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児童虐待 ― 副産物ともいうべき流行病目ざめよ! 1984 | 2月22日
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子供を性的に食い物にする虐待は,公然わいせつから強姦までさまざまなものが含まれます。そのより醜い一形態は児童を写したポルノです。子供たちが性的にあからさまなポーズで,時には想像を絶するようなみだらなポーズで写真を撮られ,その写真は小児愛者,つまり子供たちに性的魅力を感じる道徳的に病んだ人々に売りさばかれます。
この副産物ともいえる流行病の別の側面は近親相姦の問題です。1981年1月号のリーダーズ・ダイジェスト誌(英文)は,「ほんの15年前に,専門家たちは近親相姦など……100万世帯に1件しか起きないと言い切っていた。ところが今では,実際に起きる割合が100世帯に1件にまで上っていると信じる専門家もいる」と伝えました。
子供を性的に食い物にするなど考えただけでもぞっとしますか。すべての人がそのように考えているわけではありません。米国性情報・性教育協議会の機関誌は,家庭外で多発している十代の淫行よりも,家庭での子供との近親相姦のほうがよいかもしれないと示唆しているのです!
ロサンゼルスにはルネ・ギヨン協会というものがあって,伝えられるところによると医師や弁護士その他の尊敬される有力な地位にある男女で構成され,その会員たちは,幼い子供が性を体験すべきであると考えていると言われています。そのグループのスローガンは「8歳までにセックスをしなければもう遅い」というものです。この団体は年若い者たちを刺激するために子供を扱ったポルノを使っているとのことです。
さらにNAMBLA(北アメリカ男性と少年の愛協会)があります。これは男性と少年との間の“愛”を促進することに関心を抱く同性愛者の団体です。“愛”に対するそのような概念は,「邪悪な者たちの憐れみは残酷である」という聖書の箴言を思い起こさせます。(箴言 12:10)そのような残酷さのために苦しむ今日の子供たちは少なくありません。
子供を性的に食い物にする虐待がひどくなる一方,別の種類の虐待も遅れを取っているわけではありません。子供たちはかつてなかったほどに親からの暴力行為を経験しています。米国の子供たちの死因を上から五つ挙げると,殺害がその中に入ります。CDC(疾病対策センター)によると,近年その種の殺害は衝撃的な率で増加しており,その3分の1は実の親か養父母の手によるものです。ほとんどの場合に1歳から17歳の子供たちが銃やナイフで殺されるか,絞殺されています。
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生み出された実 ― 性病の流行目ざめよ! 1984 | 2月22日
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生み出された実 ― 性病の流行
「性交によって移る病気が非常にはびこっているために,それらは超風土病とみなされている」。アメリカ医師会ジャーナル誌(JAMA)のこの発表は,不道徳という現代の流行病が文字通りの肉体の病気の流行をもたらしたことを示す一例にすぎません。医学が性病を克服したと考えて,この世代はネロの時代のローマやソドムとゴモラの町々に匹敵する仕方で性を追い求めました。しかし,新しい道徳は思いがけない仕方で跳ね返ってきました。
奇跡の薬ペニシリンのおかげで淋病の問題はすっかり解決したと一般に考えられていました。ところが,最近,米軍の出版物であるパシフィック・スターズ・アンド・ストライプス紙は,フィリピンと韓国で1年間に8,000人の兵士が,ペニシリンに対する抵抗力を持つ新種の“超淋病”にかかったことを伝えています。
カナダからは次のような報道が寄せられています。「推定12万件に達すると思われる淋病は,これまでのどの時期より,第二次世界大戦中よりも多くなり,カナダで“手に負えなく”なっている」。(トロント・スター紙)英国でも同様の次のような統計が伝えられています。「現在淋病にかかる女性の数は,戦時中のほぼ2倍に達している」― サンデー・タイムズ紙。
同様の記事がアフリカからも寄せられています。コートジボアール,アビジャン市のフラテルニテ・マタン紙は,隣国について,「成人した女性の半数……は性病にかかったことがあるか,現在かかっている」と伝えています。
