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支部の手紙王国宣教 1977 | 9月
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家庭聖書研究に関して埼玉県春日部市の二つの会衆は良い経験をしました。巡回監督の訪問中,どちらの会衆も新しい家庭聖書研究を取り決めることを目標に励みました。最初の週,東会衆は23件の研究を取り決めました。そして翌週西会衆は27件の研究を取り決めることができたのです。わずか2週間の間に一つの市内で合計50件の新しい研究が取り決められたのです。これは本当にすばらしいことではありませんか。約3年前,エホバの証人に敵対的な人の手によってこの地の兄弟たちの王国会館は焼失してしまいました。しかしその直後兄弟たちは市内のもっと条件の良い所にさらにりっぱな王国会館を持つことができたのです。勤勉な働きの結果,そのころ一つだった会衆は今では三つの会衆となっており,70人前後だった集会の出席数は今合計で250人にも及んでいます。これはほんの一例にしかすぎません。このようなすばらしい成果は日本のいたる所で見られるのです。わたしたちはエホバに導きを仰ぎ求め引き続き勤勉な努力を行なっていきたいと思います。収穫がなされており,これからの収穫の見込みも大きいのです。わたしたちも力を尽くして働きましょう。
7月から9月まで,100人の一時的な特別開拓者と16人の正規開拓者が未割当ての区域,そうです音信がまだ伝えられていない339の町村で奉仕しています。これら兄弟姉妹の熱心な働きの結果や経験は将来の「王国奉仕」に掲載するとして,わたしたちは必要の大きな所で励む大勢の奉仕者にエホバの祝福をお祈りします。自分たちの会衆の区域で励むわたしたちも最善を尽くしてエホバへの奉仕にあずかりましょう。
日本支部事務所で働くみなさんの兄弟
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優れた生き方を示す王国宣教 1977 | 9月
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優れた生き方を示す
1 「わたしたちの生き方が優れたものであることを他の人に示すことができると,人々はわたしたちが勧める事に耳を傾けるようになります」。これは,真理に長年いて,大勢の子供をりっぱに育てたある長老の言葉です。この長老が考えていたのはどんな事だと思いますか。クリスチャンの生き方は,いろいろな面で確かに優れています。そしてその生き方にしっかりと従えば,エホバを喜ばせるばかりか,それを見る心の正直な人に良い印象を与えます。わたしたちは他の人に真理だけでなく,わたしたちの生き方をも勧めているのです。
清潔であり,敬意を示す
2 真のクリスチャンは内面つまり心と思いも,また外面も共に清くあるようにとの聖書の助言に従います。パウロは「肉と霊のあらゆる汚れから自分を清め,神への恐れのうちに神聖さを完成しようではありませんか」,と言っています。(コリント第二 7:1)それでわたしたちは霊的に清さを保つのみならず,努めてわたしたち自身も,つまり家やその周り,また持ち物も清潔にしておくことが必要です。わたしたちが家にいても,仕事をしていても,あるいは野外奉仕をしていても,わたしたち自身の外見は見過ごすことのできないものです。大会の後わたしたちが耳にする好評はこのことが真実であることを示しています。
3 クリスチャンは礼儀正しい人でなければなりません。カエサルの権威には敬意を示し,法を施行する役人や物事が安全にいくよう助けて地域社会に貢献している人々にすぐに従うべきです。(ローマ 13:1,2)また,人は財産やプライバシーなどの権利を持っていることをはっきりと認めて,地域社会の人々に敬意を示すべきです。子供たちは学校の価値を認めて一生懸命勉強し教師を支持するよう教えられるべきです。(ペテロ第一 3:15)年配の人々は会衆内でも会衆外でもふさわしい敬意を受けるべきです。―レビ 19:32。
良い家族,正直
4 真のクリスチャンは,夫が監督を行なう責任を担い,家族の必要をまかない,妻が愛ある協力と忠節な支持を与えることにより結婚を成功させるよう努力します。夫婦はまた,家族内に幸福な雰囲気がかもしだされるよう努めます。(コロサイ 3:18-21)子供たちは従順で役立ち,親切であるよう教えられるので,世の子供たちの間でよく見られる反抗的な精神から守られます。(テモテ第二 3:1-3)そのような多くの模範があるのは会衆にとって何と祝福でしょう。
