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クリスチャンは正確な知識が必要ものみの塔 1959 | 9月1日
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のを聞いていたのです。事実,ペンテコストに洗礼を受けた人々は,神がモーセを通して与えられた律法の中で命令されていたひとつの祝いを行うために,エルサレムに来ていたのです,イエスご自身も言われました。『律法学者とパリサイ人とは,モーセの座にすわつている。だから,彼らがあなたがに言うことは,みな守つて実行しなさい。しかし,彼らのすることには,ならうな。彼らは言うだけで,実行しないから。』(マタイ 23:2,3,新口)ですから,彼らは当時あつた聖書の内容を知つていたのです。しかし洗礼を受ける前に,彼らは,他のある事がらを学びました。それは,キリスト・イエスは神の御子メシヤであつて,ヱホバは彼を通して救いを備えられたということでした。これに関する証明を聞き,その真実性を納得した彼らは,その事を信じないばかりか神の御子を殺した罪さえもつている制度に,もうこれ以上とどまれないことに気づいたのです。彼らは,イエスをはりつけにせよと呼んだ宗教指導者とその追随者をもつ宗教組織に属していた罪を悔い改めました。そしてキリスト・イエスに対する信仰をあますところなくひれきし,またその事を他の人々に告げる決心をしました。
20 ところが,この終りの時代にのぞんで,キリスト教国の宗教制度に属する大多数の人々は,聖書の教育を受けていません。調査によると,聖書の内容はおろか,四福音書の名称さえ言えない人々が少数いるようです。彼らは,真理の初歩から入念に教えられる必要が大いにあります。そしてそれらの事がらを学ぶまでは,洗礼を受ける立場にありません。彼らは,自分のしている事がらつまり,単に一つの教会に入ろうとしているのではなくて,ヱホバ神との聖なる関係に入ろうと,しているのであること,他の人々に真理を教える者になろうとしていること,しかもどんな結果が起きようと忠実のうちに歩ゆみつづけなければならない事をはつきりと知つているべきです。また,洗礼を受ける前に,クリスチャンの洗礼の意味を十二分に理解し,神の助けによつてそれにふさわしい生き方をしようという決意ができていなければなりません。
21 新世社会と交わつて,洗礼という段階にまで進歩し,さらに円熟へと継続的な進歩を望む人々を私たちはどのように援助することができますか。
21 この世のけがれをすべて捨て去つていなくても,清くなるために,また『造り主のかたちに従つて新しくされ,真の知識に至る新しき人』を着るために,新世社会と交わることを望む人々を援助するのは,真理の正確な知識をもつすべての献身した人々の責任です。(コロサイ 3:10,新口)ヱホバの御要求が何であるかを彼らに十分認識させなさい。彼らは,『神を真とすべし』および『これは永遠の生命を意味する』の本を勉強する際に,円熟した人から個人的な訓練を受けなければなりません。また,最も新しい本『御心が地に成るように』(英文)と『失楽園から復楽園まで』(英文)の内容も知らねばなりません。そして献身した後でも,円熟に向つて絶え間ない前進を続けるのに非常にたいせつなこの知識を得るのを援助するため,誰か彼らとつづけて研究を行わねばなりません。『だから,機会のあるごとに,だれに対しても,とくに信仰の仲間に対して,善を行おうではないか。』(ガラテヤ 6:10,新口)私たちが,こうして援助をつづけている間に,彼らが,クリスチャン証者としての彼ら自身の責任を負つて,真理を教える能力のある者になつて行くのを見るのは大きな喜びです。彼らは,まず御国と神の義を求めて,さらに大きな奉仕の特権をとらえることでしよう。
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私たちの宣教を拡大するものみの塔 1959 | 9月1日
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私たちの宣教を拡大する
1 真理を学んでいる人々には,どんな責任がかかつてきますか。イエスはこれをどのように示されましたか。
人は聖書を研究する時,真のクリスチャンが信仰を自分のものだけにしておかないということをすぐに知ります。真理は人の心を啓発し,生活にあふれるばかりの希望を与え,またクリスチャンの忠実を守つて歩むことができるように「道の光」となつてきました。もし人が,この光に感謝しているならば,自分だけのものにしておくという利己的なことはしないでしよう。『あなたがたは,世の光である』とイエスは言われました。『山の上にある町は隠れることができない。また,あかりをつけて,それを枡の下におく者はいない。むしろ燭台の上において,家の中のすべてのものを照させるのである。そのように,あなたがたの光を人々の前に輝かし,そして,人々があなたがたのよいおこないを見て,天にいますあなたがたの父をあがめるようにしなさい。』― 詩 119:105。マタイ 5:14-16,新口。