クラミジアというあまりなじみのない名を持つ病原体も性交によってよく移されます。それはNGU(非淋菌性尿道炎)として知られる症状を引き起こします。それは淋病の症状に幾らか似たところがありますが,性交によって伝染する病気の第一に挙げられる淋病の影を薄くしてしまうほどの勢いです。
ヘルペスという苦しみの種
不安を抱かせる別の現代の流行病はヘルペスです。ヘルペスのウイルスは水疱瘡や単核細胞増加症や口にできる単純疱疹などを含むさまざまな病気を引き起こします。しかし,性交によって一番よく伝染するのは,単純性ヘルペス2型つまり陰部ヘルペスです。これは水ぶくれのようなただれを性器やその周辺に引き起こし,大抵の場合に発熱,筋肉痛,リンパ腺のはれなどを伴います。一患者の言葉を引き合いに出せば,「ハンダゴテを皮膚に押し当てられているよう」です。
陰部ヘルペスはひどい苦痛を伴う不快感を与えるだけでなく,致命的なものともなります。米国では陰部ヘルペスが伝染性失明の最も一般的な原因となっており,致命的な脳の伝染病,心臓障害,不妊症,奇形児,流産,死産,そして可能性としては子宮頸管のガンを引き起こしかねません。
バクテリアによる伝染病と闘うよりも,ヘルペスのウイルスと闘うほうが厄介です。ヘルペスのウイルスは,患者がひどい苦痛を感じない時でも,体内に潜伏しています。AP通信の発表によると,「ヘルペスのウイルスはゲリラ戦を行なう。神経系のどこかに隠れていて,急に奇襲攻撃をかけてくる。研究者たちは,このウイルスが一度体内に入ると,ずっとそこに住みつくと考えている」とされています。これまでのところ,性交によって伝染するこの病気の治療法は医学をもってしても分かりません。CDC(疾病対策センター)は,この病気が普通の風邪とインフルエンザを除けば他のいかなるウイルスよりも速い勢いで米国内に広がっている,と発表しました。
最近になって,新たな病気が新聞の見出しを飾るようになりました。エイズ(AIDS),つまり後天性免疫不全症候群です。それはいったい何なのでしょうか。
簡単に言うと,エイズの患者は病気に対する免疫反応を失い,そのうちの大勢が他の病気,中でも珍しい型の肺炎やガンにかかるのです。
1982年7月に,471例のエイズが9か国で確認されました。1983年8月には,16か国で確認され,米国とプエルトリコで1,972件報告されました。そのうちの759人は死亡しました。これは歴史上存在した病気の中でも特に死亡率の高い病気に数えられます。1982年の一報告によると,この病気に1年以上かかっている人の死亡率は60%を超えていました。
エイズの原因は何でしょうか。だれにも分かっていません。それはどのようにして伝染するのでしょうか。だれにも確かなことは言えませんが,医師たちはほとんどの症例が性交によって伝染したものと考えています。確かなことが一つあります。この病気は,若くて活発な男性の同性愛者の間で表面化したということです。そして依然として,死者が一番多いのはこの同じグループの人々です。ヘルス誌によると,1983年5月の時点で,エイズの症例の71%は同性愛あるいは両性愛の男性の間に生じていました。
確かに,不道徳 ― 霊的な病気 ― は,肉体の流行病という実をたっぷり生み出しています。
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逃れる道目ざめよ! 1984 | 2月22日
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逃れる道
聖書は,「人は自分のまいたものを,刈り取ることになる」と警告しています。(ガラテア 6:7,日本聖書協会 口語訳聖書)この言葉がある世代に当てはまるとしたら,今の世代をおいてほかにはありません。この記事の前の数ページにわたって,性の不道徳という流行病を考慮し,それが生み出した身体上の不快な伝染病の幾つかを見てきました。不道徳の引き起こした他の病気も同様の結果を生み出してきました。
例えば,今日命取りになる病気の中でも一,二を争う病気はガンと心臓病です。これら二つの疫病について,世界保健機関(WHO)は次のように伝えています。「[肺ガンの]症例の90%は[たばこの]喫煙者に生じる。喫煙者が口腔,咽喉,食道などのガンにかかる危険性は5ないし10倍に上る」。同機関はさらにこう述べています。「冠状動脈関係の心臓病は大抵の先進諸国で死因の筆頭に挙げられており,そのために死ぬ危険は喫煙者のほうが喫煙をしない人の2ないし3倍高くなっている」。
なるほど,ガンや心臓病で死ぬ人すべてがたばこを吸うわけではありません。しかし,だれもたばこ
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