5 クリスチャンは正直でなければなりません。これは小さな事にも大きな事にも当てはまります。不正直な人はどこにいてもそうであることがすぐに分かります。借りたものは必ず返し,それもすぐにそうするのが最善です。正直であるためにはまた,世俗の雇い主に対して一日十分に働くことが必要です。イエスは『カエサルのものはカエサルに返すよう』にと言われましたが,これには税金を払うことが過度のものに思えるようなことがあってもそうすべきです。―マタイ 22:21。ローマ 13:7。
6 わたしたちは人々に与える印象のことを主に気遣っているのではありません。わたしたちはエホバを喜ばせることを願っているのです。それでわたしたちはほかにもなすべき重要な業があることも忘れてはいません。それはすなわち,区域内の人々に良いたよりを語り,耳を傾ける人々を教えることにより,世を照らす者として行動することです。
7 しかし人の生き方はそれ自体証しとなることをわたしたちは十分に知っています。それでわたしたちの生き方は,確かに異なるもの,この優れた生き方に真に沿うものでなければなりません。そうすれば人々はわたしたちの勧めることにもっと進んで耳を傾けるようになるでしょう。―ガラテア 5:22-25。
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野外奉仕の日を十分に活用する王国宣教 1977 | 9月
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野外奉仕の日を十分に活用する
1 野外奉仕に参加するためには努力と計画が必要です。仕事の予定,家庭,注意を向けねばならない家族や生活上の他の細かい事柄があるのです。証言を行なうためのわたしたちの区域は広範囲に及び,行き来にかなりの時間と費用がかかる所もあるでしょう。こうした要素が関係しているとしても,わたしたちはパウロの次の言葉を思いに留めておきたいと思います。「ですから,わたしの走り方は目標の不確かなものではありません。わたしの打撃のしかたは空を打つようなものではありません」。(コリント第一 9:26)それで,ひとたび出たなら,野外にとどまってはいかがですか。
2 なされる努力から最大のものを得るため,多くのことを行なえます。例えば,野外奉仕のために集合する時,みなが時間を守り,早目に来るように努力するのは望ましいことです。だれかが遅れて集合場所に来ることが分かっていれば,遅れて来る人をだれか一人が待つようにし,群れは時間通りに奉仕を始めることができます。このようにすれば,エホバにささげる大切な時間を無だにしないで済みます。
3 奉仕を組織する長老や群れの司会者が行なえることもいろいろあります。その一つは,十分前もって区域を調べておき,群れの奉仕のために十分の区域を用意しておくことです。そうすれば手際よくグループを組織し時間通りに奉仕を始めることができます。さらに,一つのブロックを小人数で囲むように取り決め,大勢が同じブロックを囲むことによって生じる時間の浪費を避けるのは良いことです。
4 特別の努力を払って遠い区域に手を伸ばす時には,時間が無だにならないよう十分に配慮なさってください。群れをよく組織しておけば区域に着いた時,一人が早目に帰るため全員が早く帰らねばならないといったことを避けられ,すべての人がほぼ同じぐらいの時間とどまれるでしょう。少しの時間だけ働ける人はもっと近くの区域で奉仕できるでしょう。お弁当を持って行くのもよいかもしれません。そうすればこのような遠い区域で最大限の時間を費やせるでしょう。
5 再訪問を行なう時にも注意深く考慮する必要があります。よく計画すれば同じ方面の再訪問をまとめてふさわしい順路で効果的に行なう計画を立てることができます。場合によっては,区域に出かけてゆく時あるいは帰り道に再訪問を計画するのも良いことです。このように状況に合わせて物事を取り決めることにより,奉仕のための時間をより十分に活用できるでしょう。
6 公の証言の業に対して準備することに関連して計画を立て努力することにより,できるだけ長く野外にとどまるようにしてはどうですか。天候や他の状況に恵まれるなら,こうしたことを生かして,いつも以上に行なうようにしてください。他の人と真理を話すのにもっと多くの時間をとれば,それだけ,正直な心の持ち主を見いだす機会に恵まれることになります。そのようにしてさらにエホバに賛美がもたらされ,わたしたちも神聖な奉仕からより大きな喜びを経験するでしょう。
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聖書はすぐ近くにありますか王国宣教 1977 | 9月
