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    ものみの塔 1958 | 3月15日
    • 主の夕食

      主の夕食は,また,『主の晩餐』,『聖晩餐』,『聖餐式』としても知られています。この意味に関して聖書は何と述べているでしようか?

      神の御行動を記念するために,適当な祝いをしたり,または毎年それに関する記憶を新たにすることは適切なことです。そのために神は,毎年1度過越しの祝いをすることによつて,エジプトの束縛からの奇跡的な解放を記念するようイスラエル人に命令しました。西暦33年ニサンの14日イエスと彼の使徒たちは,この命令に従つて,過越しを祝うためにエルサレムに集りました。

      その祝の終りにあたつて,イエスは新しい事柄を制定されました。それは過越しのかわりに,イエスの死を記念することでした。

      イエスの死が記念されるべきであるということは最も正当なことではなかつたでしようか。ヱホバ神にとつてイエスの死は,イスラエル民族をエジプトの束縛から解放されたよりも,より偉大な勝利を画するものではなかつたでしようか。全くその通りです。というのは,イエスはその時,完全な人間が,悪魔のでき得るすべての事柄にも拘らず,死ぬまで忠実を保ち得ることを証明されたからです。またイエスは,『神の小羊』として,すべての人類が,罪と死と悪魔の束縛から解放される基礎を置かれました。―ヨハネ 1:29。

      この出来事を記録した人々の中にマタイがいますが,彼はそこに出席していました,『彼らが食べているときに,イエスはパンを一片取り,祝福を述べた後にそのパンをさいて,弟子たちに与えて,「取つて食べよ,これはわたしのからだを意味す」と言われた。また杯を取つて,感謝を捧げてから彼らに与え,「あなた方はみな,この杯から飲みなさい。これは罪のゆるしを得させようと,多くの人のために注がれるわたしの『契約の血』を意味する。」』ルカとパウロの記録は,イエスが与えた更に詳しい戒めについて述べています,『わたしの記念として,このように行いなさい。』― マタイ 26:26-28新世。コリント前 11:24,新口。

      イエスは,その言葉によつて何を意味され,またどのように彼の追随者たちが彼の死を記念するよう意図されたのでしようか。この夕食は秘蹟でしようか。イエスの死は何回記念されるべきですか。象徴物である葡萄酒とパンに与ることによつて何が表示されるのでしようか。だれがそれに与ることができ,また,それに与る人々の責任は何でしようか。

      主の夕食は秘蹟ではありません。ある人がそれに与つても,それによつて神から特別の恵みと祝福が与えられるのではありません。神の御言葉の中には,秘蹟という言葉はおろか,そのような考え方さえ見出すことはできません。事実,人がそれにふさわしく与らないならば,その人は飲んだり食べたりすることによつて自分自身にとがをもたらしているのです。すべての従順は神の証認と祝福に価するべきであつて,行為そのものに効力があるのではありません。

      パンと葡萄酒

      イエスは酵母の入つていないパンを使用されました。過越しの日に,ユダヤ人が彼らの家庭で食べるのを許されていたパンは,この種のものだけでした。酵母やイーストを,悪意や,不正や,不法にたとえられたイエスの実例や,使徒パウロの言葉を考慮に入れるとき,主の夕食に使用されるパンにイーストを入れないで作るのは正しいことです。そのようにして作られたパンはかたくて,もろいですから,イエスはそれをさかれたと書かれています。ですから私たちは,イエスがパンをさかれたことに対して,どのような象徴的意味も付加する必要はありません。酒類の販売で大きな害が流されたため,ある人は,イエスは葡萄の果汁を使用された,だから,葡萄酒よりも葡萄の果汁を使用すべきだと強調しました。しかし,イエスの時代には,葡萄の汁を貯蔵する方法は何もありませんでしたから,葡萄の実は,イエスの話された言葉にさえ示されているように,醱酵した葡萄酒だつたに違いありません。ある人はその色について質問しますが,イエスがそれを血にたとえられたところをみますと,赤い葡萄酒であつたと結論するのは合理的です。

      ある神学者たちは,その表象に与る人々が,パンと葡萄酒の両方を受ける必要はないと主張します。しかしながら,イエスは,そこにいた(ユダはその前に出ていきました)11人の使徒に,パンと葡萄酒の両方を与えられましたから,この主張を正当化する聖書的なものはありません。そのような習慣は単に,教職者と信徒の非聖書的な区別をより一層はつきりさせる方策にすぎません。この問題で,多くの戦争が行われ,多くの生命が失われました。ハス派は表象物の両方を受けることを主張し,ローマ教会は,彼らに葡萄酒を与えるのを拒絶しようと欲したのです。

