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あなたは自分の相続財産の価値を認識していますかものみの塔 1984 | 11月15日
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16 パウロはクリスチャンのためにどんな規準を設けましたか。
16 キリストの思いを持っているなら,今日の大半の娯楽に見られる,いわれのない暴力,病的な残酷さ,露骨な不道徳行為に関しては良心のとがめを持つべきではないでしょうか。実際,わたしたちはどんな規準を持つべきでしょうか。パウロは次のように答えています。「何であれ真実なこと,何であれまじめなこと,何であれ義にかなっていること,何であれ貞潔なこと,何であれ愛すべきこと,何であれよく言われること,また何であれ徳とされることや称賛すべきことがあれば,そうしたことを考え続けなさい」― フィリピ 4:8。
17 (イ)ポルノとは何ですか。(ロ)ある人々はどのように自分の思いを汚してきましたか。(ハ)賢明な道とはどんなものですか。
17 確かに,この使徒の命令に従うほうが優れており,安全です。不幸にもある人々は,ポルノ的なテレビ,映画,本a について『考え続けました』。その結果,自分たちの思いと心を,不道徳と性倒錯で汚してしまいました。使徒の次の諭しを適用するほうがどれほど優れていたか分かりません。「兄弟たち,[霊的な事柄における]理解力の点で幼子となってはなりません。しかし,悪に関してはみどりごでありなさい」― コリント第一 14:20。
わたしたちの認識をどのように深めることができるか
18 保護となり,神聖な物事を認識する助けとなり得るものは何ですか。
18 両親との親しい関係があれば,両親の愛や根本的な方針がよく分かるようになり,家族を失望させるようなことは起こりにくくなります。エホバとわたしたちとの関係についても同じことが言えます。しかし,どうしたらその関係を強化できるでしょうか。神を親しく知ることによってです。神の言葉の深い個人研究をすれば,どんな誘惑にも抵抗できるほどに神をよく知り,また愛するよう助けられます。詩編 23編でダビデが述べているように,わたしたちの牧者であられるエホバが共におられることを常に感じるようになります。牧者がそれほど近くにおられるのに重大な過ちを犯すのは,何と愚かなことでしょう!―ヘブライ 4:13。
19,20 (イ)個人研究に関してどんな二つの問題がありますか。(ロ)現在,個人研究のための時間が以前より減っているように見えるのはなぜですか。
19 とはいえ,二つの根本的な問題があります。第一に,多くの人にとって個人研究は重荷だということです。教育制度の欠陥のために,読むことに大きな困難を覚える人は少なくありません。そのような人たちにとって研究は努力のいることです。しかし,生活の中で,永続的な価値をもつものはどれも努力を必要とします。宇宙の主権者なる主,過分のご親切の父また神であられるエホバを知るのは,努力するだけの価値のあることではないでしょうか。―マタイ 6:9。ヤコブ 4:8。
20 二番目の問題は,個人研究のための時間が不足しているように思えることです。しかし,30ないし40年前には,会話を交わし,読書し,手紙を書き,家族で散歩し,黙想するための時間はあったように思えます。なぜ事情が変わってしまったのでしょうか。インフレの一形態がわたしたちの時間に影響を及ぼしてきました。現実にそった言い方をすれば,1日がもはや24時間の長さを持たないことがしばしばあります。なぜでしょうか。なぜなら“泥棒”が多くの家庭に入り込んで,貴重な時間を多く奪っているからです。その“泥棒”とは何だかお分かりですか。そうです,それは人をまひさせる影響力を持つテレビです。ある調査は,「平均的なアメリカの家族は,1日に7時間22分テレビを見ている」と指摘しています。それは1日の3分の1近い時間です。あなたは平均して毎日どれほどの時間をテレビを見ることに費やしていますか。人々がテレビの前で無為に過ごす時,毎日世界中で幾十億という貴重な時間が奪われているのです。内容が清く,楽しくて教育的な番組も確かにありますが,それらの番組も時間を奪います。テレビの魅力は人を強く引きつけるのです。
21 (イ)一部の人はどんな問題を抱えるかもしれませんか。(ロ)あなたは,何が解決策になると思いますか。
21 クリスチャンはどのようにこの“泥棒”の被害に遭わないようにできますか。時間を厳重に管理することによってしかできません。テレビを見る時間を制限するのです。優先順位を決めておきます。人々や人々との関係のほうがテレビより大切です。例えば,自分の好きなテレビ番組を見ている時に人が突然訪問してきたら,あなたは憤りますか。また,退屈な番組や悪い番組の時でさえ,テレビを消すのが難しく思えますか。そのような人は問題を抱えています。―コリント第一 9:24-27。
22 他の事を追い求めるため,どのようにすればテレビを見るのに使っていた時間を買い戻せますか。
22 個人研究や人々との関係のためにその貴重な時間を買い戻すには,どのように実際的な措置を講ずることができますか。クリスチャンが見るのにふさわしい番組に注目し,行なうべき,より重要な事柄がほかにない時にそれらの番組だけを見ることです。ある人はさらに強硬な方法をとり,家の中からテレビを全く除いてしまいました。これは個人的な事柄ですが,その人たちはテレビがないからといって決して霊的に弱くなってはいません。―エフェソス 5:15,16。
23,24 わたしたちの相続財産に対する真の認識を示すため何ができますか。(ヘブライ 11:26)
23 では,わたしたちの貴重な相続財産を保ち,それを『一杯のひら豆の煮物』のために売ってしまわないようにするために,何ができますか。クリスチャンの生活の中でより重要な事柄をしっかりと見極めてください。優先順位を定め,それに従うのです。使徒パウロが『上への召しという賞のため目標に向かって走った』ように,そのとこしえの命という賜物を得るために良心的に最後まで努力を続けてください。ヤコブのように,相続財産に対する深い認識を示しましょう。モーセのように,『報いを一心に見つめて』ください。―フィリピ 1:9,10; 3:13,14。ヘブライ 11:24-26。
24 どのようにすれば,このすべてを行なうための動機づけを得られますか。聖書の勤勉な研究によってできます。学んだ事柄を毎日の生活の中に適用するのです。定期的にクリスチャンの集会に出席し,出席している間はしっかりと注意を払います。正しいことを愛し,悪いことを憎みます。執拗にわき上がってくる何らかの肉的な欲求を満たそうとして,自分の相続財産を軽んじてはなりません。あなたの相続財産である永遠の命は,『一杯のひら豆の煮物』がどんな現代的な形を取っていようと,そのいずれよりもはるかに価値があるものなのです。―ヘブライ 10:24,25; 12:12-16。
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清められて,りっぱな業に熱心ものみの塔 1984 | 11月15日
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清められて,りっぱな業に熱心
『イエス・キリストはご自身を与えてくださいましたが,それは,ご自分が特別に所有する民,りっぱな業に熱心な民を,ご自身のために清めるためでした』― テトス 2:13,14。
1 エホバの証人が,清く,熱心でなければならないのはなぜですか。
エホバは聖なる方,善良で廉直な方であられます。エホバもみ子もすばらしい業を熱心に成し遂げられます。(レビ記 19:2。詩編 25:8。ヨハネ 5:17)ですから,エホバの証人はみな,清く,りっぱな業に熱心でなければなりません。
2 (イ)使徒パウロは,どのように清さを熱心さと結びつけましたか。(ロ)これからわたしたちはどんな質問を考慮しますか。
2 使徒パウロは,イエスが神の過分のご親切により,
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