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聖書はすぐ近くにありますか
1 「わたしがあるビジネスマンと昼食を取っていた時,話題が悪化する世界情勢に転じました。わたしはいつも聖書をポケットに入れて持っていますので,テモテ第二 3章1-5節を読み,それが今日にあてはまると思わないかと尋ねました。これは長い,興味深い会話に発展し,もっと多くの聖句を読みました。わたしたちが別れる時,彼は関心を持っていることが分かりましたので,彼の家の近くのだれかがその人を訪問するよう喜んで取り決めようと告げました。彼は『いいえ,あなたに来ていただきたいです。あなたはすべての答えを聖書から読んでくださいました』と言いました」。これはこの兄弟にとって特別の経験ではありませんでした。こうしたことは,これまでに何度もあったのです。この兄弟は,真理に長年の間とどまっており,聖書そのものから証言できるようにすることを目標にしています。この兄弟はいつも聖書を手近に持っています。
2 あなたの聖書もいつも手近な所にありますか。このことに関して,詩篇 1篇2節(新)が述べていることに注目してください。「その人の喜びはエホバの律法にあり彼はその律法を昼も夜も小声で熟読します」。どんな職人にとっても自分の商売道具は欠かすことのできないものです。それを持たずに仕事に行くようなことは考えられません。聖書はわたしたちの最も大切な道具です。それはわたしたちをあらゆる良い業に備えさせます。(テモテ第二 3:16,17)それは近くにあるべきです。
家庭でそれを手近な所に置いておく
3 能率についての専門家によると,多くのことを成し遂げる人は他の人が浪費してしまう時間をよく用いるということです。一日のうちかなりの時間は物事の「合間」に費やされます。通勤や通学の時間,買い物の合間,休憩やその他の時間です。このような待っている時間に,聖書を読むこと以上に人をさわやかにし,益を与えるものがほかにあるでしょうか。わたしたちの神権学校の9月中の聖書朗読は一週間約8ページです。それは普通の読み手なら約3,40分で読めます。
4 しかし聖書をそのままずっと読む以上のことがあります。あなたは次の「会話するための話題」をよく覚えましたか。(4ページの「良いたよりを伝える」を参照してください。)聖書を身近に置いておき,「小声」でそれを読んだり朗読したりすれば,野外であなたがそれを用いる前にそれを十分にこなすことができます。(ヨシュア 1:8)「話題」を幾度も繰り返すことにより,野外で生ずるかもしれない付加的な論議や反対にどう答えるかあなたに考えるようにさせるでしょう。あるいは,ある再訪問で答えなければならない質問を準備しておられますか。あるいは聖書研究を始めることを希望しておられますか。ではそれを頭の中で ― もし仕事中にそれが許されるなら一日のうち幾度も ― 練習してみてはどうですか。
王国会館や野外奉仕で
5 王国会館では聖書をすぐに用いるようにしておられますか。多くの人は「ものみの塔」研究の研究記事が以前よりも短くなり,聖書をもっと使えるようになったことを喜んでいます。いつも集会に聖書をもってきて,それを用いるようにしましょう。また最近,ある質問には聖句が参照されています。あなたは一つの聖句を読み,それがどのように適用するかについて自発的に注解を述べることをお望みかもしれません。
6 野外奉仕の際には聖書を携えてゆきますか。ある兄弟たちは聖書を手に持って,戸口に近づきます。ある区域では兄弟たちはかばんの中から聖書をすぐ取り出せるようにしておく方を好みます。いずれにしても,聖書はわたしたちの主な道具であり,すぐに使えるようにしておくべきでしょう。
7 先に述べたように,詩篇作者は神の律法を昼も夜も読むように励ましました。いつも聖書を身近に置いて詩篇作者の助言に従うなら,確かに一層の祝福を味わうことになります。
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会話するための話題王国宣教 1977 | 9月
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会話するための話題
将来を予告することは可能ですか
1. イエスの弟子たちは将来について尋ねた ― ルカ 21:7。
2. イエスは今日起きている事柄を予告された ― ルカ 21:10,11,28。(4ページ「良いたよりを伝える」を参照する。)
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