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生命を求める者たちに対するエホバの要求ものみの塔 1961 | 5月1日
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16 その反対も真実にちがいありません。もし人々が知識が足りないために滅ぼされるなら,エホバの知識を持つ人々は永遠の生命が保証されます。テモテに告げたパウロの言葉は次の通りです,「これは私たちの救い主なる神の御前で正しいことであり,受けいれられるものである。神の御心はあらゆる種類の人が救われて,真理の正確な知識にいたることである」。―テモテ前 2:3,4,新世。
17,18 生命を与える知識はどこだけに見出されますか。それを見出すために,どうすべきですか。
17 生命を与えるその知識を得るために,あなたは誠実な態度で神の言葉を熱心にしらべねばなりません。聖書に自分勝手な解釈をほどこすことができる,という人々の言葉にあざむかれて,まどわされてはなりません。聖書をしていつわりの宗教的な教理を支持させるように努力してはなりません。煉獄,永久の苦脳,三位一体,魂の不滅というような人間製の言伝えや教理,あるいは人間制度の言伝えを教えられてきたなら,神の御言葉のうちに,それらの教えに対する支持を見出そうと努力して聖句を歪曲してはなりません。もしそうするならば,あなたはエホバについての理解を決して得ないでしょう。
18 エホバ神は混乱の神ではありません。そして彼の言葉は,その心と思いから宗教的な偏見をことごとく取りのぞこうとのぞむ人々を混乱させないでしょう。この知識を求めるときに失意を感じてはなりません。むしろ,箴言の中にある次の助言に注意を払いなさい,「汝の耳を智慧に傾け汝の心をさとりにむけ,銀の如くこれを探り,秘れたる宝の如くこれを尋ねば,汝ヱホバをおそるることをさとり神を知ることを得べし」― 箴言 2:2,4,5。
19 神の要求に合うようつとめている者たちと交わることは,知識を得るさいどのように助けとなりますか。そしてクリスチャンと不信者の交わりにかんしては,何を心にとめねばなりませんか。
19 知識を得るための助けとして神の要求にかなうことに興味を持つ他の人々と会合しなさい。パウロはヘブル人たちにこうさとしました,「ある人たちがいつもしているように,集会をやめることはしないで互に励まし,かの日が近づいているのを見て,ますます,そうしようではないか」。(ヘブル 10:25,新口)このさとしが与えられているのも当然です。なぜ神は,イスラエルの国民に,まわりに住んでいる異教の人々と交わってはならぬと指示しましたか。その指示は彼らの益をはかり,保護を与えるものではありませんでしたか。神は彼らをいましめて,息子や娘を,異邦人の息子や娘と結婚させてはならないと告げました。もし彼らがこのことを許したなら,彼らの息子や娘は,異邦人の神々に仕えて,エホバ神に仕えなくなるという危険がありました。それで,彼らは結束して,ともどもに崇拝をささげ,自分たちの種族内だけで結婚すべきでした。同じことは今日でも適用します。異教の神々を崇拝する人々,神に仕える振をする人々,あるいは神の要求を知ることにも,またその要求にかなうことにも興味を持っていない人と交わるべきではありません。私たちが彼らと交わるのは,彼らに神の御言葉を伝道して教えるためだけであって,彼らと結婚したり,あるいは私たちの子供たちを彼らと結婚させるためではありません。―申命 7:3,4。
宣教は要求される
20 エホバの要求を知ってから,何をすべきですか。それをしなくてもすむ人がいますか。
20 神の要求が何であるか,よく分かってなっとくが行くなら,私たちはその要求を行なわなければなりません。ヤコブは私たちにこう告げています,「御言を行う人になりなさい。……ただ聞くだけの者となってはいけない」。(ヤコブ 1:22,新口)イエスは,御父の御こころを学ぶためだけにこの地球に来たと言われませんでした。彼は「わたしをつかわされたかたのみこころを行」うために来た,と言われました。(ヨハネ 4:34,新口)模範を示された指導者について言えることは,彼の弟子たちにも言えます。多くの人はこう言います,「私は伝道者になれない。私はイエスや使徒たちやエホバの証者のように家から家へ行って,人々に伝道することはできません」。私たちはできないと,私たちは言うかも知れません。しかし,私たちはそれをすることができると神は知っておられます。神は,人種,国籍,言語,教育あるいは職業にかかわりなく,すべての人々に御自分の要求を示されました。
