕を楽しむよう,みなを励ますことができる。
10分: 会衆で準備する。1978年9月号「わたしたちの王国奉仕」,2ページ,9月24日に始まる週の,「家庭聖書研究を産出的に司会する(2)」を調整して扱ってもよい。
15分: クリスチャン会衆の重要性。聖書に基づく討議。資料: 「組織」の本,8-10ページ。(1)1世紀に使徒と年長者たちはどのように仕えたか。(使徒 15:1,2,28,30,31)(2)「忠実で思慮深い奴隷」はいつから機能を開始したか。(ルカ 12:42-44)(3)今日だれが「忠実で思慮深い奴隷」を構成しているか。(4)今日の統治体の働きの聖書的な根拠はどんなものか。(使徒 16:4,5)(5)統治体の成員はどこから選ばれるか。(6)長老や奉仕のしもべたちは今日どのように任命されるか。(テモテ第一 3:1-13。テトス 1:5-9)(7)今日エホバは一つ以上の組織を用いておられるか。(エフェソス 4:4,5)(8)エホバはご自分の組織と別個に個人を用いておられるか。(エフェソス 3:10)(9)わたしたちは今日組織に対してどのように感謝を示せるか。
22分: 折り込みの20節から36節までを質問と答えで考慮する。31-35節の資料は,討議に続いて資格ある兄弟が各節を読む。
5分: 65番の歌と祈り。
3月29日に始まる週
10分: 38番の歌と会衆の発表。次の日曜日は4月の第1日曜日であり,特別公開講演が予定されている。特別講演のビラを十分に用い多くの方々を講演会に招待するよう励ます。また,第1日曜日の奉仕にできるだけ多くの方の参加を励ます。
20分: 「若い時代」の本の16章を用いて,長老が様々な年齢の若い人たちと話し合う。若者たちは,気晴しや娯楽の必要に関する自分たちの考え方を率直に言い表わす。しかし,親や長老たちについての批判的な発言は避ける。長老は理解を示し,十代のころ自分の経験した葛藤を思い起こす。自分の欲求よりも聖書の原則に導かれる必要性を彼らに思い出させる。―箴 16:25。テモテ第二 2:22。
長老は,自由に意見を述べるようグループに勧めながら,幾つかの質問をする。(1)スポーツに参加するのは間違いか。ある娯楽が有害なものになるのは何が原因か。(2)「身体の訓練」について聖書は何と述べているか。どんな場合にそれは有益か。避けるべきどんな落とし穴があるか。平衡を保つのはなぜ賢明か。(3)映画やテレビはどのように有益な目的に役立つことがあるか。それらはどんな場合にわなとなるか。悪行への影響をどのように受けることがあるか。(4)そうした事柄において,「選択する」とはどういうことか。さわやかで,しかも害のないレクリエーションにはどんなものがあるか。人生におけるわたしたちの主な目標はいつも何であるべきか。(このほかの提案として,1979年4月22日号「目ざめよ!」の3-12ページを参照。)
個人または家族として益を受けた野外奉仕の取決めについて話すよう聴衆に勧める。
10分: 「ものみの塔」1980年11月15日号,30,31ページの「読者からの質問」を討議する。
20分: 「ものみの塔」の重要さについて討議する。それには,献身した人々のための肝要な霊的食物と,新しく関心を持った人や他の人たちのための時宜にかなった情報が収められている。次の週末に区域で人々に特に紹介できる最新号の要点を考慮する。予約を提供してはじめて予約が得られるという点を指摘する。人々が予約しない場合には,「ものみの塔」と「目ざめよ!」の最新号を配布するように努めよう。雑誌を求める人はすべて記録し,2週間以内に新しい号を持って再訪問する。こうすれば,雑誌を定期的に届ける雑誌経路が取り決められる。予約用紙の記入方法も考慮する。4月の第一日曜日に奉仕に参加するようみなを励ます。40番の歌と祈り。
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