      何回祝われましたか

      多くの宗教権威者たちは,使徒行伝 2章の42,46節のような聖句を引用して,初期のクリスチャンたちが,主の夕食を毎日祝つたと主張します。しかしながら,そのような場合,葡萄酒のことは述べられていませんから,その『パンをさく』ことはむしろ食事をすることで主の夕食の祝であつたとは考えられません。この後難破した船に乗つていたパウロと彼の同行の旅人たちは,何日も食事をしていなかつたので,パウロは,彼ら全部に食べることをすすめました。そして後,『彼は……パンを取り,みんなの前で神に感謝し,それをさいて食べはじめた。』― 使行 27:35,新口。

      イエスは彼の死の記念を,過越しの晩に制定されましたから,それを過越しと同様に,1年に1回祝うように意図されたと結論するのは合理的ではないでしようか。全くその通りです。ですからキャノン・フォクスレイが『われわれは,クリスチャン聖餐式が,過越しのように,1年1回のものであると考えたかも知れない。』と言つたのです。しかし,フォックスレイは,他の『パンをさく』ことと,主の夕食とを混同しましたから真理を見逃しました。―バートレット著,「使徒時代」。

      その上ニサンは春にはじまりユダヤ暦の最初の月で,過越しはニサンの14日に祝われなければなりませんでした。それと同じように,イエスの死の記念日がその死なれた日ニサンの14日であるのは合理的なことです。そして,その日が記念すべき日であつたことはパウロの次の言葉によつても明白です,『このパンを食し,この杯を飲むごとに,それによつて,主がこられる時に至るまで,主の死を告げ知らせるのである。』― コリント前 11:26,新口。

      誰が与ることができますか

      人が主の夕食のパンと葡萄酒に与ることは,何を表象するでしようか。それは,それに与る人々が,イエスの流された血に信仰を持つていること,また,イエスが彼らの利益のためになされた犠牲の恩恵を受け入れていることを示します。それは,イエスが他の時に言われた通りです,『わたしの肉を食べ,わたしの血を飲む者には永遠の命があり,わたしはその人を終りの日によみがえらせるであろう。』― ヨハネ 6:54,新口。

      イエスは更に,葡萄酒は,イエスの追随者のために,新しい契約を有効にした彼の血を象徴すると言われました。このことは,古い律法契約を有効にした,雄牛や山羊の血を思い起させます。ですから,結局,霊的イスラエルに属する人々,すなわちキリストの体に属する人々のみが,ふさわしくそれに与ることができることになります,『わたしたちが祝福する祝福の杯,それはキリストの血にあずかることではないか。わたしたちがさくパン,それはキリストのからだにあずかることではないか。パンが一つであるから,わたしたちは多くいても,一つのからだなのである。みんなの者が一つのパンを共にいただくからである。』― コリント前 10:16,17,新口。

      献身しているクリスチャンは全部,キリストの体の成員ではないのですか? いいえ,そうではありません。聖書は,キリストが,『小さい群』をもつていると同様に,他の羊である『大ぜいの群衆』をも持つておられることを示しています。どちらの級にせよ,その成員になるためには,人は,神の御言葉を知り神の僕たちと交わり,信仰を働かせなければなりません。そして自分の以前の行いを悔改め,神の御旨を行い,イエスの足跡に従うために献身しなければなりません。その献身の次にはイエスの命令に従つて,水の洗礼を受けなければなりません。―ルカ 12:32。黙示 7:9。ヨハネ 10:16,新口。

      すべてのキリストの羊は,これらの過程をふまなければなりません。しかしながら,キリストの体の小さい群の成員になる人々のために,神は特別の行いをされます。どのようにですか。まず最初に,彼らがキリストの血に信仰を持つているために,彼らを義と宣言されます。そして,彼の聖霊によつて,彼らを霊的子として生み出し,神の世嗣またキリストの共同相続者として天に召されます。彼らはキリストと共に,王としてまた祭司として1000年間支配します。彼らは,14万4000人に制限されていますから,ほんとうに小さい群です。―黙示 20:5,6; 14:1,3。

      これらの人々のみが,『新しく生れ』た者たちです。パウロの言葉は,彼らのみに適用されます,『あなたがたは……子たる身分を授ける霊を受けたのである。その霊によつて,わたしたちは「アバ,父よ」と呼ぶのである。御霊みずから,わたしたちの霊と共に,わたしたちが神の子であることをあかして下さる。』これらの人々は,天的栄光に対する確実な生きた希望を持つています。―ヨハネ 3:7。ロマ 8:15-17。ペテロ前 1:3,4,新口。