21 人生におけるどんな目標は,平和と幸福そして永遠の生命という祝福をもたらしますか。
21 あなたは,いっしょうけんめい努力して大統領,政治家,弁護士,農夫,医者あるいは看護婦になれるかも知れません。しかし,あなたはいっそう高いものを,まったくいちばん高いものをあなたの目標にして,あなたの生命を永久という長い年までのばしたいとのぞみますか。エホバ神の要求を学び,キリスト・イエスに従う者として宣教に従事することにより,あなたはそうすることができます。幸福,平和,そして永遠の生命という祝福をのぞむ人は,みなエホバ神の要求にかなわねばなりません。そして,むかしの神のしもべたちとおなじく,証者になり奉仕者にならねばなりません。そのようにしてのみ,私たちは正義の新しい世でエホバ神から生命という大きな贈り物をいただき,永久に生きて神に仕えることができるのです。
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私たちの宣教の目的ものみの塔 1961 | 5月1日
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私たちの宣教の目的
「わたしは真理についてあかしをするために生れ,また,そのためにこの世にきたのである」。―ヨハネ 18:37,新口
1,2 (イ)エホバは過去において御自分のこころをなし遂げるために何を用いましたか。(ロ)この悪い世が終わる前に,エホバはどんな目的をたてていますか。まただれによって。
生ける神エホバが御自分の目的を成就しようとされるとき,彼がその目的を達成する手段にこまってしまうということは決してありません。無限の知恵を持たれるエホバは,おおくの力と被造物を用いて御自分の永遠の目的を達成せしめ,神の御心に一致する特定な仕事をさせます。むかし,神は燃える火の炎,暴風で波立つ海,大魚,野の獣,空の鳥,昆虫,御使たち,および人間を用いました。その全部は,こんどはその創造者たる神の目的をはたすために仕えました。―創世 19:1,24。ヨナ 1:4,17。列王紀下 2:24。民数紀 11:31-33。出エジプト 8:16,17。
2 今日,エホバの目的に従い,この悪い世が全く終わる時は急速に近づいています。しかし,エホバの永遠の新しい世を設立するために,サタン悪魔の支配するこの古い制度が終わる前に,エホバはもっとも緊急なもっとも重要なわざをする目的を立てられています。この緊急なわざをされるために,エホバ神は火やあらしを召しますか。彼は野の獣や空の鳥を召しますか。そのようなことはありません。この特別な特権は,天の御使たちにも与えられません。彼はこの仕事を,神を恐れる地上の人間,すなわち忠実な男や女および子供たちのために保留されました。彼らはこの悪い古い世を捨てて,神の奉仕者になるでしょう。―マタイ 24:14。
3 エホバの僕すべての第一の目的はいつも何でしたか。今日エホバが彼らの奉仕を祝福されているというどんな証拠がありますか。
3 エホバ神の証者であった最初の人間アベルの時から,エホバは御自分のしもべたちをつねに地上に有しておられました。彼らはちがったときにいろいろの奉仕の任命をうけました。しかし,彼らはみなひとつの主要な目的を共通に持っていました。それは,エホバの御名と目的を知らせることにより,エホバの御名の立証に参加することでした。それはこの地上におられたときのキリスト・イエスの目標でした。それは忠実な使徒たちの目標でした。それは,今日新しい世の社会をつくりあげる幾十万人というエホバの献身した奉仕者たちの目標です。エホバ神がこの新しい世の社会を地上につくられたのは,エホバ神の大いにして
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