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キリストの死を記念する ― なぜ,いつ,どのようにして,だれが,またどこでですかものみの塔 1977 | 3月15日
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ために,発酵した純粋の赤ぶどう酒を使われたように,今日でも,記念式に用いるぶどう酒は,添加物によって強くするとか,甘くするとか,あるいは風味を付けるなどしたものではなく,純粋の赤ぶどう酒でなければなりません。
だれがあずかるか
ではこれらの表象物にはだれが適切にあずかることができるでしょうか。イエスは,ご自分の11人の忠実な使徒だけがいるときに記念式を制定されました。その後イエスは彼らに,わたしはあなたがたのために天に場所を備えに行く,と言われました。(ヨハネ 14:1-3)また,王国のための契約を彼らと結んだとも言われました。(ルカ 22:28-30)したがって,主の晩さん ― 記念式はこのようにも呼ばれています ― にあずかる人は,天の王国においてイエスに加わることを期待している人々,また新しい契約に入れられている人々だけです。―ルカ 12:32。ヘブライ 8:10-13。コリント第一 11:20。
それら表象物にあずかる人については,さらに次のように述べられています。「霊そのものが,わたしたちの霊とともに,わたしたちが神の子どもであることを証ししています。さて,子どもであるならば,相続人でもあります。実に,神の相続人であり,キリストと共同の相続人です。ただし,ともに栄光を受けるため,ともに苦しむならばです」。(ローマ 8:16,17)パウロはそのようなクリスチャンたちに,記念式を守る正しい方法について指示を与える手紙を書き送りました。そして彼らについてさらに,復活においてはあなたがたは不朽と不滅性を着けるのです,と述べています。(コリント第一 11:20-34; 15:50-54)ですから,この天的希望を持つ人々だけが,記念式のパンとぶどう酒に正しくあずかることができる,ということが理解できます。
ほかにだれが益を受けるか
イエス・キリストの追随者たちのためには二通りの定めがあります。このことを示唆しているのは,神の民が天の栄光と地上の楽園的状態とを楽しむ,と聖書が述べている事実です。(啓示 20:4,6; 21:3,4)イエスはこの二つの級のことを,ついには一つの群れとなる二つの囲いの中の群れと言われました。(ヨハネ 10:16)同様に,人間がせつなる期待をいだいて「神の子たち」の表わし示されるのを待っていることについても書かれています。(ローマ 8:19-21)この子たちはまた,「神と子羊に対する初穂」とも言われていて,さらに他の穂,つまりあとの「穂」もあることを示唆しています。(啓示 14:1,4)このことはさらに,イエス・キリストは,「わたしたちの罪のためのなだめの犠牲です。ただし,わたしたちの罪のためだけでなく,全世界の罪のためでもあります」という,霊感による言葉の中にも示されています。(ヨハネ第一 2:2)この区別はまた,王国相続者たちが,地の全家族を祝福することになっているアブラハムの胤になぞらえられている点にも見られます。―創世 22:17,18。ガラテア 3:29。
ですから,地的希望を持ち,新しい契約に入れられていない「ほかの羊」の「大群衆」は,記念式のとき,パンとぶどう酒にあずかるべきでないことは明らかです。では彼らが出席することに何か意味がありますか。確かにあります。わたしたちはこれを,ある意味で,結婚記念日の祝いに例えることができるかもしれません。もちろん,その祝いは主にその夫婦に関係のあるものですが,それでも二人が,自分たちの幸せにあずかるように,友人や親族などを招待するのはもっともなことです。(啓示 19:6,7と比較してください)地的希望を持つ人々は,天的希望を持つ人々に関係する事柄に大きな関心を抱いています。それで自分も喜びをもって出席し,その式に敬意を表します。
確かにすべての人は,自分がどちらの希望を与えられていようと,出席することによって大きな益を受けます。この式はいつも,エホバ神が,わたしたちを贖うものとしてそのみ子を与えて示してくださった愛という偉大な特質を詳しく話す機会として用いられます。またこの式は,わたしたちのために命を捨ててくださったイエスの愛の深さと,ご自分の追随者たちのために残された立派な手本をも強調します。(ヨハネ 15:12,13。コリント第一 15:3)聖書がさらに示すところによると,主の晩さんは,出席者全員が自己を吟味する一つの機会ともなります。とりわけ互いに対する愛を吟味する機会となります。というのは,イエスがそのときこう言われたからです。「わたしはあなたがたに新しいおきてを与えます。それは,あなたがたが互いに愛し合うことです。つまり,わたしがあなたがたを愛したとおりに,あなたがたも互いを愛することです」。確かに,エホバ神とイエス・キリストが極めて顕著にお示しになったこの愛という特質は,希望のいかんにかかわらずすべてのクリスチャンを見分けるしるしでなければなりません。―ヨハネ 13:34,35。
どこに出席するか
キリストの死の記念式は喜びの時です。というのは,あの記念すべき晩さんの席でイエスは使徒たちに,「わたしは世を征服したのです」と言うことができたからです。(ヨハネ 16:33)イエスが忠誠を保つことによって悪魔を偽り者とし神の真実さを証明されたのは確かに喜ばしいことです。まもなくエホバの証人は,世界中にある4万余の会衆で,イエスの死の喜ばしい記念式を執り行ないます。あなたも,エホバ神とイエス・キリストがわたしたちのためにしてくださったことに感謝している,あるいはそのことについてもっと知りたいと思っている人の一人ですか。ではどうぞ,1977年4月3日,日曜日の日没後,エホバの証人の王国会館においでになって,このキリストの死の記念式に参列なさってください。それはエホバ神への賛美となり,あなたご自身の霊的福祉となります。
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国際連合 ― 危険な野獣?ものみの塔 1977 | 3月15日
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国際連合 ― 危険な野獣?
聖書の中で,国際連合が危険な野獣として描写されているのをご存じでしたか。「世の苦難からの人間の救いは近い!」と題する384ページの本は,その理由を説明しています。この本の「人間の古い秩序が神の新秩序に道を譲る時!」という,興味深い章をお読みになってください。この本はわずか300円のご寄付でお求めになれます。郵送料は発行者が負担いたします。108 東京都港区三田5丁目5番8号 ものみの塔聖書冊子協会(振替 東京 5-138022番)にお申し込みください。
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