      これらの人々は,「からだを,神への生きた犠牲としてささげつづけ」なければなりません。またキリストと同じように,神の御名と御国を忠実に証明し,清い模範的な生活をしなければなりません。―ロマ 12:1。ヨハネ 18:37。ガラテヤ 5:19-21。

      他の羊である大いなる群集を形成する人々は,キリストの体の成員ではありませんから,主の夕食に与りません。しかし,彼らもまた,キリストの犠牲と神の御国の支配より利益を得,ヱホバの新しい世界であるパラダイスの地上において永遠の生命を与えられます。

      他の羊は,主の夕食に与りませんが,しかし,主の夕食とそれに与る人々に深い興味をもつています。すべての他の羊は,すべての善意者と共に,4月3日午後6時以後,ヱホバのクリスチャン証者と共に集つて,主の夕食が祝われるのを見,そして,ヱホバの御名の証明と,彼ら自身が永遠の生命を得るのに,キリストの死がいかに重要であつたかについて詳細な説明を聞くよう招待されています。

      [105ページの図版]

      Genuine Fermented WINE

  • 私は私の忠実の中に歩む
    ものみの塔 1958 | 3月15日
    • 私は私の忠実の中に歩む

      日本

      日本にいる殆どの伝道者は開拓者になることを希望しています。特別開拓者に加えて,多くの正規開拓者や休暇開拓者がいますが彼らも会衆の区域内で素晴しい奉仕の業を行つています。中年をすぎたある兄弟は,地域大会で,彼と彼の妻が,1929年という昔にどのように「ものみの塔」の集会に出席したかということや,その後第二次世界大戦が終つて宣教者とあうまで連絡を失つていたことを話しました。彼らは現在古い世からすつかり離れています。彼は自分と妻の両方が開拓者になれるように退職しました。この兄弟の妻はほほえみながら,主人が日本人の夫たちがあまりしないようなことをするようになつたと話しました。つまり彼は家事を手伝うわけです。このようにして両人とも開拓者の時間を達成することができます。

      もう一つの真理に円熟しつつある家族は,家の仏壇をどう仕末しようかという問題にぶつかりました。こわしたでしようか。それよりもよい考えを思につきました。彼らはそれを古道具屋に売つてそのお金を協会に寄附しました。

      沖繩

      沖繩は暑い所です。しかし新世社会の前進は暑さのために中止しません。一般の人々は,暑い夏の午後家で眠ります。しかし,沖繩には,72歳になる白髪の姉妹がいますが,この姉妹は雑誌の日には午前も午後も働きます。

      この姉妹は,以前,熱心な教会員で,牧師の支持者でした。しかし,ある期間聖書の研究をした後,教会を離れました。このことは牧師にとつては非常に残念なことでした。この姉妹は6人の孫たちの世話をしていますが,それでも仕事をやりくりして伝道する時間を作ります。彼女はこのように言います,『年寄りですから,やはり買物などに行く時は疲れを感じますが,不思議に伝道に行く時には疲れを感じません。ヱホバに奉仕することだけが私の楽しみです。』彼女は,自分が死ぬ時には,祖先崇拝の式例は不要にするよう家族に言い渡しました。

      雑誌の日のグループにこの姉妹が加わるので,兄弟たちは励ましを受けます。しかしここでちよつと彼らの雑誌配布の努力の成果を見てごらんなさい。特別開拓者は1年を通じて平均1ヵ月に342.8冊,正規開拓者と休暇開拓者は1ヵ月242.9冊配布しました。会衆の伝道者はどうでしようか。毎月53.8冊という天文学的数字にのぼり,彼らの目標の殆ど6倍を配布します。

      沖繩のある孤立した場所にいる1人の男の人は,「新しい世を信ずる基礎」を1冊求めました。彼はそれに興味をおぼえたので東京に『神を真とすべし』を送るよう手紙を書きました。そして同時に沖繩の一つの教会に問いあわせました。本は早速東京からはるばる送られて来ました。殆ど同時に,一人の伝道者が,善意者の再訪間用紙を受け取つて彼を訪問し,研究をはじめました。それから後,教会に出した手紙の返事として彼は,その教会の礼拝案内を受け取りました。彼はもう教会には興味を持つていませんがいまは「ものみの塔」の書籍を友達に配布しています。―「1958年ヱホバの証者の年鑑」より

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