2 (イ)奉仕において,イエスとパウロは私たちにどのように模範を示しましたか。奉仕のわざに参加したいという願いを人に抱かせるものは何ですか。(ロ)詩篇記者は,ヱホバの民の活動をどのように描写しましたか。彼らはその能力をどのように改善することができますか。
2 イエスは地上におられた時,ご自身の弟子たちが,真理を教える者となるよう訓練されました。そして弟子たちが真理を学び,イエスの宣教の仕方を会得した後は,他の者に伝道させるために彼らをおつかわしになりました。イエスは,天にのぼられる前に,弟子たちにこう言われました,『あなたがたは……地のはてまで,わたしの証人となるであろう。』使徒パウロは,自分に与えられた特権をよく認識していました。そしてこう言いました,『私は利益となる事なら何でもあなた方に語つて,ためらわなかつた。また人中でも家から家へ行つても,あなた方を教えるのをためらわなかつた。』そして,『わたしがキリストにならう者であるように,あなたがたもわたしにならう者になりなさい。』と他の者にすすめました。このように,神の御言葉の戒めに注意を払う人々は,真理を隠したり,自分だけのものにしておきません。彼らは,なさねばならないわざを悟るとすぐ,神への愛に動かされて,神と神の愛に満ちた御目的を語ります。また,この古い悪い世がハルマゲドンの戦争で滅ぼされても,神の御要求に応ずる人々は生き残つて新しい世に入るということを知る時,隣人に対する愛を持つ彼らは,はやくでかけて行つてその事を他の者に告げ,救いのための神の御準備を知らせなければならないと感じます。詩篇記者は,彼らを次のように明確に描写しました,『彼らはあなたの王権の栄光について語り,あなたの強力なることを話す。』彼らは,自分の知つている事がらを証言する人々です。そして,ヱホバの制度と交わり,神の奉仕者としての能力を改善するために制度を通して設けられたあらゆる取り極めを活用することを望みます。―使行 1:8; 20:20。コリント前 11:1。詩 145:11,新口。
3 真理に対する認識がふかまるにつれて,人は何をすることを望むようになりますか。またどんな機会が開かれていますか。
3 真理に対する認識が深まるにつれて,彼らは奉仕にもつと多く参加するのを望むようになります。真理の中に堅く立ち,献身にともなう責任を認識すると,時を経ずして,より大きな奉仕を行うのを望むようになります。こういうぐあいで,多くの人々が,開拓奉仕に入りました。彼らは,自分の住んでいる土地に住みつづけ,また働くでしよう。しかし,今は,他の人々を教えるのに毎月すくなくとも100時間ついやすことができるよう仕事をやりくりします。このようにして,彼らは心から愛している仕事により多くの時間をささげています。そして,イエスの言われたごとく,『私はあなたの御心をなすのをよろこぶ。あなたの律法は私の内にある』と言います。こうすることができる立場にいる人々の中ある人々は,こんどはたぶん特別開拓者として,まだ全時間奉仕をする証者のいない土地に行くよう招待されるかも知れません。あるいは,宣教者として,他の国々で新しい区域を開拓したり,ベテルの家で奉仕を継続したり,あるいは巡回の僕,地域の僕として会衆や孤立した群を訪問する協会の巡回代表者として奉仕するために用いられるでしよう。これらのどの分野における全時間奉仕も,人に大きな喜びをもたらします。―詩 40:8,新世。
4 (イ)1958年度中何人が開拓奉仕をしていましたか。しかし,開拓者の必要はどのくらい大きいですか。(ロ)開拓者になりなさいという招待は,誰にさしのべられていますか。多くの人々は,何がその良い出発であることを発見しましたか。
4 昨年度の報告によると,2万3772人の兄弟姉妹がいま開拓奉仕をしています。これは,全伝道者の3パーセントに当ります。まだ多くの開拓者を必要とします。『目をあげて畑を見なさい。はや色づいて刈入れを待つている。』イエスは弟子たちに言われました,『収穫は多いが,働き人が少ない。だから,収穫の主に願つて,その収穫のために働き人を送り出すようにしてもらいなさい。』(ヨハネ 4:35。マタイ 9:37,38,新口)あなたは,自分は開拓者になれるだろうか,と自問したことがありますか。それは入るべきすばらしい活動分野です。会衆の奉仕者たちも,すばらしい働きをして,『他の羊』を集めていますが,ヱホバの制度内で,自分の宣教を拡大できる奉仕者たちのためにはまだ多くの需要があります。69万3316人の定期的な会衆の伝道者の中で,祈りの中に開拓奉仕に入ることを考えた人々はいつたい何人いるでしようか。あなたは休暇開拓者になることを考えたことがありますか。休暇開拓は良い出発の方法であり,またその良さを味わう機会ともなります。そして,ついにはあなたを正規開拓奉仕にみちびき入れるかも知れません。
5 鉄のカーテンの背後にいる私たちの兄弟は,宣教をどのように考えていますか。そして開拓奉仕への召しにどのように応じましたか。
5 最近ポーランドから来た手紙に,このわざの責任をもつている兄弟は次のように述べていました。『重要な地位にある人々が出獄をゆるされて再び自由を取り戻した時,彼らは,兄弟たちに,弾圧がゆるめられてわざが続けられる今の中
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